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09 意外な展開

09 意外な展開


 その後は徐々に打ち解け、3年間の想い出や、噂話で盛り上がった。ここ頃になると、キュウタの本来持っている社交性能力が発揮された。キュウタと田神が二人で話している会話に、ヒロと僕が突っ込みを入れる感じだった。そろそろ締めの準備が近付いて来た頃にキュウタが切り出した。

「そうだ、せっかくだから今度遊びに行こうよ。なぁ、ジン。ヒロも良いだろ?」

 また僕を巻き込むな、と思いなら、

「せっかくって、なんなんだよ」

 返す言葉も見つからず、何となく返事をする。すると意外な事にヒロが、

「そうだね、田神、行こうよ。楽しそうじゃない。」

 人は予想するのが難しい。ヒロが突然乗り気になってキュウタの意見に賛同した。

「ヒロが言うならしょうがないか…」

 田神がヒロの流れに乗るとキュウタが急に笑顔になり

「よし、じゃぁ決定。4人でね」

「え、僕は何も…」

 なんとなく逃げようと思い、声を発したが、それはすぐにかき消された。

「じゃぁ、スケジュール連絡するから。さて、そろそろ閉会だ。行くぞジン」

 そしてキュウタに引きずられるように教壇へ向かった。振り返ると、田神がいたずらっぽく手を振っていた。

 その後は、みんなが母親の様に慕っていた英語の教師から最後のお別れの挨拶が行われた。途中から感極まり、半分何を言っているのか分からないところもあったが、何人かの女子が駆け寄り、泣きながら感動を分かち合った。

 無謀な計画ではあったが、無事に祝賀会は幕を閉じることが出来た。メッセージの交換は何故か田神に促されると言う形になってしまったが、次のデート(なのだろうか…)の約束まで出来たわけなのだから、何はともあれ、キュウタのミッションの第一段階は完了したと言って良いのではないか。この時には、今後の展開まで考えていなかったのだか…。

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