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そして、いつか、余白な世界へ  作者: 秋真
第一章 『始まり』への日々
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第30話 学年合宿 ~追憶【好雄と優依の新人研修編6】~

 荒い息遣いの朽木が部屋のドアを静かに閉める。


 普段は壁や天井から漏れ伝わってくる他の部屋の生活音はしない。代わりに(かす)かに演習場から研修生たちの声が聞こえてきた。



 優依に言われ医務室へ向かった朽木は医務官に体調不良を訴え、部屋で休むよう指示を受けた。



 朽木はベッドの脇に座り込む。横になるわけでもなく膝を抱えて下を向く。締め切ったカーテンから陽光が細く入り込み部屋を薄く照らす。締め切ったはずの窓。隙間から外気が(わず)かに入ってきてカーテンがほんの少し揺れる。


「うぅ……」


 低く(うめ)いた朽木。対戦形式の演習を行えていない朽木の体は無傷だ。体が痛むわけではない。それでも疲労困憊だった。実技演習ではまともに魔法を使えず、講義にはついていけない。G(グループ)6の4人とは話せるが他の研修生たちと言葉を交わした回数は両手の指の本数に収まる。それでも自分を(あざけ)る声だけは耳に入ってきた。



 精神的に限界だった。

 だからこそ、この閉じきった暗い自分の部屋に戻ってこられて心底ほっとした。同時に、そんな自分が、変われない自分が本当に憎い。



「どうして……私はここに来てしまったんだ……」



 頭を抱える朽木。言いながら先日の記憶が甦る。



 自身の至らなさを自覚しつつも朽木は必死に周囲に合わせていこう、付いていこうと懸命に日々をこなしていた。同じG6の仲間も支えてくれるし、指導教官の手塚も丁寧に扱ってくれている。


 しかし、それでも日々のプレッシャーと周囲が放ってくる心無い言葉がギリギリの日常を侵食していく。


 そんな最中の出来事だった。

 その一件で朽木は限界の境界を越えた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 午後の講義形式の研修の後、夕飯まではまだ時間があった。教官の手塚も含めた好雄たち6名は研修施設中央棟の1階ラウンジにいた。



「……、それでゆたろーは恥ずかしがってクラスの女子からのチョコを受け取らなくてー、そしたらその子が泣いちゃって。で、クラスの女子全員から嫌われちゃったのよね。ホント最低でしょ? でも、たまたまその子が私の部活の後輩だったから、私が出ていってなんとか丸く収まって……」


「お、お姉ちゃん、その話をわざわざこんなところでしなくたって!!」


 立ち上がって姉を責める侑太郎は赤くなっている。



「まあまあ、ゆたろー君、落ち着いて……。確かにせっかく女の子が勇気を振り絞って渡したチョコをそんな風に受けとらなかったのは、人としてどうかなとは思うけど……」


「なぁ……、優依……。お前、それ全然フォローになってないぞ……。ただな、ゆたろー。お前も男として……」


 侑太郎に男の心構えを説く好雄。

 葉月が腹を抱えて笑い声を上げる。



「アハハハ! も、もう止めて……。い、息吸えなくて死んじゃう……。はあはあ……。よっしーさ、偉そうに語ってるけど、そもそも女子から何か貰った経験とかあるわけ? どう見てもモテそうには見えないんだけど……、くくっ……」


「お、お前に何が分かるかってんだよ! そ、そりゃまだ小中高と過ごしてきて女子からプレゼントなんてされたことはないけどよ……。でもな、それは俺がモテないんじゃなくて、周りの女どもが俺の魅力に気づかないのが悪いんだよ!」


 好雄の苦しい言い訳に笑いが止まらない葉月が呼吸困難に(おちい)ってソファーから崩れ落ちていった。



 泣きそうな顔になる好雄。優依はそんな好雄を(なぐさ)める。




 研修が始まってから研修生たちは日に日に打ち解けていった。グループが同じ研修生であれば毎日顔を合わせて言葉を交わす。特に学生同士だと共通の話題もあり、好雄のようにグループ以外の研修生と仲良くなる者も多かった。



