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いつか世界の果てにへと  作者: 総帥
ウィスタリア島編
4/23

04


よく寝た。体調もばっちりだな!

さて、今日から家の手伝いを再開しますかね。


「あら、おはよう。もう起きて大丈夫なの?」

「おはよう母さん。平気、すっかり治ったよ。」


家族にも大分心配をかけたが、4日目にもなれば落ち着いたものだ。そもそも私たちが人間扱いされないのはいつものことなので、大した騒ぎにはならない。


「おねえちゃん、おはよう!」

「おはようセレスト。あら、畑のお手伝いしてたの?泥だらけだよ。」

「あらら。家に入る前に着替えてきなさい。」

「はーい!」


私と母さんは苦笑しながらセレストを着替えさす。畑仕事でどうやったらあそこまで泥まみれになるのか、という程に真っ黒だ。

母さん譲りのこげ茶の髪が更に濃い色になってしまっている。ちなみに最近母さんが散髪に失敗し、今のセレストはほぼ丸坊主。なんとも可愛いわんぱく坊主だ。ほっこり。



私たちの1日は、日の出とともに起きることから始まる。

羊の世話をして、畑仕事をし、森で果実をとる。ぶっちゃけこれくらいしかない。夜は薪がもったいないから、早く寝る。

あとは家で掃除、炊事、洗濯などだ。さて、私はまず洗濯をしようかな。先ほどの弟の服と、他の衣類を川から汲んできた水で洗う。冬には厳しい仕事だ。

そして洗ったものは母さんに干してもらおう。私もできるのだが、母さんは背が高いから楽々なのだ。父さんよりも頭1つ分でかい。そして2人は、それを気にしているらしい。

以前そのことでからかったおじさんは、両親に引きずられていったあと5日ほど姿を見かけんかった。セレストは不思議に思っていたが、世の中には知らなくてもいいことってあるんだよ。


さて、洗濯も終わった。今日はこの後・・・神殿に行こうと思っている。



神殿は、街の外にある。とても古く、いつからあるのか定かではない。手入れはしているが、建物の材質もよく分からない。不思議なところだ。

そこには島唯一の書物がある。世界の歴史についてなどもあるだろう。読んだことはないが。あそこはあまり人が寄り付かないので、ゆっくり読書ができるはず。

そして街の外にあるのがなんとも親切だ。私たちの為にあるかのようではないか。とはいえ誰かいてもやだし、夕方ごろに行こう。


しかし“神殿”か・・・。名前のある建物。なんとも珍しい。なにか意味があるのだろうか?



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