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東方 白狐伝  作者: 蛸夜鬼
捌章 紅魔異変の巻
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第二話 水色と緑の妖精

ルーミア「まだなのか~?」


雪「まだ少し歩いただけだろう。それとも飛んでいくか? かなり揺れるから酔うと思うぞ?」


ルーミア「う~⋯⋯気持ち悪くなるのは嫌なのだ~」


雪「ならもう少し我慢しろ」


 ルーミアをおぶりながら森の中を歩く。しかしこうしていると、昔出会ったルーミアとだとは信じられないな。本当にただの子供としか思えない。


 そんな事を考えながら先に進むと霧が濃い場所に出た。どうやら森を抜けて霧の湖までやって来た様だな。


雪「⋯⋯相変わらず霧が濃いな」


 湖周辺は普通の霧で、上空は紅い霧で先が見えない。紅魔館は⋯⋯確かあっちだったか。


?「やい、そこの狐!」


雪「ん?」


 そして紅魔館へ向かおうとすると、霧の奥から声を掛けられる。何だと思って立ち止まると、水色の髪をした幼い少女が霧の奥から出てきた。背中からは氷の様な羽があるから、妖精なのだろうか。


?「ちょ、ちょっとチルノちゃん!」


 その妖精を追ってきたのか、緑の髪の幼い少女も出てくる。彼女も妖精らしく、背中には羽がある。


雪「なんだ?」


?「ここはあたいの縄張りだぞ! 通るならあたいを倒すか何か置いていくんだな!」


?「チルノちゃん! さっきもそんな事やって弾幕ごっこに負けたの覚えてないの!?」


?「あたい負けてないもん! あたいはさいきょーなんだから!」


 ⋯⋯緑の妖精はともかく、水色の妖精は随分と頭が弱い様だな。恐らく負かしたのは霊夢か魔理沙のどっちかだろう。


雪「⋯⋯ルーミア、二人とは知り合いか?」


ルーミア「『チルノ』と『大妖精(だいようせい)』の大ちゃんなのだー。水色のがチルノで、緑のが大ちゃんなのだー」


雪「ふむ」


 やはり妖精なのか。しかしチルノは何の妖精だ? 氷の様な羽から察するに氷の妖精の様だが。


 しかし倒して通るか何か置いていけ、か。弾幕ごっこは時間掛かるし、何か渡すとしよう。そうだな⋯⋯。


 俺は能力で氷塊を創り出すと、それをまた能力で削り王冠を被ったチルノの氷像を創り出す。最初は何だと思って見ていた二人だったが、出来上がったものを見ると顔色を変えた。


雪「ほら、チルノだったか? 最強の人物には像が必要だろう?」


チルノ「すっごーい! あたいの像だー!」


大妖精「凄い⋯⋯」


ルーミア「凄いのかー」


雪「満足したか?」


チルノ「うんっ!」


 チルノが俺が作った像に夢中になっていると大妖精が近寄ってきた。


大妖精「その、ありがとうございます。えっと⋯⋯」


雪「狐塚 雪だ」


大妖精「あ⋯⋯ありがとうございます雪さん。あとごめんなさい、チルノちゃんの我が儘に付き合わせてしまって」


雪「いや、別に気にしてないさ。あの像は簡単に溶けず壊れにくく、軽い氷で創ってあるからどこか気に入った場所に持って行くと良い」


大妖精「分かりました、ありがとうございます」


 その後、どうやらこの濃霧はチルノが能力で創り出した事が分かり、上機嫌のチルノと大妖精に紅魔館へと案内してもらう事となった。


チルノ「見えてきたぞ!」


 先導してきたチルノがそう言うと、濃霧を抜けた目の前に真紅の館が現れる。ふむ、どうやら無事抜けられた様だな。


雪「すまないな二人とも、案内を任せてしまって」


大妖精「気にしないでください」


チルノ「そうだぞ! 子分のお願いを聞くのも親分の役目だからな!」


ルーミア「そーなのかー」


 ⋯⋯俺はいつチルノの下についたのだろうか。まあ良い。取り敢えず進むとするか。


 俺は二人に礼を言うと、この先にある紅魔館へと足を進めた。

 はいどーも、最近PS2のゲームを懐かしみながらやっている作者の蛸夜鬼です。流石昔のゲーム。最近のとは難易度が違いますね笑


 さて今回はチルノと大妖精が登場しました。あまりチルノっぽさが出せなかったのが残念です。


 次回からは遂に紅魔館を舞台として話が進んでいきます。色々とキャラの絡みが出来たら良いですね。


 それでは今回はこの辺で。また今度、お会いしましょう!

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