卵の時間
前回PVの再生回数がすごい伸びました!
これからも、よろしくお願いします。
関口【でさでさ、マリネっていう娘がね○○会社の制作部が作ったロリキャラでチョー可愛くてね、もうあのエロゲーは200時間以上やってるんだ、以下中略】
京平【へぇ、すごいね、詳しいね】
関口【さっきの制作会社はねいろんなエロゲーシリーズ手掛けてて私のオススメなの今度やってみて、でそこの会社は前は違う名前でね、以下中略】
京平【へぇ、物知りだね。すごいね】
と、ひたすらこんな感じのやり取りを延々とし続け京平のライフゲージは根こそぎ持っていかれた。
何でこいつ話題ふってすらいないのにこんな喋れるの?
一つのメールがラノベの見開きより多いと思ったわ。まじ。
俺だってネトゲの魅力を語れって言われても、こんな短時間に大学のレポートみたいなのは量産できないよ?
かれこれ1時間ほどメールを一方的に押し付けられた後、
京平【今日はもう落ちるわ。あと学校で喋りかけるなよ。俺は、ぼっちでお前は隠れエロゲーリア充なんだから】
関口【言われなくてもわかってるっつーの。それじゃ、おやすみ〜】
パタン。
力のない音と共、京平はガラケーをとじる。
駄目だ、俺あいつとエロゲトークでキャッチボールできる気がしねぇ。
部活の顧問に一方的な練習をさせられた気分に似ている。
見ていた側にしか立ったことないけど、絶対にその類だ。
酷すぎて傍から見れば、若干引きつるようなそんな、一方通行でしかない関口のメール文。
京平はあの短い時間にかなり、憔悴してしまった。
マジ疲れた、寝よ。
翌朝。
うなだれながら起きる京平。
リビングに向かい食事を済ます。
「なに、あんた?昨日そんなに遅くまで起きてたの?」
無頓着に尋ねるのは我が母。
メールしてたせいだよ、とか言うとまた面倒なことになるのは分かっている。
ぼっちの俺にメル友なんかでたと知られたら、朝から騒がれかねない。
「まあそんなとこ」
「画面の女の子に疲労してたら、現実に戻ってきた時きつらいわよ〜」
ほんと、そ~思うよボク。
昨日実体験済みなんだから、間違いないよ母上。
今日はメールしないでネトゲでエネルギータンクを満たさねば。
出来たて玉子焼きの一欠片をほおばった京平は、ふとそう思った。
ここまで画面をスクロールして下さって、ありがとうございます。
朝食べる玉子焼きまじうまいっす!
では、また次回話で!