表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自分を制する者が異世界を制する!〜努力できないから自分を操る〜  作者: ロス
一章 〜異世界を生き抜くために自分を制する〜
5/16

大魔術師降臨(勘違い?)

 あれから3日が過ぎた。


 身体的疲労が酷い。


 全身が筋肉痛で痛んでいる。


 3歳からこんなに筋トレしたら、背が伸びないのではないかという不安を感じる。


 精神的疲労は不思議なほどに無い。


 いや、無いというよりも疲労を感じた瞬間スキルによって消されているのだろう。


 なんか怖い。


 ともかく、今日から本格的に魔法を覚えようと思う。


 この三日間は主に魔法知識を蓄えていたのでそれの実践だ。


 本音を言うと、今週末で非常食が尽きる。


 食糧確保の為に魔物を狩る事になるのだが武器がない。


 そんなわけで魔法は生命線なのである。





 魔法を使うには魔力が必要だ。


 魔力はこの世界のありとあらゆる現象を引き起こす原因であり、全てのものに宿っている。


 石や植物や魔物や人間、空気までもが魔力を持っている。


 だがそれはしごく少量の魔力でしか無い。


 地球でいうエネルギーに似ているのかも知れない。


 しかしエネルギーと違い、人間や魔物は魔力を操ることができる。


 人間は魔法陣を正確に理解、又は正確に書く事によって魔力を消費し魔法をつかえる。


 魔物は一部の魔法しか使えないが、これらの条件は要らず、魔力消費だけで魔法を使える。


 ほぼ全ての人間に魔法の適性があるので想像以上に魔術師は多い。


 しかし戦闘で使えるレベルの魔法を使う魔術師はほとんど存在しない。


 何故なら人口の大部分を占める平民は、生活魔法しか使ってはならないからだ。


 地球で銃を造っている人間が叛意ありと見なされるのと同じだ。

 

 平民が皆魔法を使うなど、貴族にとっては悪夢である。


 と言うわけで図書館のような所に生活魔法以上の魔法陣の載った本は無い。


 だが、貴族が魔法を独占しているわけでも無い。


 外の脅威に備える大陸諸国にとって、兵士となる人間はもちろん必要である。


 一般兵はそれぞれの国の軍で鍛えられる。


 しかし、魔法適性が極端に高い平民には魔法学園に通うことが許されるのだ。





 ......と書いていた。


 もちろん生活魔法とその上位の魔法陣もたくさん載っていた。


 覚えられるわけないだろこんな複雑な図形、と言おうとしたが、出てきた台詞は、



「ふむ、死ぬ気でやれば一週間で全て覚えられそうだ。」



 であった。





  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇





 結局3日で全240魔法陣全てを覚えられた。


 必死に覚えたせいで(強制)とても眠い。


 お休み.....





  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇





 一日中寝ていたようだ。


 スキルの方も本当に危険なほどに疲れていると判断したのだろう。


 ところで食事は思ったより余っている。


 運動していたとはいえ、3歳ではほとんど食べられないようだ。


 あと一週間といったところか。


 まぁ余裕を持って今日から魔物を狩るとしよう、魔法の実践も兼ねて。





 見つけた。


 恐らくあれがアルミラージ、ウサギのような何かである。


 ウサギに角って体当たりとかすごく痛そう。


 とにかく魔法を使おう、中級魔法で良いだろうか......


 あれっ?


 魔法が使えない。


 魔力が足りないと言うことか。


 確かに今まで魔法を使ったことは無いので魔力はすごく少ないのだろう。


 仕方ない、しばらくは初級魔法を使うしかあるまい。


 《ウィンドブレイド》


 現れた風の刃(見えないが)はアルミラージの肉体を蹂躙した。


 それと同時に全身から力が抜け目の前が真っ暗になり僕の意識は落ち....る事はなかった。


 スキル万歳。


 気を抜けば意識を持っていかれると感じる程の疲労感と虚脱感に耐えられているのはスキルのおかげであろう。


 ウサ....アルミラージが死んでいるのを確認すると、急いで小屋に戻りそのまま意識を落とした。





スキル万歳って言っているのである。

全く調子のいい主人公である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