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エロも育成も冒険も!拾ったゲームで異世界転生!  作者: えび天コロモ
第1章 はじまりの街と最初の仲間
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06話 ギルドクエスト発生


 宿で支度を整え、冒険者ギルドへ行くと、なにやら賑やかであった。数十人の冒険者がそこには集っていた。冒険者ギルドの入ったところで、厳つい冒険者たちに気圧されていると、受付嬢が駆け寄ってきた。


「待っていました、ツクモさん!」


 受付嬢の話を聞くに、昨日行ったあの森でゴブリンキングが現れた可能性が高いらしい。現在、朝から所属の冒険者に声をかけて、討伐隊を編成しているらしい。


「ゴブリンソルジャーを倒された、ツクモさんなら実力に問題はありません。是非、討伐隊に参加をお願いします!」



△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

《ギルドクエスト:ゴブリンキングを倒せ》

ゴブリンの森に現れた、ゴブリンキングとゴブリンソルジャーを掃討しよう

△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽



 あら、どうやらクエストが発生したらしい。これはやるしかないようだ。ゴブリンソルジャーは倒せるが、ゴブリンキングの実力は未知数だ。出発は昼らしいので、しっかり準備しなくては。因みに他の冒険者の実力は、最高でDランクらしい。この辺は弱い魔物ばかりなので、高ランクの冒険者はもっと強い魔物の現れる危険な街に行くらしい。


 まずは武器屋に行く、一番高い杖である“ヒノキの杖”を購入する。そして、道具屋へ行って魔力ポーションを12個購入する。防具屋にも行ってみたが、上級職の初期装備ローブよりも良い装備がなかったので、このままで行くことに。結構散財して、昨日の稼ぎはほぼほぼ持っていかれた。だがまぁ、RPGではケチらずに金を使え!だからな。どうせストーリーが進めば、インフレして金なんて山ほど入ってくるんだ、便利で必要なものはどんどん購入すべきだ。シリカも手にはめるグローブと回復ポーションを購入していた。


 よっしゃ、準備万端だ。昼になり、討伐隊と一緒にゴブリンのいる森へと入る。冒険者さんたちが容赦なくゴブリンを蹴散らしていく。


「こんなにゴブリンがいるなんて、異常だ。やはりゴブリンキングが居るんだな。」


 冒険者さんがそんな事を言っている。昨日と変わらないポップ率だけど、既に昨日から可怪しかったんだな。冒険者さんがゴブリンを倒す間に少し検証。その結果、僕やシリカさんが関与せずに、冒険者さんが倒したゴブリンの経験値は獲得できなかった。逆に少しでも、僕やシリカさんがダメージを与えれば、冒険者さんが倒しても経験値を獲得することが出来た。因みに何故か冒険者の中に、魔法職や僧侶職が居なかった。みんな素手か剣か弓で戦っている、全員物理アタッカーって感じだな。冒険者の方々、役割分担は大事ぞ?


 そしてついにゴブリンソルジャーが現れる。すぐにDランク冒険者のパーティーが前に出て応戦する。流石はDランク冒険者パーティーだ、全員物理アタッカーとは言え1対5で、敵を翻弄しながらHPをじわじわ削り、10分ほどで倒してしまった。恐らくステータスも、高い潜在力のシリカのステータスと、同じかやや上ぐらいはありそうだ。


 この戦闘で僕は悟った。これはあれだ、RPG序盤にありがちな強力な助っ人キャラによって、クエストの難易度が下がるようにしてある、チュートリアル仕様のクエストだな。という事はある程度仕事をすれば、このクエストはクリアできるはずだ。


 その後も3度ゴブリンソルジャーと遭遇するが、全てDランク冒険者パーティーが倒してくれる。まぁ、魔法でダメージを与えて、経験値は横取りさせて貰ったがな。経験値も獲得でき、経験値32を使用してシリカをレベルアップさせる。



△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

シリカ Lv.3

種族:人間(ヒューマン) クラス:格闘家(グラップラー)

HP :56  MP :25

STR:69  VIT:63

DEX:50  AGI:44

INT:25  MND:44

△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽



 ふむ、これでシリカのステータスはDランク冒険者と同じぐらいかやや上ぐらいになったのでは?レベルアップを終えたシリカは、何か新たの力を授かったように手を開いては閉じてを繰り返している。


