薄暗い雨
薄暗い雨を ひとつ ひとつ 握りつぶして
天へと 放り投げたい
そして 天から
晴れの分子だけを
引きずり降ろすのだ
こうすれば また明るい空が
見えるではないか
もう少しだけ 雨は いらない
心が 落ち込むから
嫌なんだ キライなんだ
汗ばむ気持ちの ほうが
体には 合っている
不自然な雨は 似合わない
この風景には
ブルーに ホワイトの
コンビネーションが
気分を はつらつと させる
薄暗さは 体が 減圧される感覚に 陥るから
体の中の流れが 押しつぶされて だめなんだ
鈍重で 動けなくなる
軽やかな気分に させては
くれないだろうか
天を 見上げて 天との会話