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エリートぼっち  作者: いちの月
はじまるよ
8/31

席替えの時間

 学年が上がってから、はや1ヶ月が経とうとしている。

 桜はピンク色の花を全て散らし、春を思わす風も窓際から吹き付ける量は減少の一途を辿る。

 気温は23℃(参考 トリートメント万全エリート肌)

 

 もしこれが桜吹雪が俺にかかったらニンニンして姿をまじで消せそう。


 ナレーターになるのはハードル高いよなぁ。ネタ挟まないとやっていける自信ないわ。

 

 しかし、参った。降参だよ。中学生サッカーチームがバルセロナに勝ち目がないのと同じくらい確率はゴミだ。

 席替えとか。

 なんでこんなにも俺が席替えを嫌がるかって?

 説明しよう。このクラス席の配置は2人で席を隣り合わせにしそれを5ペア縦に並べる。

 つまり1列に10人それがこのクラスには4列存在する。

 しかしクラスの総数は41人。

 もうお分かり頂けただろうか

 

 今俺の座る席には居るべき隣がいないぼっちたる者、端数を担った。

 主人公席ともあろう位置で唯一クラスで隣のいない空間。俺のエリートぼっち生存可能領域に認定されてるから、そのうちユネスコにでも応募しようかな。

 など、下らないことを考えている中にリア充共の席替えコールで席替えが確定事項になる。


「せーきがえっ!」

 おい、ダブルコンソメパンチは黙れ。

貴様の隣などなったら腹を切ってエリート辞めてやる。


「さあ、くじ引いてけー。勿論、レディーファーストだかんなー」

 

 先生は思考回路が古い。レディーファーストと言う社会論など男が女に売る贖罪みたいなもんだ。

 一応女の子を優先してやっておけばいい。って事だろ?

 まあ、時と場所とイケメン(TPI)を踏まえれば女の子は一瞬で落とせる、なんてほざいていた奴もいるがエリートの俺にはもう遥か天高く舞った話題だ。

 

 知ったことじゃない。


 おっと、それより、くじ引きくじ引き。

念を込めて引かねば。

 男子は比較的名前の順で並び引いているようだった。 

 ついに京平にも番号くじを引く。

席に戻りながら番号を確認する。


 3番か。

 

 この後は先生が黒板に書いた擬似席配置に番号をふってゆく。


 おい、おい、待て待て。一番前じゃねぇか。先生ほんと裏切り者度合いにベクトルの終点打ってね?


 窓側の最前列。

 こうなったら同類の奴が来ることを祈るしかない。俺のエリアにクル○ッコほしいわ。

 向かう足取りはいきなり遅くなる。

京平は怪奇現象を見たかのように目を何度も擦った。

 茶色、茶色、茶色?


「あれ、あんた隣なの?よろしくね」


なんで、関口が、と、な、り、にっ!

一応同類に近いのか?表のリア充面を外せば、だが

「……。」

「なに、ぽけーっとしてんのさっさと座んなさい。キモい」

 リア充の口からは、ぼっちに対してキモい以外の感情表現が出てこないの?

単細胞生物でも、もっとマシな描写できるよ。


「学校では喋らない同盟はどこ行った」


「悪はばれなきゃ善でいられるのよ?」


「ドヤ顔で言う事じゃない。それに悪って認めてるならやるな、俺の残りのスクールライフに支障が出るんだよ」


「私より口数多いんじゃない?あなた」


 このくそあま。てめぇの昨日のメール文そっくりそのまま返してやる。


 絶対に帰ったらメール見ないでネトゲに救いを求めに行ってやる。

ここまで画面をスクロールして下さって、ありがとうございます。


 早くも鉄板イベントが参戦!京平くんはくじ運悪いのか、いいのやら。


 では、また次回話で!!

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