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24 親友には秘密の時間

24 親友には秘密の時間


 しばらく二人で肩を寄せ合いながら、多くの飛行機が行き来するのを眺めていた。

「私、ヒロに色々教わったみたい。自分には素直にならないともったいないって」

「そうだな。今と言う時間は今しかないからな。たとえ思い通りにならなくても、今を大切に生きないといけない、そんなことを教わったのかもしれない。」

「いつ、何が変わるかわからないんだもん。ほんと、今は今しかないんだよね」

「田神の気持ちが変わらないように、しっかり捕まえておかないとな」

「ありがとう」

「ヒロは行っちゃったけど、田神に寂しい思いはさせないから」

「ジン君、優しいね」

「男は優しさが大切だからな」

「どこかで聞いたことがあるセリフだけど。そう言えば、ヒロにも優しかったもんね。本当はヒロの事、残念だったんでしょう?」

 からかうよう田神が聞いてきた。

「田神部長の命令で優しくしてただけだよ」

「本当にそうかな~。でも、これからは私だけに優しくしてね」

「そうだな」


 自分の気持ちは自分で決めるのだと思っていたが、多くの人の影響を常に受け、変化するものなのかもしれない。誰かに気を使った偽りの感情が、いつの間にかに本当の感情になることも有るし、1人だけだと自分の本当の感情に素直になれない事も有る。自分の本当の想いに気付くことは、とても難しい事なのかもしれない。

 後で聞いた話しだが、キュウタの田神への告白は、片想いの人が諦められないという理由で断ったようだ。それが誰なのか聞かれたがようだが、キュウタの知らない人だと答えたらしい。これからしばらくは親友に秘密を作ってしまう事になるが、田神と僕は、誰よりも幸せな二人になれるように、自分の想いを大切にして、秘密の時間を2人で歩いていこうと思う。


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