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最後の恋……  作者: 澤田慶次
22/221

高松とハンドボール……高校時代その5

高松、頑張ってますね……

インターハイが終わると国体関東予選である。

高松はインターハイの悔しさをぐっと噛み締め、国体関東予選に望んだ。

国体は県選抜である。各チームからいい選手を集め、県のドリームチームで他県等と対戦していく。高校代表としてでは無く、県代表として試合をするのである。

国浦学院から高松を始めレギュラーメンバー7人とサブメンバー2人が選ばれ、城北学院から5人が選ばれて県代表チームとなった。

勿論、正GKは高松である。

国体関東予選は8チーム中5チームが本戦に出場出来るが、選抜大会の様にリーグ戦ではない。

トーナメントと敗者復活戦を交えて代表を決める。

高松の県は、ここ10数年、本戦に駒を進めていない。ある意味プレッシャーの掛かる試合である。


8月最後の金土日で関東予選は開催された。会場は東京である。

高松達は初戦を勝利し、翌日の第1試合にも勝利をし、ストレートに本戦出場を決めた。更には、決勝にも勝利し関東1位で通過である。

国体本戦は10月、国浦学院の3年生は引退が少し伸びた。だが、高校の部活としては引退である為にキャプテンはサイドの栗原になり、国浦学院としては新チームとして動き出していた。

高松をキャプテンとの話もあったが、高校からデビューであり、現在でも重荷を背負っている高松にこれ以上プレッシャーを掛けたくないとの先輩達の配慮により、高松のキャプテンの話は消えていた。


そんな時に高校日本代表候補が発表され、国浦学院からは前キャプテンの矢島、ディフェンスの要の高松と同級生の189cm、通称ビッグマン野澤、GKの高松が選ばれ、9月10日から第1審査を兼ねて合宿が行われた。

合宿は全国から集まっており、かなりの人数であった。第1合宿は、担当する監督・コーチ陣が振り分けたチームに分かれ、25分で何試合も行う。

矢島も野澤も高松も同じチームになる事はなく、それぞれのチームに別れ、試合に望んだ。

2泊3日の合宿は、ずっと練習試合であった。

何度も何度も分けられたチーム同士で試合をする。その中で各自アピールをしていかないと残れないが、全国から選ばれただけあり、レベルが高い。現在の高校男子のトップ選手が集まっているだけの事はある。

ここで高松達国浦学院の面々は、緊張する事なく力を発揮する。

矢島はその決定力とリーダーシップから、チームを引っ張っていった。

野澤は自分の役割をしっかりと理解し、ディフェンスでその存在感をアピールする。

高松はノーマークだろうとロングシュートだろうと変わらず体全体でゴールを死守し、楽にゴールを奪わせないでいた。

合宿が終わり、1週間後に発表があった。3人は見事に1次を突破した。


10月の国体、場所は福島県である。

高松達代表選手は、3日前に福島県入りをした。

振り分けられた選手達は、それぞれ担当の民家に宿泊する。

高松は矢島と一緒に宿泊となった。

到着した翌日、高松達は全体の開会式に出席し、終わると宿泊している地域に戻り練習をする。

翌日は少年男子ハンドボールの開会式を行い、翌日より本戦開始である。


国体本戦が始まり、高松達代表はしっかりと結果を残していった。

1回戦を18-11で勝つと、2回戦は17-12、ベスト8は16-12と勝ち上がり、準決勝では神奈川県代表と対戦した。神奈川県は神奈川商工の単独チームであり、国浦学院の選手としては、夏のリベンジも兼ねている。

試合は熾烈を極めた。ここでも高松は神奈商の選手と接触し負傷退場の時間があったが、そこは県代表チームがなんとか踏ん張り、結果は16-14で見事に勝利した。

しかし高松は、この試合の接触の怪我が思ったより悪く、翌日、幹部は物凄く腫れていた。

高松は午前中に山中監督と病院に行くが、ドクターよりストップが掛かり、結局決勝を欠場した。

決勝は茨城県代表と対戦し、18-15で惜しくも敗北し高松はこの年、無冠に終わったが高松の名前は更に全国に轟く事になった。


11月に高校日本代表2次合宿があり、初日は主にスポーツテストの様な事をやり、最後は10分走で距離を競う。

2日目は走り込みを行い、脚力や心の強さ等を審査された。

合宿終了後、1週間で結果が来る。今回も3人が全員通過した。

12月に最終合宿があり、それで高校日本代表が決まるが、1月には選抜県予選がある為、高松と野澤は慌ただしい生活を送る。

新チームでのやる事は沢山あるが、日本代表としてもやる事がある。目まぐるしい日々を送っていた。

10月に行われた新人戦だが、高松と野澤は欠場していた。結果はそれでもなんとか優勝をしたが、高松と野澤の存在の大きさに改めて気が付く結果となった。


12月の日本代表最終合宿、全体練習や試合形式の練習、更にはGKを入れての4対4の変則試合を行い、最終合宿は終了となった。

1週間後、3人の結果は……高松と矢島は選ばれ、野澤は残念ながら落選した。

とはいえ、選抜県予選はもう間近である。

高松も野澤も新チームに完全合流し、新生国浦学院は遅くはなったが、スタートを切る事になった。


1月の選抜県予選は新チームの起動が遅れたとはいえ、圧倒的であった。

高松はしっかりとシュートを止め、国浦学院のピンチを確実に救う。

フィールドプレイヤーもしっかりとシュートを決め、得点を確実に重ねていく。

矢島程の決定力は誰も居ないが、フィールドプレイヤー全員が高い決定力があり、何処からでも点が取れるチームとなり関東予選・全国大会が待ち遠しい……そんなチームになっていた。

もう少し、高松高校時代続きます……

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― 新着の感想 ―
[良い点] 高松さん、ハンドボール極まってますね! 強さの理由がわかるような、そんな青春みたいで 面白いですね!
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