表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつか世界の果てにへと  作者: 総帥
ウィスタリア島編
8/23

08



「なにか見つかったか?」

「いや、特には。そっちも足元とか見てみて。」


美人さん(石像)の顔やら首やら腕やら探るが、なにもなし。うーん、これが一番怪しかったんだけどなあ。…ん?この石像、手を胸の前で組んでいるけど…手の中になにかある?


「ではちょっと失礼して…と。お、取れそう。」

「お。どうした?」

「このヒト(?)なにか持ってる。…よし、取れた!…布?」

「見せてみろ。」


他に気になることは無さそうなので、私はひょいっと飛び降りた。そして布を広げて見せる。

何の変哲もない、白い長方形の布…じゃないな。文字が書いてある。えーと、



《主神 アンスロポス》


「………。」

「………。」

顔を見合わせて、首をかしげる。

「…なにこれ。」

「さあ…?」


本当になんだこれ。他には何も書いてないし、謎が深まったじゃあないか。


「…よし、他の石像も調べよう。」


考えてもなにも進まないので探索再開。他の石像はこれほど大きくないので、手分けしてよじ登って調べた。

その結果、それぞれ文字が彫ってあるのに気付いた。他の石像たちは皆、手に壺やら本やら持っている。その持ち物に彫ってあった。


「じゃあ、まとめるぞ。」

「よし。えーと…。」



《主神   アンスロポス》

《太陽の神 リーコス》

《月の神  クネーリ》

《感情の神 タランドス》

《芸術の神 プローヴァト》

《叡智の神 アローピクス》

《戦の神  アルクーダ》

《豊穣の神 パルダリ》

《天空の神 ニフテリーダ》

《水の神  デルフィーン》

《大地の神 リオンダル》


「………。」

「………。」


?…??……なんだこれ。


「とりあえず、共通するのは《神》という文字だな。なんなのか…わからないよな。」

「うん…。意味はあるんだろうけどさ。芸術とか豊穣とかはわかるけど。他の意味不明な文字って、もしかして…。」

「…名前かもな。この石像たちの。」

「ふむ。じゃあこの人はアンスロポスさん(仮)か。」


しかし不思議だな。つまり、この石像のモデルになった人たちの名前か。ありえる。ん?


「この人たちって、私たちのご先祖様だったりして?」

「言えてるな。…とりあえず拝んどこう。」

「ほい。」


その後もしばらく探索したが、それ以上はなにも見つからなかった。そして暗くなってきたので、また明日にしてお開きになった。




帰った後に家族や村人に《神》について知ってることはないか聞いて回ったが、誰も何も知らなかった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