 そしてついに、ゴブリンキングが登場する。十分人間の大人程ある大きさのゴブリンで、長い髭、頭には王冠、そして大剣を両手で持っている。ゴブリンキングはゴブリンソルジャー2体を従えている。


 討伐隊全員でゴブリンキングたちを相手取る。僕も素早く魔力ポーションを飲みMPを回復させる。どうやら、魔力ポーションで回復できるのはMP50前後らしい。僕のMPなら0から全快するには2本必要だな。


 その間に、シリカがゴブリンキングに戦いを挑む。ゴブリンキングは大剣を持っており、素手のシリカの間合いよりも遠くから攻撃できてしまう。あれでは防御と回避で精一杯だろうなぁ、と思っていたのだが、おもむろにシリカが何もない空間を殴りつけると、ゴブリンキングがよろける。その後もゴブリンキングの間合いの外から、シリカは遠隔で殴れるようになっている。


 ふむ、どうやら先程のレベルアップで新たな(スキル)を手に入れたらしい。完全ゼロ距離でしか戦えなかったのが、ある程度の間合いで戦えるようになったみたい。


 ゴブリンソルジャーは他の冒険者に任せて、ゴブリンキングを仕留めに行くぞ。新調した“ヒノキの杖”を掲げる。少し魔力を込めるだけで、木の杖より強い魔法を打てることがわかる。ほら、全部持ってけよMP。ゴブリンキングだろうが、一撃で倒してやる。見せてやるよ、魔法アタッカーってやつをよ。


 ゴブリンソルジャーの時は制御が完璧でなかったので、イメージの仕方を変えてみよう。矢のように直線で相手に炎が襲いかかるようにしよう。イメージを整え魔力を開放する。


 杖から矢のように細い炎が、ゴブリンキング目掛けて飛び出す。火の矢は周りの空気を巻き込みながら、その炎を増大させていく。次第に炎は鳥の姿を形どると、勢いよくゴブリンキング目掛けて飛んでいく。凄まじい速度で、ゴブリンキングの腹に突撃した。衝突した瞬間周囲に熱気を振りまきながら、ゴブリンキングの腹を貫くように肉を焼き焦がしていく。一瞬にしてゴブリンキングの腹に、焦げた大きな穴ぼこができた。ゴブリンキングは白目になって、その場で倒れてしまう。そして粒子となって消えていく。


 これがINT82の魔法火力だ。周囲の冒険者から歓声が上がり、すぐにゴブリンソルジャーも倒される。経験値がどっぷり入ってくる。


「おい、なんだ今の魔法は!凄すぎだろ!!」


 Dランク冒険者が僕の肩を叩きながら、褒めてくれる。だが、物理アタッカーの高STRで叩かれると、VIT29の僕ではダメージ入るレベルで痛いんだが。


 僕たち討伐隊は残っているゴブリンソルジャーが居ないか散策した後、街へと帰り冒険者ギルドで報告を行った。報酬のお金をたんまり頂けた、それも準備のため散財した分の数倍はあるぞ。それに加えて、ランクアップさせてくれるらしい。僕とシリカはFランクからEランクへとランクアップした。


 それの他にギルドクエストの達成報酬もある。報酬のお金に加えて、冒険者名声12を貰えた。もしかしたらこの冒険者名声のお陰でランクアップできたのかな?それとも他に何か使い道が合ったりするのかな。


 それから獲得した経験値のうち経験値96を使って、レベル5にレベルアップした。



△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

ツクモ Lv.5

種族:闇人(ダークネス) クラス:魔導士(ウィザード)

HP :60  MP :96

STR:15  VIT:33

DEX:78  AGI:42

INT:96  MND:24

所持金:325,000G

称号:Eランク冒険者

△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽



 なんとレベルが上がると火と土以外に、新たに水属性の魔法が使えるようになった。やったー、3属性使いだぞぉ。そんな事を考えていると、ウィンドウが開く。



△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

《メインクエスト:次の街へ移動せよ》

プシカの街の冒険者ギルドへ行こう

△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽



 おや、どうやらはじまりの街でのイベントは終わったらしい。次はプシカの街だ。早速、向かおうじゃないか。


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