君の背中を見て思ったこと。
うちらはずっと仲良かったよね。
幼稚園の時から、ずっと3人やったね。
「もう、みっちゃんとは遊ばへん!!」
「ごめん、ゆみちゃん!」
いっつもこんな感じ。
「ねぇ、ゆうくん家遊びに行っていい?」
「いいよ!」
幼稚園の時の写真、やっぱりうちが1番背が高かった。女の子は、成長がはやいからね。
小学校に入って、呼び方が下の名前になって、お互いの事、ゆみ、ゆう、みちって呼ぶようになったね。
「みち、はよしーな!」
「ちょっと待てや!」
いつの間にか2人とも"俺"って言うようになって。
「ゆう、宿題した?」
「俺はもう、やったけど…。」
小学校卒後する時にはもう、みちには身長抜かされてたね。
中学校に入ると、呼び方は、名字になってもたね。青木。って言われるようになって、なんか寂しかったなぁ。だから、うちはまだ、2人の事下の名前で読んでるんよ?気づいてんのかな?
みんな性格は変わったけど、それでもみんな仲良いよね。
今じゃもう、3人の中じゃうちが1番身長低いわ。
みち。
あんたには言わへんけど、ホンマは頼りにしてるんよ。
毎回うちのわがまま聞いてくれて、ありがとう。
ゆう。
一言しゃべれば、二言目には「死ね」とか、「こっち見んなブス」とか、ひどい事言ってるけど、ただの照れ隠しなんよね。分かってるよ。
みち、ゆうへ
今年でうちらはバラバラになるね。
みちは県外の高校に進学するやろうし、ゆうはうちよりも頭の良い学校に進学するやろうし。
でも、うちらは卒業しても、ずっと幼馴染みなんよ、親友なんよ。2人と出会えて良かった。
大切な友へ