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東方 白狐伝  作者: 蛸夜鬼
拾弐章 東風之社の巻
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第七話 守矢の神社

早苗「うあっ!」


雪「む?」


 守矢神社本殿に向かった直後、上空からこの守矢神社の風祝である早苗が傷付いた状態で落下してくる。早苗は何とか着地すると、ゆっくりと霊夢も降りてきた。それを見た早苗はすぐさま大幣と札を構える。


霊夢「何、まだやる気? 私の夢想封印を真っ正面から食らって良くやるわね」


早苗「私は負けられませんから⋯⋯貴女の神社を頂き、この幻想郷の信仰は全て私達の物にします! それが信仰心を失った幻想郷の為なのです!」


霊夢「何度も聞いたわよ。耳にタコが出来そうだわ。良い加減にしてくれないかしら」


 そう言って霊夢もお祓い棒を早苗に向ける。一触即発の空気の中、俺は二人の間に入る。


雪「待て待て。少し落ち着け」


早苗「だ、誰ですか!?」


霊夢「⋯⋯魔理沙がいたから何となく気付いてたけど⋯⋯こんな所まで来るなんてね、雪」


雪「ああ。無理矢理連れてこられてな。魔理沙は?」


霊夢「この神社の奥にある湖でここの神と弾幕ごっこでもしてるんじゃないかしら」


雪「そうか」


 そんな事を話した後、俺は早苗へと顔を向ける。


雪「さて、早苗」


早苗「⋯⋯何故私の名前を知っているんですか?」


雪「⋯⋯ああ、そうだったな」


 俺が外界に出ていた時⋯⋯というか、数ヶ月前だな。幻想郷と外界を行き来している時期か。紫にも手伝ってもらいながら守矢神社を幻想郷に送る為の陣だったり術を掛けたりしていたんだが(と言っても主にやったのは紫で俺は補佐ばかりだったが)、このままの姿だと外界では不自然なため白人の姿で行っていたんだ。だから早苗は今の俺の姿を知らない訳だな。


雪「ちょっと待ってくれ」


早苗「わっ!?」


 俺は変化の術を自らに掛け、白人の姿へと変わる。そしてそんな俺を見た早苗は目を丸くした。


早苗「白人さん!? どうして⋯⋯」


雪「簡単に言うと、白人は俺が変化していた姿だ。改めて自己紹介しよう。俺は狐塚 雪という。この幻想郷の住人だ」


霊夢「何? 知り合いだったの?」


雪「ああ、まあな。コイツら⋯⋯というかこの神社は俺が幻想郷に連れてきた」


霊夢「⋯⋯つまりアンタが全ての元凶って事ね」


雪「待て待て。そのお祓い棒を降ろせ」


 霊夢は元の姿に戻った俺を睨み付けるとお祓い棒と札を向けてくる。慌てて止めていると、魔理沙とボロボロになった神奈子もやって来た。


魔理沙「何だ雪。今更来たのか?」


雪「俺を置いていった奴が良く言うな」


早苗「神奈子様!」


神奈子「まさか人間に負けるとは⋯⋯全く、幻想郷は予想が付かないな」


 魔理沙は神奈子に勝てたのか。今更ながら、弾幕ごっこの公平性を実感するな。人間が妖怪や神に勝てる方法が出来るというのはやはり良い。


雪「さて⋯⋯霊夢、魔理沙。後は俺に任せてくれないか。神社の事に関してもしっかり話しておく」


霊夢「あっそう。じゃあよろしく。今度はこんなこと起こさないでね」


魔理沙「えー⋯⋯しょうがねえなぁ。何でこんなことになったのか後で教えてくれよ?」


 そう言って二人は去って行く。


雪「さて⋯⋯諏訪子はどこだ?」


早苗「あ、えっと⋯⋯本殿にいるはずです」


雪「分かった。案内してくれないか。外で話すのもなんだろう」


神奈子「そうだな。私が案内しよう。早苗はお茶を」


早苗「はい」


 そうして神奈子に案内され、俺は本殿へと足を踏み入れた。

 はいどーも、作者の蛸夜鬼です。卒業認定試験終わらせてきました! 英語⋯⋯ワカラン⋯⋯。あ、それと書く時間がなかったので今回短めになってしまいました。すみません。


 さて、Twitterを見てから来てくださった方はご存知かと思いますが、身内に雪のイラストを描いてもらいました。いや~、素晴らしい出来ですよアレは⋯⋯。


 それでは今回はこの辺で。また今度、お会いしましょう!

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― 新着の感想 ―
[一言] 試験お疲れ様……えっ!?雪さんのイラスト!見てみたい!
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