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空前絶後の殺人事件

お久しぶり

みんなは自分の運が良いと思った事があるだろうか。

ソシャゲのガチャ、宝くじ、おみくじ、懸賞、などなど、世の中色々な所に確率、運の関わってくる所があるのだ。

さて、なんでいきなりこんな事を…なんて思っているかもしれないが、それは僕がものすごく珍しい出来事に遭遇したからだ。


それは、隕石の衝突。

しかも頭に。


確率としては100億分の1、宝くじの1等をなんて目に入らないぐらいの珍しさ、これで生きていられていたら話のネタになっただろう、有名人にもなれたはず。

でも、人間の貧弱な強度が砲弾の如き隕石に耐えられるはずもなく、呆気なく死んだんだ。


でも!!100億分の1と言うレアな出来事(幸運ではない)に当たった僕の豪運は止まらなかった!


確率では表せない出来事、現実において空想とされる出来事、どうやら僕は異世界転生できるらしいんだ!!


「えーっと、もういいかなー?出来たら話を住めたいんだけどー」


「あっ、はい、すいません、どうぞお話の続きを」


今話しかけてきたのは女神だ、隕石直撃で死んだ僕を転生させてくれるらしい。


その女神は肩あたりまでの綺麗な金髪に金色の瞳、低めの身長に似合わぬ巨乳、ロリ巨乳と言うやつだ。


それにしてもなんで僕なんだろうか…、直撃死亡が珍しいからかな?それとも日頃の行いが素晴らしいからかな!?もしかしたらよくある神様のミスかも?


「んー、君が死んだのは日頃の行いが良いからでも神様のミスでもないよー」


「え、違うんですか、てか心読めるんですか!?」


「うん、読めるよー神様だもん、でさー、なんでここに居るのか知りたいの?」


「知りたいです」


「んー、そかそかー、後悔しても知らないよー、それでも知りたい?」


ニヤニヤしながら女神が聞いてくる。


「大丈夫です、知りたいです」


そんなに話しにくい理由なのかな…。


「おぉー、勇気あるねー、なら教えてしんぜよう、なぜここに居るのか、それはね?」


「私が君を殺したからだよ」


え、殺したって…あの殺人…ミスとかでも何でもなく殺し?女神に僕が?


「ほら!後悔するかもよーって私言ったじゃん!あ、そだそだ、人並みの倫理観とか持ってこられても困るからやめてよねー」


ま、転生できるから大丈夫でしょ、チートだってあげるし、と女神は僕の頭を撫でながら語りかけてきた。


「どう?少しは落ち着いたかな?」


あぁ、と不思議に冷静になれた僕は答える。


「おー、良かった、じゃあ、親切な私が君のためにどうして殺したのかを説明してあげよー」


「殺した理由それはね?キミが生まれる世界や時代を間違えたからだよ」


時代を間違えた?世界を間違えた?


「んーとね、実はね、君ってすごい天才なんだよ、戦いとか殺しのね?」


突然そんな事を言われ疑問に思う僕に、本当だよ?神話に出てくる英雄クラスにだって、なれるんだからってデコピンをしてくる。


結構痛い。


「君の住んでる世界って結構平和なんだよ、文明としてかなり発達してるから争う必要があんまり無いからだね」


「で、そんな平和な世界に英雄の素質をもった君がいても意味が無くてね、だから君が行くべき相応しい世界に行ってもらう為に私が殺したんだよ」


「まぁ、もし君が転生したくないって、言うならこのまま死んでもらったり、私の元で働いたり、元の世界に戻したり出来るけどどうする?」


「元の世界に戻れるのか…」


「うん、戻れるよ、と言っても君のいた世界のパラレルワールドみたいな物だけど」


「パラレルワールド?」


「そそ、こうやって私と君が話している間にも向こうの世界は時間が進んでて、きっちりと元の世界に戻すには君が死ぬ前に時間を戻さないと行けないんだけど、それはやっちゃいけない事でねー、隕石直撃で君が助かったと言う世界を元の世界から分岐させて作り出すってこと、わかる?」


「ん…、あぁ、分かるよ似たような話を聞いた事があるし」


「お、話がわかってくれて嬉しいよー、私的には異世界転生をオススメするなー」


ハーレムだって出来るんだぞ、ケモっ娘もエルフも居るんだぞーと、女神が腕により抱きつき胸を当ててくる。


ん、これってアレかな?女神ルートかな?どこでフラグ立てたんだ?女神正妻ハーレムルートかな?


「んー、君ー、チョット気が早いんじゃないかなー?私そんなに惚れやすくないよー?それに私を落としたいなら異世界転生してもっと努力しなきゃ!」


ぬ、この女神策士…


まぁ、そもそも元の世界に戻りたい理由もそこまで無いわけだし、チートもえるみたいだし、普通に転生かなー?


「お、転生してくれるの!よしよしよしよし、じゃあ早速手続きしよっかー、」


嬉しそうに女神は鼻歌を歌いながら胸元から1枚の紙を取り出す。


「はい、契約書書いてね?名前だけでいいよー」


女神はそんな事を言いながらペンを渡してくるが、僕は契約書などの内容はしっかり読む派でもちろん内容の確認をする。


「…契約書の文字分からないんだけど…」


これではどんな詐欺にでも引っかかってしまう。


「あ、文字読めないかー、なら先に言語スキルの取得だけ済ませちゃおうか」


女神が近づいてきて僕の頭を撫でてくる。


「なでなでー」


可愛い。


「んー、可愛いなんて嬉しいなぁー、スキル取得は終わったよー」


ピロリン♪と頭の中で音が響くと、異言語理解を習得しました。とイメージが湧く。


「どう?読めるようになったでしょ?」


女神に言われ見てみると契約書が読める読める。


「どう?変なところはないでしょ?」


「この空欄はなんなんだ?」


「あ、この空欄ね、これは与えるチートが乗るところだよ、まだ決めてないからね、何がいい?」


「んー、何でもいいのか?」


「うーん、何でもって訳じゃないけど…、ダメだったらその都度言うからさ、とりあえず何がいいか教えてよ」


「ならさ、どんなスキルでも覚えられたり使えるスキルは?」


「あー、あの途中でステータスのスキルがごちゃごちゃする奴?」


「ん、ああ、それそれ」


それにしてもごちゃごちゃか、ああいうの強くなってる感じがして僕は好きなんだけどなぁ…


「んー、それくらいならいいよー、と言ってもそれだけじゃ大変だからオマケでアイテムでも付けとくよ、お得!」


「じゃあ、名前書くぞ?」


紅家 紅 (ベニヤ コウ)っと、これでいいかな?


「お、書き終わったみたいだね、じゃあチート付与するよー」


女神が頭を撫でてくる、何か付与する時に頭を撫でるみたいだ。


ピロリン♪と言う音が響くと、万能者(オールラウンダー)を手に入れました。とイメージが出る。


「おし、付与も終わったみたいだし、キャラメイクおしまーい」


女神はふぅ…終わったと言った感じにグダっとすると、僕の後ろを指差し、そこから出てってー、新しい冒険の始まりだよーと言った。


「じゃ、じゃあ、行ってくるね?」


「うん、行ってらー」


なんか適当だな、これでいいのか?


なんか締まらないが、女神との別れの挨拶をし、後ろを振り向きそこにあった門をくぐる。


門から出ると目の前に広がっていたのは薄暗い森、どうやら僕の英雄譚(予定)はここから始まるみたいだ。

くじ引きで1等なら当てたことあります。

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