 盛り上がる好雄、優依、葉月、侑太郎の話を笑顔を浮かべて聞いている手塚。朽木だけが少しだけ離れた窓辺から外を眺めていた。


 その朽木の姿に気づいた優依。横にいる好雄の腕をつっついて小声で話す。


「ねぇ、好雄君……。気のせいかもなんだけど……、朽木さん……、何か疲れてるような……」


「あ、優依もそう思ってたのか……。実はさ、俺も気になってたんだよ……。話し掛けても何か上の空だしさ。実技演習とか講義でも話し掛けられない雰囲気で……。何かあったのかな……」


 そう口にした好雄だったが心当たりが無くもなかった。好雄たちG6は研修生たちの間で何かと目立っていた。定期的に何かしでかす好雄。葉月、侑太郎の双子姉弟は事あるごとに喧嘩を始め、担当教官の手塚は教官たちの中でも随一の実力者だった。優依は優依で(シールド)技術が群を抜いていて国の治安組織の高官がスカウトに来た程だった。



 そんな風に耳目を集めるG6の中にあって、何をやっても上手くいかない朽木は浮いていた。そんな朽木を手塚は丁寧にフォローしていたが、他の研修生たちにはそれが特別扱いに見えた。


 そんな朽木を悪し様に言う研修生も少なくなかった。時には本人の前でそれを口にする者もいて、朽木の表情は日を追う毎に陰っていった。


「ちょっと私……、朽木さんと話してくるね」



 優依が朽木に近づこうと歩き出したのと同時に手塚がすっと立ち上がった。



「どうしたんですか?」


 そう尋ねた好雄の目に映る手塚の表情はさっきまでの飄々(ひょうひょう)としていたものとは違う。隙のない視線がラウンジの向こうを射抜いている。



 その手塚の視線の先に目を向ける好雄たち。

 スーツ姿の男たちの中に黒い軍服のような制服を着た男女数人の姿も混ざる集団が向かってくるところだった。


「き、教官……。あの人たちは……」


 不安そうに尋ねる侑太郎に手塚は笑む。


「国の偉い人たち……、と言っておこうか。特に先頭のあの人はこの研修の責任者でもある。粗相のないようにね。ほら、皆も立って。朽木さん! こちらへ」


 手塚の声に好雄たちは立ち上がり、窓辺から朽木が駆けてきた。



 集団の先頭の男が間近に迫り立礼する手塚。

 男は手塚に軽く手を挙げる。



「研修ご苦労、手塚君。今年は優秀な研修生が多いと聞いたよ。それで早めに特務高等警察のことを知っておいて貰おうと思ってね。おお、彼らが君の受け持っている研修生かね?」


「ええ。ご紹介致します」


 好雄から順に手塚はG6の5人の紹介をした。手塚の紹介に合わせて男は移動し好雄、優依、葉月、侑太郎……と握手をしていった。



 朽木の前に立った男。朽木は好雄たちがしていたように握手しようと手を伸ばしたが男は後ろ手のままだった。


「君が朽木とかいう男かね……。何でも手塚君に大層な迷惑をかけているとか……」


 男の視線が朽木に突き刺さる。


「あ、あの、その……、わ、私は……」


 言い乱れる朽木。体の震えが止まらない。

 男は(いら)ついた声を上げた。


「君も研修生……、ゆくゆくは魔法士となって国家国民に奉仕する一員になるのだろう!? そんな軟弱なことでは困るよ!」


「な、軟弱だなんて……」


「ほう! では魔法のひとつでも披露して貰おうか! 普段現場に出ることが少なくて魔法というものを見る機会も少ないんだ。その魔法が見れるとは有難い、とくと私を楽しませてくれ!」



