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東方 白狐伝  作者: 蛸夜鬼
参章 飛鳥時代の巻
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第五話 娘探し

 神子から面作りを頼まれた日から一週間。今日は予定が無いので適当に都を歩いていると


屠自子「あっ、やっと見つけたぞ!」


 屠自子が息を切らして近付いてきた。どうやら俺を探して都中を走り回ったみたいだな。


雪「どうした屠自子」


屠自子「太子様から手紙だ。ったく、あちこち走らせやがって⋯⋯どれだけ探したと思ってるんだ!」


雪「それはすまないな。で、その手紙は?」


 そう聞くと屠自子は何を苛立ったのか、手紙を投げ付けて去って行った。何を怒っているんだ⋯⋯。


雪「⋯⋯神子から手紙か、何の用だ?」


 手紙を開き、内容を見る。そこにはこう書かれていた。


『こんにちは雪さん。今回は諸事情によって手紙という形で手伝いをお願いしたいと思います。


 実はとある母親の娘が行方不明になったという報告を受けました。今は布都達に都内を探してもらっていますが、もしかしたら外に出てしまった、または妖怪に攫われた可能性があります。


 雪さんの実力ならこの辺りの妖怪相手でも大丈夫と判断したので手紙を書かせてもらいました。どうか、お願いします』


 娘が攫われた、か⋯⋯これは一大事だな。早く探さないと手遅れになるかもしれない。


雪「霊力を感じる場所に行ってみるか」


 俺はそう呟くと都の外へと向かった。


~白狐移動中~


雪「⋯⋯ここか」


 俺が着いた場所は、人間達から妖怪の山と呼ばれている場所。その名の通り多くの妖怪が住む場所だ。そしてここに小さな霊力を感じる。恐らく娘のものだろう。


 俺は辺りを警戒しながら足を踏み入れると、次の瞬間大量の矢が放たれた。一瞬驚いたがすぐに後ろに下がり、矢を避ける。


 矢が飛んできた方向を見ると数人の犬耳が生えた者達が弓を持っていた。


雪「これは驚いた。最近の妖怪は道具を使うのか」


 俺が見たことある妖怪は獣の様に本能で動く奴しかいなかったからな。数億年も経てば進化するということか。


天狗「貴様っ! 我々天狗の領域に何の用だ!」


雪「ほう、天狗なのか。その割には鼻は長くないな」


天狗「答えろっ!」


雪「煩い奴だな。この場所に人間の娘が居る筈だ。その子を探しにきた」


 そう言うが、天狗達は知らないのか顔を見合わせて睨み付けてくる。


天狗「人間の娘など知らん! 嘘を吐くな、本当の目的は何だ!」


雪「そんな筈はない。ここに小さな霊力を感じるんだぞ? 俺を入れるのが嫌だと言うのなら一度探してくれないか?」


天狗「断るっ!」


雪「何でだ⋯⋯分かった、そこまで言うのなら力ずくで探させてもらう」


 コイツ等では話にならん。時間を掛けては娘が危険だからさっさと終わらせよう。


 俺が構えると天狗達は殺気を飛ばして一斉に襲いかかってきた。


~side神子~


神子「ふう⋯⋯やっと終わりましたね」


 私は数々の書類を捌き終えると椅子にもたれ掛かる。しかし一時間前にやって来た母親の娘の捜索は捗っているのでしょうか⋯⋯。


神子「⋯⋯私も探しに行かなくてはなりませんね」


?「あら、それは困ります。折角危険を冒してまで貴女を孤立させたのですから」


神子「っ!?」


 椅子から立ち上がろうとすると背後から聞き慣れない声が聞こえる。振り向くと青色の髪の女性が立っていた。


 何故私の後ろに? この部屋に入るには正面の扉しかないのに⋯⋯。


神子「⋯⋯貴女は?」


?「私は『(かく) 青娥(せいが)』と申しますわ♪ 太子様にとある提案があって参上しました」


神子「提案⋯⋯?」


青娥「はい♪ 太子様、貴女は─────不老不死に興味はありませんか?」

 はいどーも、作者の蛸夜鬼です。


 えっと、先週投稿出来なかった理由なんですが前々回にも言ったと思いますがテスト勉強が忙しくて投稿出来ませんでした。申し訳ありません。


 今週からは通常に戻るのでいつも通り投稿出来ると思います。それでは次回をお楽しみに!

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