ついに多数の人格を獲得した。我の覚醒も近い!!(勘違い)
毎日更新なんて無茶ぶりだよ〜
と言うわけで近々断念しそうである。
やられた。
成る程、魔力とは変幻自在なエネルギーの様なものとは.....しかしそのエネルギーはどこから?
先程から何かおかしい。
これでスクワット1000回だが、あと少しは出来るだろう。
頭の中がぐちゃぐちゃしている。
ふむ、外の様子を見てわかる様に魔物らしきものはそれぞれある動物に似ているが肥大化している様だ。
うるさいっ!!
1時間が経過し、正気には戻れた気がする。
しかし、集中を解くと「スクワット!」同時に進行している「ふむふむ魔法陣とは.....」他の意識に思考を「邪神に復讐をするには.....」妨害される。
気づいたらもう邪神の本を半分も読み終わっている。
勿論自分のしていることなので記憶はある。
それにしても本には自分の知りたいことが的確に書かれている。
まずは自制力スキルの効果について。
このスキルは起動すると自分の本心が最適だと思った行動を己の限界までの力を行使してまで自動で行うというものだ。
チートだって?
まさかっ!?
逆だ.....ゴミスキルである。
まずは筋トレ、自分が限界だと叫んでも心の奥底では死力を尽くせばもっと出来ると思ってしまう。
筋肉がつる直前には休ませてくれるが、息が落ち着いたなと一瞬でも思ってしまえば休憩は終了である。
つまり極限までに長い筋トレと、極限までに短い休憩を強制されるのである。
これだけでもこのスキルはまごうことなきゴミスキルだ.....
しかし、このスキルはその上を行く。
同時に幾多もの行動を強制されるのだ。
本を読むのは体力をあまり消費しないので筋トレと並行して行う。
ページをめくる一瞬が無駄なので周囲(主に外)を確認する。
危険な邪神に復讐する方法をそれと同時に考える。
など、脳を限界まで酷使してきやがる。
筋トレの影響で視界が霞んでも脳、否、スキルは強引に気力を持たせてきやがる。
恐らく倒れるまでこれは続くのであろう。
本には転生した今の状況も書かれていた。
まずは年齢についてだ。
3歳である、以上。
ブチ切れそうになりページを乱雑にめくるとちゃんと理由も書いていた。
「死ぬほど頑張れば、まぁ1人でもなんとか生きられなくもない年齢だから。」だとよっ!!
ブチ切れた。
.....次に食糧についてだ。
さっき家.....小屋の中を散策していた結果、非常食が一週間分はあることが分かっていた。
だがその先については魔物を少しずつ食べ、食べても問題のない魔物と問題がある魔物に分ける必要があると考えていた。
残念ながら見知った動物や植物が見つかっていなかったのだ。
そういうわけで本には食物についての記述を期待していたのだが、期待通り食べられる魔物とそのおすすめ調理法なども載っていた。(少ないが)
料理方面での開拓は後々進めるとしよう。
そしてこの世界の情報と地図が載っていた。
しかし地図は今いる大陸?の所しか載っておらず、世界が丸いのかはまだ分からない。
この世界の名前はまだ無いらしい。
各国ごとの民族意識がまだ強く、世界全体での名前など逆にある方がおかしいそうだ。
だが大陸にはちゃんとエルシオ大陸という名前があるそうだ。
大陸にはアイギス皇国、クレミナス帝国、アルラダ王国の三つの国が表面上は平和に、実際は互いを牽制し合う事で均衡を保っている。
また全ての国が共通して大陸の外を恐れており、いずれ来るであろう「何か」に備えて強い兵を作ろうとする動きがある。
そしてその計画の一つこそ魔法学園の設立である。
魔法学園.....素晴らしい響きだ。
よしっ!
家事として街に入り、魔法学園に入学しよう!.....体が動かない。
否、体はちゃんと筋トレをしているが、他の作業を行えない、本は読めるが.....
理由は自分のせいである。
ちゃんと分かっているのだ、そんなうまくいくはずないと。
他所から来た孤児など不審に思われるだけである。
仮に保護されたとしても、魔法学院どころか学校にすら入るのは困難だろう。
まぁ良い。
きっと強くなれば魔法学院にだって入れてもらえるだろう。
なんだか今日の筋トレは頑張れそうだ。
因みに大陸はほぼ円形で、中心に魔法学園があるのである。
西?半分(載っていた地図の左側)はほぼ全てが帝国領であり、北東?は皇国、南東は王国なのである。
しかし北西地方は広く森に覆われており実際の勢力範囲はどの国もほぼ同じなのである。
ちなみに小屋の場所は載っていなかったのである。クソがっ!!(byとある筋トレ狂)