俺、誕生。&各国の情報一覧
今回は、前半が主になっているだけですが、どうぞ。
目が覚めると、何も見えない真っ暗な空間だった。始めは声が出なかったので少し焦ったが、時間がたつにつれ、少しだが、自分の体が見えるようになり大体の状況が理解出来て来た。今、俺がいるのがおそらく母親のおなかの中なのだと思われる。神様は、転移ではなく転生させるといっていたからな。
~~~約二日後~~~
確かにほとんど真っ暗で声も出ないが、ここはとても落ち着く。そんなことを考えていると突然地震のような揺れが俺を襲った。この空間は、たまに大きく揺れるのだ。始めはそんなに揺れはひどくなかったのだが、日がたつにつれてだんだんと強くなっているように思える。
そんなことを考えていると、また揺れ始めた。だが、今回の揺れはいつもとすこしちがった。
今回はなぜか揺れが収まる気配がない。それどころか、だんだんと強くなっている気がする。
いつもはせいぜい長くても数十秒なのにこの揺れは一分以上続いている。
この揺れはどのくらい続くのだろうか。そんなことを考えていると、目の前がいきなり白い光に包まれた。
「おめでとうございます。男の子ですよ!」
俺を抱きかかえている人がそんなことを言った。
まだ、少し視界がぼやけてはいるがだんだんと周りの様子が分かってきた。今この部屋の中にいるのは、俺を入れて合計で七人。
俺と、俺を抱いている女性、ベッドに寝ている女性(おそらく母親)、医者っぽい格好をした人、そして、メイドさんが三人だ。
メイドさんは当然(?)だがメイド服を着ている。しかもアニメで見るような、フリフリのやつを。
そしてなんと、壁に沿って並んでいるメイドさんのうち一番右側にいる人がすごかった。なんとネコミミがついているのだ。
この瞬間、俺のやりたいことが一つ決まった。
『絶対にこのネコミミをモフる!』
・・・・・
だが、その前にやらなくてはいけないことがいくつかある。しかし、そのほとんどはもう少し大きくならないとできない。今できるのは、周りの状況を把握しておくことぐらいだろう。
正確には、自分の名前や両親など知り合った人の名前を憶えたり、自分の身分を確認したりだが、大変そうだ。
自分の身分というのは、この世界には貴族と言われる人たちがいるからだ。別に俺が平民だったなら平民でいいがこの部屋にある物からしてただの平民ということはないだろう。この部屋にある物は大体が高そうなものばかりだった。天蓋付きのベットにシャンデリア、他にも大きな鏡やその周りにある指輪や装飾品の数々。そこからわかることといえばこの家は貴族だということ。それも結構位の高い貴族だと思われる。
いろいろ考えていたら眠くなってきたので寝るとするか。
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三か月後
退屈だ。だがこの三か月後間でいくつかの分かった事がある。
まず、一つ目。この家に住んでいるのは使用人を除いては、俺、お母様、お父様、お爺様、お婆様、お姉さまの、合計六人だ。
それとお父様はやはり貴族だった。それも公爵家らしい。
この世界には、貴族がいるのは説明したと思うが、階級を説明していなかったな。この国で一番偉いのはもちろん王様だ。その下に、他の貴族がついていく。それが次の通りだ。
王様
↓
王族
↓
公爵
↓
侯爵
↓
子爵
↓
男爵
↓
騎士爵
となる。だが、唯一扱いが違うのが騎士爵だ。
騎士爵は大体のものが一世代で終わるため、領地をもたないのだ。
そして、家が公爵だったからうれしいにはうれしいのだが、大変そうでもある。その証拠に、お父様は、いつも仕事に追われているらしい。それがいつか俺に回ってくるとなると、、、めんどくさそうだと思ってしまう。
さて、二つ目だが、ついに俺の名前がわかったのだ。俺の名前は、カイ=リオネス と言うらしい。お父様が先日、口に出して言っていたのを耳にした。
さて、最後にこの世界の国についてだ。この世界の国は大国が五つといくつかの小国で出来ている。
大国のとして数えられているのは、王国と、帝国、聖国、獣王国、そして魔人国だ。
とりあえず、王国から、説明していこう。
名称 スルト王国
特徴 人間や、それに似た種族たちが集まってできた国。暮らしているのは、五割が人間 四割が獣人や、エルフ、妖精族など。残りの一割が、魔人族だ。
魔人族といっても、アニメなんかに出てくるものとは違い、特に悪さをしたりすることはないらしい。
次に帝国だ
名称 グルード帝国
特徴 人間至上主義の国。人間以外の種族は暮らしにくいといわれている。また、奴隷などが普通にいるような国でとても治安が悪いらしい。数十年前までは、よく魔人国と戦争を繰り返していたらしい。
名称 セルク聖国
特徴 人間以外もちゃんとした形で迎え入れている。だが、冒険者と言われる人達と仲は良くないらしい。理由は不明だが。そして、神を崇めているが、その神の名前は伝わっていないらしい。
名称 獣王国
特徴 人間たちの国とは違い、獣王国というのが名前になっている。この国は、主に獣人が多く暮らしている。獣人の特徴として、あまり魔力を使うのがうまくないらしい。だが、その代わりに圧倒的な身体能力が特徴の一つだ。また、獣人のほぼすべてが獣の耳としっぽがついているらしい。
名称 魔人国
特徴 この国も獣王国と同じく魔人国という名前が正式名称である。この国は主に魔人と言われる種族が多く住んでいる。魔人は獣人と正反対の能力、つまりは、強力な魔法をつかうことが出来る。ただし体力が少なく、持久力もないらしい。また、獣人が人と動物を足した姿であるのに対し、魔人は人と魔物を足した存在に近いらしい。
さて、国の確認はこの辺にしておこうか。そもそも、今の状態だとまともに動けないからこの情報が嘘かもしれないしな。大体、今の情報収入源が子供向けの絵本とかだしな。
さて、そろそろ眠くなってきたからまた寝るとするか。
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