表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【WEB版】底辺探索者は最強ブラックスライムで配信がバズりました! ~ガチャスキルで当てたのは怠惰な人気者~  作者: 御峰。


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/98

第30話 試練①

 十層に降り立つと、画面が現れた。ただし、今までの画面とは違い、画面の縁が真っ赤に染まっている。


 緊急事態を示すかの色に心臓が跳ね上がるが、俺の想いとは裏腹にそれ(・・)は進み始めた。


「エムくん!?」


 俺達の下に不思議な魔方陣が展開され――――その場から転送された。




 ◆




 視界に映る世界は、どこまでも続く青い空。


 黒に染まった地面は曇りやデコボコ一つない綺麗な地面だ。人工物とは思えない程に。


「エムくん!」


「お、おう! どうやら俺の試練が始まったらしい。リンもよろしくな」


「うん!」


 シホヒメの返事は聞こえるが、リンの声は聞こえない。


「リン!?」


 いつも頭の上に乗っているリンの感触がない。


 手を伸ばして触ってみても何もない。


 その時、目の前にあまりにも巨大過ぎる魔物が一体現れる。


 風貌は魔女の姿で、形は丸々としたカボチャを何段にも重ねたような姿。


 その右手には黒い光が灯っているランタンと、左手には鳥かごが一つ。


「リン!?」


「ご主人しゃま……」


 鳥かごの中にスライム状態のリンが入っており、触手や棘を伸ばすが、不思議と鳥かごから出ることができずにいた。


「見た目は鳥かごだけど、何かの結界かも」


「なるほどな……」


「それにしても大きいね……どうやって倒したらいいのだろう?」


「そもそもあれは戦うものなのか?」


「そう言われてみればそうね。エムくんへの試練だし」


 俺への試練って一体何なのか。


 そもそも戦闘系のギフトでもないので、こんな魔物を相手できるほどの力は俺にない。


 十層まで来れたのもリンのおかげだしな。


 その時、魔女は口を開いた。


魔神(まじん)の祝福をもらいし人間よ。我の断罪を受けるがいい』


 魔人!? 祝福!? 断罪!?!?


「エムくん! くるよ!」


 魔女の頭部から無数の大きな炎が吐き出される。


「や、やべええええ!」


 俺達に次々降り注ぐ爆炎を全力ダッシュで避けていく。


「――――フレイムバレット!」


 シホヒメが火の魔法を放つ。


 魔女に当たるが、あの大きさにとってはただの灯火にしかならなさそうだ。


 顔を見るにも見上げて首が痛くなるほどに大きい。


 左手の鳥かごの中のリンが全力で暴れはじめるが、鳥かごはピクリともせず轟音が周囲に虚しく響いているだけだ。


「エムくん! 試練というからには必ず倒すだけじゃないかも知れない!」


 倒すだけじゃない?


 そもそもどうしてリンだけが鳥かごの中に?


 ここまでのリンの力は凄まじいものだった。つまり魔女はリンの力を恐れていると言っても過言ではない。


 そもそもガチャへの試練と言っていた。開幕でも魔神の祝福とも言っていた。


 それを総合してみると――――そもそもただの戦いではないかも知れない。


 ガチャ画面を開く。


《ポイント:0》

《1連を回す:100ポイント》

《10+1連を回す:1,000ポイント》

《100+20連を回す:10,000ポイント》


 やはりおかしい。


 その時――――






『すげぇ! エム氏の配信再開かよ~!』


 えっ?


『エム氏が何かと戦ってるぞ~!』

『リン様☆彡 リン様☆彡』


「ちょ、ちょっと待って!? どうしてコメントが!?」


『なんか緊急配信になっていたぞ?』

『エム氏が試練に挑戦中って書いている~』


 一体何が起きているのか理解できない。


 配信は一週間以上停止中だし、そもそも緊急配信なんてできる程に俺はランクが高いわけでもない。


『そんなことよりも今は目の前の試練に注意しろ!』


 っ!


 降り注ぐ爆炎を全力ダッシュで避け続ける。


「――――タイダルウェーブ!!」


 後方から凄まじい水の波が現れて空を翔けて魔女に直撃する。


 巨大な魔女をも飲み込みそうな凄い波だ。


 しかし、魔女の右手に持っていたランタンの中の黒い光が周囲に溢れ始めると波を全て吸収し始めた。


「魔法が吸われた!? っ…………エムくん……ごめん……私…………」


 強烈な魔法を使った反動なのか、シホヒメがその場に跪いた。


 魔女が放った爆炎が無情にもシホヒメに向かって飛んでいく。


「っ……!」


 一瞬奈々の顔が思い浮かんだ。


 それでも俺は全力でシホヒメに向かい、こちらに向かう爆炎に向かってシホヒメを守った。


「エム……くん? だ、ダメえええ!」


「いつも助けてもらってばかりだからな」


 そして――――俺の目の前が爆炎に包み込まれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