人ならざる者
1週間程前。不思議なものを見ました。
その日は、冬晴れ。風がすごく冷たい日でした。
(ここからは、独り言です)
「う~。寒い。冬は、嫌だねえ~」
「そういえば、今日はそんなに霊を見かけないかも」
「寒くなると、霊もどこかに引っ込んじゃうのかな・・・。そんな訳ないか」
「ん?なんだ?この陰。鳥とはどこか違うような・・・・・・」
俯きがちに歩いていると、地面に謎の影が・・・。どこか鳥に似ている。けれど普通の鳥とは違う、大きくて、形も何だか・・・。それに、感じた事のないザワザワとした気配を感じたのです。空を見上げてみると・・・。
「わあーーーーーーーーーーーー!!!何じゃあれ」
空には、胴が骨で、茶色の大きな羽の生えた大きな鳥の大群が・・・。
「死んだ鳥の大群?霊か?・・・何か違うような・・・。まあ、いいか」
その時は不思議に思いながらも、気にしないでいました。目の錯覚かもしれないし・・・。結局、正体は分からずじまいです。けれど、このことだけは分かります。あれは、霊じゃありません。
霊とは、異質な気配だったからです。
あれは、いったい何だったのでしょうか。そのことも、いつか伝えられたらと、思っています。