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告白してきた女の子にラブレターを朗読させてみた

作者: みなもとあるた

あ、あの、先輩…急に呼び出してごめんなさい…でも、どうしても伝えたいことがあったんです!


こ、これ、私、先輩にお手紙を書いてきて、それで、先輩に読んでもらいたくて…


私の思いを先輩に直接伝えるのは恥ずかしいので、今ここでこれを読んで、私の気持ちを知ってほしいんです!


…え?先輩、もしかして眼鏡がないと文字が読めないんですか?


それで、眼鏡はどこに…?ああ、いま体育だったから教室に置いてきちゃったんですね?


じゃあ、先輩は今この手紙が読めないってことなんですね…


でも、これはとっても大事なことだから、今ここでこの気持ちを伝えたいし…どうしよう…


えっ!?私がこの手紙の内容を読み上げるんですかっ!?いえ、確かにそうすれば先輩に手紙の内容を伝えられますけど…


その、なんといいますか…このお手紙の内容を読み上げるのは、ちょっと勇気がいると言いますか…


うう…でも、ここは仕方ありません!正直、とっても恥ずかしいですが…せ、先輩のためなら…!


そ、それでは、先輩へのお手紙を読み上げます!


せ、先輩へ


あなたが今この手紙を読んでいるということは、私は先輩に思いを伝える覚悟ができたということでしょう


先輩に伝えたいこと、それは、わ、私が、先輩を大好きだということです…!


どれくらい大好きかというと…えー…せ、世界中の人々が先輩の敵になっても、私は先輩の味方になりたいと、思える、くらいです…


あ、あなたはまるで6月の太陽…わ、私は憂鬱な梅雨空の隙間からあなたを見上げるだけで…先輩のその姿を目に焼き付けて、消えないその光を、心にともすことができます…


初めて会った時から感じていました。あなたは私の…えー、運命の人、なんだと…


つまりあなたは私の…ディスティニー…


あなたと私は前世からの恋人なのだと、本気で信じています。きっとあなたは王子様で、私は…その…数奇な運命によって引き裂かれた…悲劇のお姫様…なのであると…


ああ私の愛しい王子様…どうか赤い糸で結ばれた私の心を、えー…捕らわれのお城から、救い出して、ください…


フォーエバー…ラブ…フロム…ミー…


アイラブユー…


…えー、以上、です…すいません…深夜テンションで書いたので、一部よく分からないところがありました…


うう…恥ずかしい…なんで私はこんなもの書いたんだろう…


そ、それで、先輩のお返事は、どちらですか…?


私と付き合ってくれますか?それとも…

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