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20 ヒロみたいに・・・
20 ヒロみたいに・・・
キュウタが降りたあとは当たり前だが二人だけになった。朝と同じように、田神は助手席に座っている。
「それにしても、楽しかったな〜。ヒロにはびっくりしたけど」
「なにしみじみしちゃって」
「こう言うの、今まであんまり無かったから」
「部活命だったからな」
「ヒロ見たいになれるかな〜」
「ヒロ見たいにって、どんな風?」
「自分に正直になるって言うか、想いを人に伝えるって言うか」
「なんか、意味深だな。今は自分に正直にじゃないわけ?」
「わからない。なんかヒロの話しを急に聞いたから、まだ気持ちが混乱して整理が出来ていないのかも。だって、親友が突然海外に行っちゃうんだよ」
「そうだな」
「それに、ヒロはジンの事……」
「僕のことがどうした?」
「いや、何でもない」
「何でもないって、そんなわけないだろう」
「そうだね、落ち着いたら話すね」
「あとどのくらいで落ち着く予定?」
「今日は無理かも」
「そうだよな、解った。何か有ったら連絡しろよ」
「うん、その時はヨロシクね」