 騒ぎに他のグループ研修生や施設の職員たちが集まってくる。朽木に視線が集中する。



 戸惑う朽木。手を(かざ)して水の魔法を呼び出そうとする。しかし、落ち着きをなくしている朽木には不可能なことだった。魔法を呼べない焦りが次の焦りを呼び起こしパニックに陥る。



「お前。この私を馬鹿にしているのか!? おい、聞いているのか!? うわっ!」


 朽木の両手から水の魔法が飛び出す。朽木の目の前の男は逃れようとしたが間に合わず、男の頭上から水が降り注ぐ。



 蒼白になる朽木。ラウンジを悲鳴が包む。


 男の取り巻きの1人が朽木の胸ぐらを掴む。


「貴様! 閣下になんという無礼を!」


 騒然となるラウンジ。

 取り巻きが右往左往する。


「閣下! 御無事でありますか!?」

「閣下を医務室へ!」


 取り巻きは閣下と呼ばれた男を抱えて立ち上がらせる。


「手塚君! これはどういうことだ! このゴミ平民風情がこの私に魔法で攻撃をしてきたんだぞ! 死刑だ! この場で即刻死刑にしろ! おい、聞いているのか!?」


 激昂する男に手塚は駆け寄る。


「閣下、ご無礼……」


 手塚は男の身体に手を(かざ)す。


「恐らくは大丈夫かと思いますが、魔法の影響がないとは言えません……。一刻も早く精密な検査を……。君たち、閣下を医務室へ!」


 手塚の声で取り巻きたちは動き始める。

 手塚の先導で足早にラウンジを去っていく。


 朽木の胸ぐらを掴んでいた男も朽木を突き飛ばし駆けていった。



 騒然としたラウンジはいったんは静けさを取り戻していたが……。


「おいおい、あれはヤバイだろ……」

「偉い人だったんでしょ? 私たちまでとばっちり受けたらどうしてくれんのよ」

「雑魚は雑魚らしくおとなしくしてろよ……。周りに迷惑かけんなって」

「ホント勘弁……、消えてくれっての……」


 朽木を非難し嘲笑する声が木霊する。



 呆然としていた好雄たちだったが、我に返り突き飛ばされた朽木に駆け寄る。


「朽木さん……」


 名前を呼んだ優依に朽木は反応することなく、小刻みに震えながら(うつ)ろに中空を見ていた。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 研修生たちを震撼させた一件だったが手塚のとりなしで朽木は救われた。朽木以外の4人は他の研修生たちとも上手くやっていたので、G6全体が責められることはなく、むしろ好雄たちも被害者だとどちらかというと同情が寄せられた。



 その一件が思い出された朽木は身体を震わせる。


(いつもそうだ……。何で私は上手くやれないんだ……)



 元々気の優しい朽木は大人しい性格で、敵を作らず何事も穏便に過ごして学生生活を送り、そして就職した。特にやりたいこともなく一般の企業に営業職として入り、そして病んだ。

 穏和な朽木は空気に敏感で営業現場の張りつめた雰囲気は徐々に彼を(むしば)んでいった。それでも空気を読んで周囲の調和を保とうと頑張っていた。


 その空気の読み方が決定的に誤りだった。誰にでも丁寧に、怒らせないようにという態度は相手の目には卑屈に映り逆に苛つかせる原因となった。上司や同僚からは厳しく接せられ、彼らのストレスの捌け口となる。


 ある日職場へ向かおうと玄関のドアを開けようとしたときに猛烈な頭痛と腹痛に襲われて無断で欠勤した。職場からの叱責を恐れてスマホの電源を落として来客にも応じなかった。


 以来20年に及ぶ引きこもり。


 その間も内縁の妻とや家族は朽木を支えてくれた。特にその女性は自分が働くから貴方は家にいてくれればそれでいいと言ってくれた。それは朽木にとっては救いで幸せだとも感じた。それと同時に社会の中で生きていけず、置いていかれてる自分がどうしようもなく情けなかった。



