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エリートぼっち  作者: いちの月
はじまるよ
6/31

卵の時間

前回PVの再生回数がすごい伸びました!

これからも、よろしくお願いします。

関口【でさでさ、マリネっていう娘がね○○会社の制作部が作ったロリキャラでチョー可愛くてね、もうあのエロゲーは200時間以上やってるんだ、以下中略】


京平【へぇ、すごいね、詳しいね】


関口【さっきの制作会社はねいろんなエロゲーシリーズ手掛けてて私のオススメなの今度やってみて、でそこの会社は前は違う名前でね、以下中略】


京平【へぇ、物知りだね。すごいね】


と、ひたすらこんな感じのやり取りを延々とし続け京平のライフゲージは根こそぎ持っていかれた。


何でこいつ話題ふってすらいないのにこんな喋れるの?

一つのメールがラノベの見開きより多いと思ったわ。まじ。

 俺だってネトゲの魅力を語れって言われても、こんな短時間に大学のレポートみたいなのは量産できないよ? 


かれこれ1時間ほどメールを一方的に押し付けられた後、

 

京平【今日はもう落ちるわ。あと学校で喋りかけるなよ。俺は、ぼっちでお前は隠れエロゲーリア充なんだから】


関口【言われなくてもわかってるっつーの。それじゃ、おやすみ〜】

 

 パタン。

力のない音と共、京平はガラケーをとじる。


駄目だ、俺あいつとエロゲトークでキャッチボールできる気がしねぇ。

部活の顧問に一方的な練習をさせられた気分に似ている。

 見ていた側にしか立ったことないけど、絶対にその類だ。

酷すぎて傍から見れば、若干引きつるようなそんな、一方通行でしかない関口のメール文。

 

京平はあの短い時間にかなり、憔悴してしまった。


マジ疲れた、寝よ。


翌朝。

うなだれながら起きる京平。

リビングに向かい食事を済ます。


「なに、あんた?昨日そんなに遅くまで起きてたの?」

無頓着に尋ねるのは我が母。


 メールしてたせいだよ、とか言うとまた面倒なことになるのは分かっている。

ぼっちの俺にメル友なんかでたと知られたら、朝から騒がれかねない。


「まあそんなとこ」


「画面の女の子に疲労してたら、現実に戻ってきた時きつらいわよ〜」


ほんと、そ~思うよボク。

昨日実体験済みなんだから、間違いないよ母上。


 今日はメールしないでネトゲでエネルギータンクを満たさねば。

 

 出来たて玉子焼きの一欠片をほおばった京平は、ふとそう思った。


ここまで画面をスクロールして下さって、ありがとうございます。


朝食べる玉子焼きまじうまいっす!


では、また次回話で!

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