大きな出会い
小学生の頃、衝撃的な出会いをしました。なんと、同じ、見える人に出会ったのです。「大したことじゃない」と思う人もいるかもしれませんが、当時の私にとっては、衝撃的な事でした。後にも先にも、見える人には出会っていません。その人は、夏織ちゃん(仮名)といいます。残念ながら、中学校が離れてしまった事、私が引っ越してしまったことで今は仲良くありません。でも、夏織ちゃんとはいろいろなことを体験したので、エピソードはいろいろあります。なので、今後も夏織ちゃんは出てきます。
小学3年の頃。掃除の時間だけでは終わらず、放課後に私と夏織ちゃんはゴミ捨てに、行くことになりました。ゴミ捨て場は北校舎。噂だけなら良かったのですが、本当にウジャウジャいる、嫌な場所でした。
夏「なんかさ、時間が時間なだけに、怖いね」
私「そうだね。何だか息苦しい」
途中からは、話題を変えて面白い話をしていました。ところが・・・。
3階の渡り廊下に差し掛かりました。そこまではキャーキャー騒いでいた私と夏織ちゃんですが、突然黙りこみました。
カツカツカツカツ
聞こえているのは、私たちの足音だけ・・・のはず・・・。
私「ねえ、聞こえてる?」
夏「うん。さっきから。着いてきているね」
カツカツカツ
私たちの足音。でも、他に・・・。
カツカツカツ
そうです。私たちの足音とは別に、もう一つ、聞こえてくるのです。私たちは、立ち止りました。もう一つの足音は、2、3つ遅れで止まりました。
夏「いくよ!!」
私「うん」
夏私「せーーーの!」
振り向きました。誰もいません。しかし、気配はするのです。
夏「走ろう」
私たちは、全力で走りました。
カツカツカツカツカツカツ
私たちの走る足音。
カツカツカツカツカツ
もう一つの足音。
少し走ったところで、私たちは止まりました。すると・・・。
カツカツカツカツカツカツカツ・・・・・・。
もう一つの足音がすごい足音を立てて近付いてきたのです。
私たちが、猛ダッシュで教室まで逃げたことは、言うまでもありません。
いかがでしたでしょうか。今回は、結構な怪談物でしたね。
いつも見て頂いている方、しおりを挟んで頂いている方、本当にありがとうございます。月猫は、幸せ者です。うう(感涙)