究極の2択の時間
「なんですか?」
遂に口を開いてしまった。エリートぼっちを貫くか貫かないかで、ひじょーに、迷ったが目下の喋りかけて来た女子の表情は、京平が無視を続行しているため、どうも雲行きが怪しい。
「放課後ここに来なさいよ。いい?来なかったら承知しないわよ」
そう言って、紙切れを俺の机に置いていった。
なんのフラグが見えたと思う?
告白?いやーまさか。
……イジメられないよな。転記されてる場所、どこの建築士のエリートが見ても体育館裏なんですけど!
てか、あいつ誰?まず、そこだよな。
京平はクラス唯一のぼっちではないが、そもそもぼっちを超越したぼっちを貫いている時点で、知り合いはおろか、クラスの名前すら把握していない。
加えて同じクラスにいるのに誰かに名前を覚えられている自信がない。特にさっきの女のせいで。
京平はいま、ドレッシングを抜いたサラダよりも
世間的な需要が低いのである。
ばっくれたら、怒るよなー。
ともあれ悩みながら遂に、放課後。
京平の向かう先は体育館と正反対の昇降口。
行ってしまったら、二度と戻れない危機がある、と最終判断をして、帰路につくことに結論づけた。
よし、帰ってネトゲしよ
ここまで画面をスクロールして下さって、ありがとうございます。
京平くんはエリートを保つより、身の安全を図りましたね。
また、次回話で!