07 ミッション開始
07 ミッション開始
今回のミッションにおいて、ここまで人気があると言うのを見せてしまうと言うのは、かなりのマイナスポイントなのではないかと思ったが、今となってはどうしようもない。落ち着いて考えれば想定出来た事なのだが、自己中心的の典型と言われるB型の二人が考えていただけなので、都合の悪いことは考えるわけが無かった。ま、一般的に考えれば、多くの女子と友達になれるわけなのだから、決して悪い事ではないのだけれど。
会も半ばを過ぎた頃、会場入口の端の方に今日の目的を発見した。田神もさすがにテニス部のエースだけあって、仲良くなるチャンスを求める同窓生が途切れることが無かった。
「キュウタ、あっち」
入口の方に顎を振りながら呼び掛けると、
「お、おぅ」
「さすがにキュウタは人気者ですね〜」
冗談混じりに横腹を突っつくと、
「何だかんだ言って、ジンも隅に置けねえな、かなりの女子と話してたじゃねぇかよ」
確かに、会の雰囲気のせいなのか解らないが、普段あまり話しをしない女子とも雑談に花が咲いた。
「僕の場合は同窓生として。キュウタみたいに溶けるような視線で見つめられる事はなかったよ。さて、そろそろ本題ですかね」
「お、おぅ」
今までの社交性はどこに行ったのだろうかと思うほど、身体の動きがぎこちなくなった。休憩するような振りをして二人で人混みをすり抜けていった。




