0話 『プロローグ』
プロローグはすごく短いですが、よろしくお願いします!
普段は静寂に包まれているヴァルエスト大陸中心部に位置する森。
しかし、今日に限って森は喧騒を極めていた。
「助けてくれー!!」
「こんな化物、手に負えるか!!」
などと鎧を纏った男達が、一目散に逃げていく。
「何をやっている立ち向かえ!」
兵の長がそう指示をする。しかし、大半の兵は敵に背を向け一目散に逃げていく。
「ダメです! 全く敵いません! 強すぎます!」
「くっ⋯⋯! ならばいいだろう! こちらもアレを出せ!」
「はっ!」
兵長がそう言うと、先程まで構えていた兵がどこかへ一斉に向かって行く。
「ふふふふ。こちらも対抗策として用意していたのだ」
「兵長! 連れてきました!」
兵長がそう言ったとき、何人もの兵がそれを連れてきた。
「よろしい! 攻撃開始だ!」
そう言われた途端、1人の少女は動き出した。金属製のパーツに身を包んだドレスのようなものを身にまとっている。
そしてその少女は一瞬でもう1人の少女へと肉薄し、槍のようなもので相手を突いた。しかし、相手の少女も少女を見た途端、身を構え、その槍を受け止めた。そして後ろに飛び、何かを唱えた。すると、少女の身体は白色の鎧のようなものに包まれた。
「なに!? やつも魔装を持っているだと!?」
兵長が顔を引き攣らせながらそう叫ぶ。
この戦いは数年に及び続いた。そしてその時猛威を振るっていた兵器『マギアビースト』はそれぞれの大陸に散らばっているという噂が立っている。
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