なんだ、夢か.....(勘違い)
なんか謝りたい気分である。
小説は毎日更新なのですが、継続できるかわからないのでそこのところご了承下さい。
見慣れない天井.........じゃない。
自分の部屋の天井だ。
そうか、全て夢だったんだ。
自分の覚悟の、いや、逃げの自殺も、
あの悪神との会話も、
少し疲れていたのかもしれない。
やばい、宿題してない。
今日も叱られるんだろうな。
当然だ。
みんなは勉強していて、自分はしていない。
むしろ叱られるだけで済んでいると言うべきなのかもしれない。
「誰が悪神だ!!」
散らかった部屋に落ちている見慣れない本から幻聴が聞こえてくる。
いよいよ不味い。
これは学校を休む理由になるだろう。
しかし非情な世の中では、頭痛と幻聴は仮病と一括りにされてしまうのだ。
それにしても部屋が赤っぽく見える。
何が光っているんだろうと窓を除くと、真っ赤な太陽が見えた。
そう、真っ赤な太陽。
実に不自然だ。
太陽はもっと白っぽかったはずだ。
何かおかしい。
寝よう、さすれば解決する。
「もっと外を確認しようよ!!
君の部屋に似せた小屋に転生させたのが間違っていたよ!!」
なになに?外?僕に見せたいなら目の前に持ってきてよ。
そう思った瞬間、僕の体は宙に浮き扉に叩きつけられ廊下に出た......
廊下じゃない、キッチンだ。
後は風呂場へ続くドアとトイレのドアしか無い。
ここは何処だろう。
それにしても全身の感覚がない、と言うより全身の感覚が変である。
立ち上がるのにも時間がかかる、ってあれ?
.....違和感の正体がわかった。
自分の背が低い、とても低い。
昨日のあれは夢じゃなかったんだね!......実に複雑な気分だ。
「ようやく起きたみたいだね。
早速だけどステータスオープンと言うか心の中で唱えてみて。」
おお!ステータスとは心が躍る。
《ステータス》
ステータス
個体名…無し
種族名…人間
年齢…3歳(切り捨て)
HP…だいたい15/15
MP…およそ15/15
SP…きっと15/15
力…たぶん15
器用さ…おそらく15
知能…60くらい
俊敏…15だと思う
スキル…ステータス、自制力(off)
「これは酷い.....」
「酷いとは何だ!!
昨日頑張って再現してみたんだよ!?」
「たぶんとかおよそとか.....」
「そりゃぴったり整数な訳ないだろう!
そもそもこの世界にステータスなんてものは無いんだよ!
.....ちなみに君の今の年齢の子供の平均の能力を10にしてステータスを決めてみた。
約束通り平均よりだいぶ高くしといたよ。」
「だいたいなのは分かったから、数字だけにしといてくれない?」
「そこをこだわる派なんだけどなぁ....
早速だけど自制力スキルをonにしてみてよ。
自制力発動とか適当に唱えたら出来るから。」
「適当って.....」
まぁ存在しないステータスを作ってくれるなんて案外いい奴なのかもな。
《自制力発動》
この先、このスキルを発動させたことを後悔することになる。
そしていずれ.....
やばい.....
これはやばい......
非常に....
筋トレがしたい、否、しなければならないという焦燥感、緊迫感、使命感。
それと同時に、この世界がどうなっているのか確かめなければならない、魔法の鍛え方を知らなければならないなど同時に思った。
まるで夏休み最終日の様な気持ちだ。
最悪の気分だ。
「凄い効き目の様だね。
安心したよ。
この世界の常識とか全てこの本に書いているから読んでおくんだよ。
それではさらばっ!!」
「謀ったな!!この邪神め!!」
そう叫んだが自分にはただただ腹筋をしながら周囲を確認しながら魔力について考えることしか出来なかった。
書き溜めを10話まで終えたのである!!.....
はっ!?ゆっ、夢だと?っである。
こんな事認められない!っである。
あっていいはずがないっ!!っである。