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自分を制する者が異世界を制する!〜努力できないから自分を操る〜  作者: ロス
一章 〜異世界を生き抜くために自分を制する〜
4/16

「それ」(???視点)

 その男は魂の奥底にとてつもない能力、いや、化け物を秘めていた。


「それ」には自我があった、その男と混ざり合ってはいるのだが。


「それ」はいつも夢を見ているようだった。


 しかし「それ」は寝ているにもかかわらず、「それ」の持つ曖昧な思考ですらその男には多大なる影響を与えていた。


 その男はこの世界の全てが無意味に感じるようになった。


 その男はこの世界を不自然なまでに客観視するようになった。


 その男は自分の現在に、そして未来に期待をしなくなった。


 その男は努力する事を忘れていった。





「それ」が目覚めたのは、些細な出来事が原因だった。


 男が自殺をしたのだ。


 なぜ「それ」が些細な出来事だと考えたのか、と不思議に思うだろう。


だが、「それ」にとっては無価値な世界の中に存在する無価値な2つの存在が消えたと言うだけのことだった。


 しかしその直後「それ」にとって、価値たりうる出来事が起きたのだった。


「それ」は極めて合理的な思考しかしてこなかった為(ほとんど夢の中だったのだが)、神や異世界など無価値な世界に価値を持たせたいが故に、無価値な人類が勝手に創作したものだと考えていた。


 それ故に「それ」はひどく神に、そして異世界に興味を持った。


 そもそも「それ」は男の一部であるので、異世界や神に興味を持つのは必然だったのだろう。


 そこで「それ」は自分が表に出て異世界を知ろうとした。


 そして「それ」は言った。


























「自分を..........制する力を下さい。」





















 男が「それ」をうまく制御出来るのならば、男は異常な力で男の望みを叶えるだろう。


 男が「それ」にうまく制御されるのならば、男は異常な力を持て余すことだろう。


 それにしても面白い。


 流石私の選んだ転生者だ。


「存分に私を楽しませてもらおう




  ......である。」





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