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東方 白狐伝  作者: 蛸夜鬼
捌章 紅魔異変の巻
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最終話 宴会

 レミリア達が起こした、後に紅霧異変と呼ばれる異変の日から数日。


 俺達は日が沈み掛け辺りが暗くなる頃に、博麗神社で宴会が開始された。


 神社の敷地に並べられた卓上には咲夜が作った宴会料理や酒、ワインが並べられている。


霊夢「んっ、洋食なんて初めて食べたけど結構美味しいわね」


美鈴「洋食が美味しいんじゃなくて、咲夜さんが作る料理が美味しいんですよ!」


パチュリー「全く騒がしいわね⋯⋯食事時くらい静かに食べられないの?」


魔理沙「あんだ~パチュリー? 宴会はみんな騒いで楽しんで飲み食いするもんだぜ?」


パチュリー「ちょっ、酒臭いわよ! 貴女飲み過ぎじゃないの!?」


 さて、何故宴会を始めたのかだが⋯⋯今後この幻想郷で異変が起き、それが解決した暁にはその異変のいざこざや苦労を水に流す。という意味で宴会が行われる。まあ実際はただ酒を飲んで騒ぎたいだけだろうがな。


 因みに宴会の酒持ちは異変を起こした者だ。つまり今回は紅魔組だな。


 この宴会に参加したのは俺、霊夢、魔理沙、紅魔組と、俺が誘った知り合いだ。まあ知り合いといってもルーミアやチルノ達だがな。と言うのも、家族以外との交流が少ないフランに友人が出来れば、といった考えだな。


 レミリア達に聞いた話だとまだ情緒不安定だったり、能力の扱いにもまだ不慣れらしいが⋯⋯友人が出来る事によってそれも慣れていってもらいたいからな。


チルノ「あんたがフランね! 雪に聞いたわよ、あんた友達がいないらしいじゃない!」


ルーミア「そーなのかー?」


フラン「えっ⋯⋯」


大妖精「ちょ、ちょっとチルノちゃん! 急に失礼でしょ!」


 どうやらチルノ達がフランに話し掛けた様だ。あとチルノ、俺は「友達がいない」じゃなくて「友達が少ない」と言ったんだがな。


フラン「えっと⋯⋯何の用?」


チルノ「雪があんたと友達になってやれって言ってきたのよ! って事で、早速あんたと私達は友達! ねっ?」


ルーミア「そーなのだー」


大妖精「え、えっと⋯⋯迷惑じゃなければ、私達と友達になりませんか?」


フラン「⋯⋯うんっ! 私と友達になりましょう!」


 フランは三人の顔を見てポカンとしていたが、すぐに嬉しそうに微笑む。やはり、少々強引気味な性格のチルノに任せて正解だったか。


レミリア「相変わらずお節介ね」


雪「レミリアか」


 その様子を宴会の隅で眺めているとワイングラスを持ったレミリアがやって来る。


レミリア「フランに友達を作らせるのは時期尚早だと思うのだけど?」


雪「自分で物事を体験して学ぶ事もあるだろう。百聞は一見にしかず、だ。それに⋯⋯」


レミリア「それに?」


雪「⋯⋯チルノは妖精だから、一度壊されてもすぐに復活するからな」


 チルノ含める妖精は自然から誕生するものであり、自然が維持されている以上は不滅だ。一度死んだとしても「一回休み」と呼ばれる状態になって一晩程で復活する。


 俺の言葉を聞いたレミリアはヒクッと顔を引きつらせる。


レミリア「⋯⋯貴方、結構酷い事考えるわね」


雪「今更だな」


 レミリアとそんな事を話していると酔っ払ったのか顔を真っ赤にした魔理沙が近付いてくる。


魔理沙「おい雪~! そんにゃとこりょで何をこそこそ飲んでりゅんだ~?」


雪「呂律が回ってないぞ魔理沙。飲み過ぎじゃないか?」


魔理沙「んあ~? そんにゃ事ないぞ~! 私はまだまだ飲める~!」


 俺はそんな魔理沙の様子を見ると、パチンッと指を鳴らして氷人形を創り出す。


雪「⋯⋯氷人形。魔理沙に水を飲まして寝かし付けてくれ」


魔理沙「うわっ! 何だコイツ、離せー!」


 その氷人形に命令をすると、氷人形は魔理沙を担いで離れていった。これで少しは静かになったか。


 そしてレミリアと話しながら宴会を眺めていると、欠伸がこみ上げてきたのでそれを噛み殺す。時計を見ると、もう十時になる所だった。


雪「⋯⋯さて、俺はそろそろ帰らせてもらおう」


レミリア「あら、もうそんな時間?」


雪「ああ。宴会も終わりにした方が良いだろう。特に咲夜や美鈴は朝も早いだろうしな」


レミリア「そうね。まあ、私達もそろそろ帰ろうかと思ってたし丁度良いかしら」


 そう言って俺達は立ち上がり、服についた埃を払う。


レミリア「また会いましょう、雪」


雪「ああ。またなレミリア」

 はいどーも、作者の蛸夜鬼です。まずは皆さんに謝罪を。


 まず先週の投稿を作者都合で休載になったこと。そして雪を弾幕ごっこさせると言っておきながら結局それに繋げられなかったこと。今回の話が雑に終わってしまったことをお許しください。


 来週からはいつも通り投稿していこうと思いますので、どうか今後もこの小説を読んでくださったら幸いです。


 それでは今回はこの辺で。また今度、お会いしましょう。

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