 幸運にも魔法に目覚め再起を期そうとこの新人研修に参加した。


 家族は朽木を止めた。しかし、このままでは本当に自分は駄目になる、と朽木は周囲からの心配をはね除けてここへやって来た。





 静かな、自分独りの部屋。

 遠くから聞こえる社会の音。こうして無為に過ごしている間にも研修は進んでいく。焦燥感に包まれる。その一方、隔絶されていて、この部屋の静謐(せいひつ)を脅かすものは何もない。そう思って安心する自分が本当に嫌になる。



「明日になれば……、そう明日になればきっと行ける、大丈夫だ……」



 朽木は顔を上げた。カーテンを開けようと足に力を入れ、手を伸ばそうとして、そして止めた。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「朽木さん……、大丈夫かな……」


 実技演習の最中、優依が誰にともなく問いかける。



「まあ()()()()()あった後だし、仕方ないわよ。それに、おじさんも大概だけど、アイツだって悪いわよ……」


 葉月の言葉にビクッとする侑太郎。


「お、お姉ちゃん! 声大きい! 誰かに聞かれてたら……」


「分かってるわよ! ゆたろーこそ大きな声出さないでよね!」


 言った葉月が下を向く。


 ここ何日も朽木は午前の演習にも午後の講義にも、食事にすら姿を見せていない。



「優依……。心配するなって……。あんなことあったら、それゃ誰だって塞ぎ込むって。こういうのは時間が解決してくれるっていうかさ……、俺たちには待つことしか出来ないんじゃないか……」


 言った好雄本人の表情も暗い。何か言いたげな顔をした優依だったが静かに頷いた。


 その翌日も朽木は姿を見せなかった。





 朽木が姿を見せなくなって5日目。体調不良と把握していた施設側も(いぶか)るようになった。手塚はG6のメンバーに夕食後声を掛けた。


「朽木さん、最近ずっと休んでるけど大丈夫?」


 4人は顔を見合わせる。朽木が姿を見せなくなる発端となった場には手塚も居合わせたはずだが、その手塚からはあまりあの事件のことを気にしている素振りは見えない。



 返事のない4人。手塚が好雄を見る。


「よっしーさ、朽木さんの部屋……行ってみたりした?」


「あ、はい。返事はあります。具合が悪いから休んでるだけだって、良くなったら直ぐ参加するからって……」


 そんなやりとりをすでに4回繰り返していた。



「うーん、このまま続いちゃうってのはまずいなぁ……。私が行って話聞いてみるか……」


「待ってください!」


 と、優依が手塚を制する。



「あ、すみません、あの、でも、きっと朽木さん疲れちゃったんだと思います……。今は一人でいたいって言うか、誰にも会いたくないって言うか……。そんな時に教官が会いに行ったら……、その、逆効果なんじゃないかと……」


 少し考える風にしていた手塚だったが、確かに、と頷く。


「それはそうかもしれないね。私なんかが行ったら余計に萎縮(いしゅく)するかもしれないね……」


 手塚の言葉は優依には意外に思えた。どこか飄々としていて時に冷たい印象を持っていたが根は優しい人間なのかもしれない。


「ただ、放って置くことも出来ないから、よっしーだけじゃなくて優依もついていってもらっていい?」


「わ、分かりました……」


 頷いた優依と好雄は直ぐに朽木の部屋へ向かった。2人が廊下の先へと消えて手塚と姉弟が残された。







 朽木の部屋の前に着き、どちらが話しかけるべきかと好雄と優依は目を合わせる。好雄がどうぞと示すような仕草をしたので優依は一歩前に出る。


 トントンと控えめなノック。沈黙。寝ているのだろうかと好雄もノックしようとしたとき優依が声を発した。


「あの、優依です。朽木さん、えっと、大丈夫ですか……?」


 暫くあって中で人が動く気配がした。声は発しないが扉の直ぐ向こうに朽木がいるのが優依には分かった。


「朽木さん……」


「優依ちゃん……」


 朽木の声に優依はホッとする。


「良かった……。大丈夫ですか……?」


「あ、あぁ……全然ね! うん、大丈夫だよ! ちょっ…と、今はね、体調が……悪いから出られないけど……すぐにね、良くなって、そしたらまた演習にも……講義にも出て……」


