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ラン・キル・ベイン(サイキック・シティーズ)  作者: 民根絶
第一部.闇の首都・ダークサイド・シティ
4/7

ディテクティヴ・オフィス・バトル

 「で…君は何でここに来たんだ?」


 ここはウサンクサー私立探偵事務所。アカイロ・ヒトシが超人の情報などを集めるために建てた探偵事務所だ。だが仁志は自分から超人を捜しにいく事が多いため、役に立っているかどうかは怪しい。


 「なんか…追われてる気がするんです」


 彼女の名はイチウラ・ユカ。ハイスクールに通う女学生だ。容姿は非常に良く、その胸は鉄板だった。


 「そうか…まあここら辺は物騒だからね」


 彼女の名は「ペインシールド」。これは勿論、本当の名前ではなく、超人としての名前である。いわゆるサイキッカーネームと言うものだ。髪の色は紺に近い青色で伸びており、白いロングコートのような戦闘服を着ている。その胸は大きかった。


 「その…どんな感じのやつかな?」


 「全身が黒くて…なんか気持ち悪いんです…」


 「うーん…(アカイロさん遅いな…)」


 ・・・


 「イーヒヒヒ!女学生!美女!即行合体!激しく合体!」


 二人は気づいていなかった。事務所で話しているところを遠くで見る不審者を…いや、超人を!この超人の名はエレキセントリック。彼はレーダー・キネシスの持ち主であり、その能力を利用して数十キロメートル内の女性を感知するのに使うというとにかく変態な野郎である。


 「イーヒヒヒ!合体!合体!激しく合体!」


 その姿はまさに変態そのものだ!エレキセントリックがウサンクサー事務所に向かって飛び立つ!危ないぞ!二人に変態が迫っている!


 ・・・


 「とりあえずここにいて。外は物騒だからね…」


 「あ、ありがとうございます!」


 「んー、何か嫌な予感がする…」


 ペインシールドの超人シックスセンスが警告した、その時!窓ガラスから人影が飛び込んできた!その者は全身黒タイツの上にボロ布を纏っており、サイバーサングラスと右腕にガントレットをつけていた。そのサイバーサングラスとガントレットには組織のエンブレムが描かれている。


 「イーヒヒヒ!エレキセントリックです!今から貴女たちと合体します。イーヒヒヒ!」


 「ウェエエエエ!?」


 イチウラが突然の侵入者に悲鳴を上げる!ペインシールドはイチウラの前に立つ。


 「下がるんだ。ここは私が」


 「は…はい」


 イチウラが後ろに下がる。


 「ペインシールドです。えーっと、どういうことなんだ?」


 ペインシールドが昔のヨーロッパの貴族のような挨拶をする。そして腰に下げられていた剣を構える。その刀身には禍々しいカタカナで「イタミガチカラニ」と書かれていた。


 「まず貴女です!貴女を殴って合体します!イーヒヒヒ!」


 「う、やってみろ!」


 「イヒーッ!」


 エレキセントリックが床を蹴り、ペインシールドに飛び付く!ペインシールドは下から斜め上に切り裂き、迎撃する!だが!おお!エレキセントリックはその剣を両手で挟み取ったのだ!


 「なっ」


 「イヒーッ!」


 「ンアーッ!?」


 思わぬ一撃を食らったペインシールドが吹っ飛ぶ!更にエレキセントリックの追撃、ペインシールドの腹に向かってガントレットをつけた右腕を繰り出される!


 「イヒーッ!」


 「ガハァッ!」


 ペインシールドが血を吐く!更なるエレキセントリックの追撃!それをまたペインシールドが食らい、血を吐く!一方的である!


 だが彼女はそれほどダメージを受けてはいない。それは何故か。彼女の能力は、古代の超人時代に実在したとされる超人ギルド「ペインパワー・ギルド」のほとんどの者が持っていたとされる、痛みを力にするという能力「ペイン・キネシス」の持ち主だからである!


 「イヒーッ!」


 「ンアーッ!」


 そして今、彼女は一方的にエレキセントリックのパンチを受け続けている。他人から見ればペインシールドが一方的に殴られているだけに見えるが、彼女は痛みによって生まれた力によって身体を再生させ、尚且つ勝利の一撃への道に一歩ずつ近づいているのだ!


 「イーヒヒッ!」


 「ンアーッ!」


 だがいくら痛みを力にしていても、痛いものは痛いはずだ。皆さんは無敵の身体を持っていても攻撃を受け続けるだろうか?彼女には痛みを軽減するキネシスは無い。


 「イヒーッ!」


 「ンアーッ!イイーッ!」


 彼女には、少しマゾな部分があるのだ。どうやら古代のギルドでも、そのような者が多かったらしい。そのマゾな部分と能力が合わさって、このような打たれ強い超人となったのである!


 「ペインッ!」


 ペインシールドが仕掛けた!剣に己の力を注ぎ込み、力強く切り裂く!エレキセントリックは右腕のガントレットで辛うじて防ぐが、痛みの力が上乗せされた攻撃の衝撃によって吹っ飛ばされた!


 「イヒ!?強い!?優勢だったはずなのに!」


 「はぁ、はぁ、私がやられるだけだと思っていたのか?」


 「イヒイイイイッ!」


 エレキセントリックが勢いよく地面を蹴り、ペインシールドと一気に距離を詰める!そしてペインシールドの豊満な胸を鷲掴みにした!


 「イヒーッ!豊満な胸!イヒーッ!」


 「ンア!?イヤーッ!」


 ペインシールドの攻撃は惜しくも空振り!焦りは禁物だ!エレキセントリックのボディブロー!ペインシールドはまともに食らい、吹っ飛ぶ!


