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菜些架おわりの短編部屋

しはうつくしい※うへへへへへへへへへへへへへへへへへ(神よ死ね)

今日も消費されていくトマトジュース。それが世界の真理です。

世間では自死に対して、あまり良くないイメージが浸透していますが、私はその事柄に異を唱えるものです。私は対極に位置します。

死とは、美しく愛すべきものなのです。

故に美しみ、愛さなければなりません。

今日、クラスメイトが自殺しました。女の子です。嘘です。

我ら醜き哺乳類共が本日も浅ましく現代文という呆けたサルどもが呆けたサル共の思考をトレースする滑稽な学問に縛られ教壇に雁字搦めにされ頭を鈍器で殴るような教職員の声に頭を殴られ続けしかし私はそれに負けることなくしぶしぶ聴覚に音を取り入れ咀嚼しその言語を選択した者たちの意図する所を思考の海で再現ししかしそのことの何とも空虚な救われ無さ無意味さそれらは強烈な衝撃音となって今日も私の頭を殴り続けますこれではまるでリンチです私は集団リンチを受けるため学校に行っている訳では無いと当然の解答に帰結ししかし現在この場で基本的人権を主張した所で頭の病院に連れて行かれるだけなので黙っているとして仕方なく私にできることは今この時を神が誤魔化さぬよう嫌疑の眼差しを持って針を監視するのみでしかしそのことに何の生産性がありますでしょうかとその様な思考をまた脳内で噛み転がし我らは今日も生きている生きてしまっているそれらもまた我らの愚かさを強烈な主張を持ってぶつけられる我らの存在性と可能性は測りしれず故に何もありません我らは今すぐにでもその首を掻ききり眼球を抉り出し腹を裂き首を吊りしかしよく考えたら掻き切ったので吊ることは出来ず我らは死ぬべきです死ぬべきなのです死ね今すぐ死ね死んでしまえどうせ価値など無いのだから意味などどこにも存在しないのだから死ね死ね死ね死んでしまおう死ねばいい死は救いである死のう死のう死のう死のうそれしか言えない私は骸人形死に踊る滑稽な能無し。

その様なことを考えていた時でした。

教室の横を、何かが縦に横切ったのです。

定規で書いたような美しき一本線。

それが人の命で描かれたことに、気付くのに時間はかかりませんでした。

窓の下に広がる赤ペンキ。それはクラスメイトでした。

彼女は虐められていました。

その様な因果関係があっての今日に続いているのでしょう。

彼女は潰れたトマトになりました。

しかし私は、そのトマトに恋をしてしまいました。

何と芸術的な潰れた果実。それは死という物の根底に流れる我らが心の何処かではひりつくように渇望している艶めかしき終焉の地への道標のようでいてならないからです。

死とは美しき結実。それらは日常の何気ないたおやかな全ての裏側に位置する答えであり全てを飲み込む第六祖神ユーロスティーピアの御許、底なしの地獄沼、そのほとり、全ての罪が還り我らトマトが潰されし終焉幻想の光の果て、救われぬトマト加工所。

彼女は至られました。ついに到達されました我らが日々問い続ける存在可能性その終着点最果てのイデアへと。

可能世界その絶対零度は全てを終わらせる最果てよりの真空管でもありそれらが衝突した所で何も起きずしかし我らが足を付ける絶対存在世界は大きくうなりを上げついには軋み崩れ泡沫の様に消えてなくなりそれは最早取り返しのつかない喪失への黙示録なのかも知れません。

私の主張は、以上です。

後は言わずとも分かるでしょう。

飛び降りましょう。頭をかち割っても良いです。

過程はどうであれ、即ち生命を喪失すれば良いのです。それは声明を喪失することでもあります。

躊躇、戸惑い、疑念。

それらを考えてはなりません。それらは生きる上での毒なのです。

我らは不浄の存在として不定の世界へと浮上しなければなりません。

死へ焦がれて。

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