 好雄にも繰り返した言葉を優依にも繰り返す。好雄はため息をついて優依を見る。優依は黙ったままだった。




「どこが大丈夫なんですか……?」


 それまではいつもの通りの優しい声音で話していた優依が(ほの)かに怒りを(にじ)ませて言う。


「私、朽木さんのこと信じたいです……、朽木さんの言うこと信じたいです……。でも、ごめんなさい、全然、大丈夫って、信じられないです……」


 続けた優依に朽木から返ってくる言葉はない。



「もし良かったら……、私達、ううん、私で良かったら……話してくれませんか?」


 優依は扉を見据える。たかだか数十センチの距離に互いがいるのに、遠い。


「ゆ、優依ちゃん……」


「はい……」



 期待を込めて朽木の次の言葉を待つ。


「あのね、本当……に、ね……、大丈夫だから……」


 朽木の薄く、(もろ)い虚勢がそう言わせた。言わせてしまった。



「少し……、疲れてきちゃった……からね、もう……戻って……くれないかな?」


 優依は無言で立ち尽くしていたが好雄に肩を叩かれて歩き出す。






 2人の足音が消え去った後の沈黙と部屋の闇に安心する、そんな自分を朽木は激しく攻め立てた。ベッドの布団に潜り込み頭を抱えて叫ぶ。


「何で何で何で何で!!」



 自分を救おうとしてくれた少女を傷付けて追い返した。全く正反対の、大丈夫、の言葉の先にいる自分に気づいてくれた。


(わざと含みを持たせてそう言ったのは自分じゃないか……。自分からそう仕向けておいてそれを退ける……。ワタシは何をやってるんだ!)



 髪をかきむしる朽木の背中が震える。


「もう……嫌だ……」



 ──もう、帰りたい。



 心の声が聞こえた朽木はハッとした。



 ──そうだ、帰ればいいのだ。



 布団を投げるようにまくり上げて上半身を起こす。




「は、は……、はは。そうだ、そうなんだよ、帰ればいいんだ……! 何で、こんな簡単なことに気付かなかったんだ……! ここは私の居るべき所じゃない……、だったらさっさとこんな所からは居なくなるべきなんだ!」


 暗闇のなかで(ゆが)む朽木。

 もう何日も開けていなかったカーテン。

 そのカーテンを勢いよく開く。


 見渡せる景色の奥で月明かりに淡く照らされる、施設を囲う白い塀が朽木の目に入ってきた。







 瞳に涙を浮かべる優依、そして好雄の姿を見留めて、2人が戻ってくるのを待っていた手塚たちは結果を察する。優依が行けばもしや、という期待は見事に霧散した。次に打つ手が見えなかった。




「うーん……、これは最悪の事態も想定しなければならないかもだね」


 手塚はそう言い残して去っていった。

今話もお読み頂き本当にありがとうございます!


節目の30話となりました。

今後ともお付き合い頂けると幸いです。



次回の更新は25日(水)の夜を予定しています。

宜しくお願い致します!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 朽木さんが少しずつ追い詰められている感じが良いです。 [一言] 朽木さん、内縁の妻がいるんですね…(笑)
[一言] おはでーす。 あっちのコメントには文字数上、書けませんでしたし書かなかったのですが、朽木の件。 俺も同じような経験あるんです。 優しく伸ばしてくれた誰かの手を、意固地に振り払って後悔した経…
2020/03/21 09:34 退会済み
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