 「ンアーッ!?」


 「イヒッ!イイ!この感じ!」


 ペインシールドは再び剣を構える。エレキセントリックが奇妙な足取りで近づいてくる。


 彼女はレッドマーダーが急ぐと言っていたことを思い出した。が、まだレッドマーダーは来ていない。何をしているんだレッドマーダー!?


 「セイヤアアアアッ!!!」


 その時である!赤黒い影が突然現れ、エレキセントリックを蹴る!エレキセントリックは突然の乱入者に気づけず、まともに攻撃を受けてしまった!


 「グワアアアアッ!」


 エレキセントリックが地面を転がり、壁に当たったところで素早く立ち上がり、突然の乱入者に身体を向け、構えた。


 「何者!?」


 「レッドマーダーだ。お前らの組織の超人を全員殺す!」


 「イヒ!?レ、レッドマーダー!?何故ここに!?」


 「ここが俺の事務所だからだ。分かる?」


 「イヒイイイイッ!!!」


 「セイヤアアアアッ!!!」


 エレキセントリックとアカイロ・ヒトシことレッドマーダーはほぼ同時に地面を蹴り、一気に距離を詰める!先に拳を繰り出したのはエレキセントリック!


 「イヒーッ!」


 だがレッドマーダーはそれを軽くかわし、カウンターパンチを食らわせる!


 「セイヤーッ!」


 「グワーッ!」


 エレキセントリックは吹っ飛ぶ!がすぐに体勢を整え、素早く奇妙なバック転で距離を取る!そしてヘンタイ・ファイティング・スタイルの構えを取った。レッドマーダーもサツバツ・ケンの構えを取る。


 「イヒー!邪魔はさせない!ヘンタイ・ファイティング・スタイルを受けよ!イーヒヒヒ!」


 「ほう、やってみろ」


 「イヒイイイイッ!!!」


 奇妙かつ素早い動きでエレキセントリックが迫る!そして拳が突き出された!


 「セイヤーッ!」


 レッドマーダーも拳を突き出した!が、それは避けられ、エレキセントリックの拳が一瞬でレッドマーダーの突き出した腕を伝ってきたのだ!


 「グワーッ!?」


 レッドマーダーはそれを受け、よろめく!エレキセントリックはそれを見逃さない!


 「イヒーッ!」


 「グワーッ!」


 レッドマーダーはエレキセントリックが繰り出した回し蹴りを受け、吹っ飛ぶ!だが忘れてはいけない!先程まで待機していたペインシールドが仕掛けた!


 「ペインッ!」


 SLASH!痛みの力を乗せた斬撃!


 「イヒーッ!」


 だがエレキセントリックは分かっていた!彼の放電しているガントレットがその斬撃を防ぐ!


 「な!」


 「イヒーッ!」


 「ンアーッ!」


 ペインシールドの腹に放電ガントレットパンチ!ペインシールドは吹っ飛ぶ!エレキセントリックはペインシールド向かって跳躍!


 「イヒーッ!」


 「セイヤーッ!」


 「グワーッ!」


 レッドマーダーが繰り出したドロップキックが、エレキセントリックの横腹に命中!吹っ飛ぶ!だが直ぐに体勢を立て直し、奇妙な構え…ヘンタイ・ファイティング・スタイルの構えを取る!これに応じてレッドマーダーはサツバツ・ケンのの構えを取った!


 「そろそろ終わりにしよう」


 「いいですね!その後そこにいる貴女とあっちにいる女学生と合体!イーヒヒヒ!」


 「お前にこの後は無い」


 「イヒイイイイッ!」


 「セイヤアアアアッ!」


 エレキセントリックが奇妙かつ素早い動きでレッドマーダーのワン・インチ距離へ近づいた!だがレッドマーダーはそこにはいなかった!彼はエレキセントリックの後ろにいた!


 「セイヤーッ!」


 「グワーッ!」


 殺意の籠ったレッドマーダーの肘がエレキセントリックに突き刺さる!そしてトドメの回し蹴り!エレキセントリックは事務所の外に吹っ飛ばされた!


 「グワアアアアッ!!!」


 そして爆発四散した!


 ・・・


 「アカイロさん…遅かったじゃないか」


 「少し寄り道をしていた」


 「もう少し遅かったら…私はあの変態に…危なかったんだぞ!」


 「お前の腕なら何とかなっただろう」


 「う!…まあ…そうだ!例の子が奥にいるから!」


 「ああ、分かった」


 レッドマーダーは奥に入っていた。


 「やあ」


 「こんにちは」


 レッドマーダーとイチウラは挨拶を交わす。


 「まあ、例の変態は倒した。安心しろ」


 「あ、ありがとうございます!」


 「…そういえば君も超人か?」


 イチウラはしばらく黙っていたが


 「…はい」


 「まあ頑張る事だな、また来い」


 「はい、分かりました」


 「そうだ。ゴースト・ストリートは通るな。今みたいな野郎が多分いるからな。遠回りかもしれないがアイアン・ストリート通ってこい」


 「分かりました。では、またお願いします...」


 「はい、また」


 イチウラはこれからが不安だった。この人から色々教えてもらえそうだが、自分は大変な事に巻き込まれてしまった気がするのだった。

 やあ皆!マスター・アンサーだ!俺はみんなからの質問を待っているぞ!だからジャンジャン送ってくれ!そうジャンジャン!超人である俺が答えてやるぞ!あとどっかでこれ書いてるやつがね!俺とどっかのこれ書いてるやつは質問してくれたら嬉しくなるぞ!あと評価とかもだな!では!

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