第五話 異変の終わり
霊夢「霊符『夢想妙珠』!」
レミリア「天罰『スターオブダビデ!』」
魔理沙「魔符『スターダストレヴァリエ』!」
フラン「禁忌『クランベリートラップ』!」
四人は弾幕ごっこを始めたと同時にスペルカードを放つ。大小、色彩様々な弾幕は混じり合い混沌と化しているがそれでも尚美しく感じる。
咲夜「始まってしまいましたか⋯⋯」
ルーミア「また会ったのだー」
その光景を見ていると扉が開き、咲夜とルーミアが入ってくる。
咲夜「雪さんは弾幕ごっこはしないのですね」
雪「ああ、今回は飽くまで保護者役だ。やれ、と言われればやるが⋯⋯俺は見ている方が好きだな」
それに俺自身、弾幕ごっこはあまり得意じゃない。弾幕という攻撃手段に限定される以上自由に戦えないというのが原因だな。
そんな事を考えていると、いつの間にか咲夜がテーブルと椅子、ティーセットを弾幕ごっこの流れ弾が当たらない位置まで持ってきていた。
咲夜「どうでしょう、紅茶を飲みながら観戦するのは。丁度、上質なダージリンが入りましたから」
雪「ふむ。そうだな、戴こう」
ルーミア「わ~い、お菓子なのだー!」
そうして俺達は紅茶を飲みながら四人の戦いを観戦する。どうやら霊夢とレミリア。魔理沙とフランといった感じで戦っている様だな。まずは霊夢とレミリアに目を向ける。
レミリア「フフッ、やるじゃない。まさかここまで動ける人間がいるなんて」
霊夢「伊達に妖怪退治やってる巫女じゃないのよ。そんな事よりさっさと倒れてくれる? こんな真っ赤な空を眺めながらのお茶なんて不味いったらありゃしないわ」
レミリア「あら、真っ赤な空の下でティータイムなんて素敵じゃない?」
霊夢「⋯⋯アンタとは趣味が合わない様ね。夢符『二重結界』」
レミリア「あら、残念ね」
レミリアは霊夢の放ったスペルカードを器用に避けていくが⋯⋯どうやら少し押され気味の様だな。様子だけは余裕そうだが少々危ない場面もある。
さて、次に魔理沙とフランだが⋯⋯。
フラン「アハハハハハッ! 楽しい! 楽しいわ魔理沙! 禁忌『レーヴァテイン』!」
魔理沙「それは何よりだぜ、って危なっ!」
フラン「まだまだー! もっともっと楽しみましょう魔理沙!」
魔理沙「へっ! 良いぜ、好きなだけ遊んでやるぜ!」
どうやら魔理沙はフランの猛攻によって手が出せていない様だ。フランが振り回す炎の大剣を避けるのに精一杯、といった所か。
だがその目はまだ諦めていない。この状況を変える一撃を放つ隙を伺っている様だな。
雪「⋯⋯美味い紅茶だ。また淹れるのが上手くなったんじゃないか?」
ルーミア「おいしーのだー」
咲夜「恐悦です」
俺達はそんな事を話しながら四人の戦いを観戦する。
⋯⋯決着が着いたのは、意外とすぐ後だった。
まずは魔理沙とフラン。フランのスペルカード⋯⋯レーヴァテインだったか? それが終了したのか、炎の大剣が消滅する。
それと同時に魔理沙は八卦路を取り出し
フラン「恋符『マスタースパーク』!」
マスタースパークを放つ。美しい色彩の光線はフランを飲み込み、紅魔館の壁を突き破った。
マスタースパークが終了すると、少々ボロボロになったフランが落下する。俺が空中で受け止めるが、どうやらフランは気絶している様だな。
フラン「きゅ~⋯⋯」
魔理沙「ヘヘッ、私の勝ちだぜ!」
雪「ああ、そうだな」
まさか、フランが負けるとは思っていなかったな。魔理沙は俺の予想以上に強いらしい。
レミリア「フラン!」
霊夢「余所見してて良いの? 夢符『封魔陣』!」
フランが倒された事に驚き余所見をしたレミリアの隙を突いて、霊夢は封魔陣で動きを止める。
レミリア「しまっ─────」
霊夢「霊符『夢想封印』!」
封魔陣によって動きを封じられたレミリアへ、霊夢は夢想封印を放つ。色彩様々な弾幕はレミリアへと迫り、容赦なく着弾した。
レミリア「っ⋯⋯」
霊夢「あら、まさか夢想封印を耐えるなんて」
レミリアはどうやら夢想封印を耐えた様だ。だが流石にもう動けないのか、地面にゆっくりと降りる。
レミリア「はぁ⋯⋯まさか人間にここまでやられるなんてね⋯⋯」
霊夢「⋯⋯まだやるの? やらないの?」
レミリア「降参よ、降参。流石に動けない状態で続ける程馬鹿じゃないわ」
レミリアは両手を上げてそう言った。少し悔しそうだが、その表情は妙に嬉しそうだ。
咲夜「お嬢様⋯⋯」
レミリア「咲夜、パチュリーを呼んできて頂戴。この異変、終わらしましょう」
咲夜「承りました」
レミリアに指示された咲夜は能力を使ったのか姿を消す。
魔理沙「よしっ! 私達で異変解決だぜ!」
霊夢「は~、疲れた。私は一度神社に戻るわ。あ、そうだ。そこの吸血鬼⋯⋯レミリアだったかしら」
レミリア「何かしら」
霊夢「この後も色々と話があるから、時間作っときなさいよ。この世界のルールとか、異変の後の事とか。まったく、何で私がこんな事まで⋯⋯」
霊夢と魔理沙も、色々と話しながらここを去る。残ったのは俺とレミリア、フランだけとなった。
雪「⋯⋯さてレミリア。初めての弾幕ごっこはどうだった?」
レミリア「悪くはなかったわね。それに⋯⋯」
レミリアは俺が抱きかかえているフランの頬を撫で、微笑む。
レミリア「この子も、とても楽しんでいた様だから」
雪「フッ⋯⋯それは何よりだ。さあ、レミリアも一度休んだらどうだ。紅魔館の修復は俺がやっておこう」
レミリア「あら、悪いわね。じゃあお願いしようかしら」
そう言ったレミリアはフランを抱きかかえるとこの部屋から去って行く。
雪「さてと、修復工事の始まりだ」
はいどーも、作者の蛸夜鬼です。今回の話は如何だったでしょうか? 深夜に書いていたので最後が雑になってしまいましたが⋯⋯。
さて次回ですが、次回は異変解決による宴会! それと雪に弾幕ごっこでもさせようかなと思っています。
それでは今回はこの辺で。また今度、お会いしましょう!




