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エリートぼっち  作者: いちの月
はじまるよ
16/31

リア充マジぱねぇっすの時間

 高速道路効果


 高速道路で速い速度をしばらく体感した後、通常道路で走る車の速度がいつも以上に遅く感じること。

 高位のものを比較することで日常のものがいつもより劣って見えることをさす。


テスト当日


「やべぇ、勉強やってねえわ」

「俺もー(笑)」

「まじ?みんな※ノーベン?仲間やん〜」


※ノーベン、NO勉強、つまりは勉強に手をかけていない者、その状態をさす。

 テスト前に頻発してクラス中から湧き出るお決まりのワード。


 なにこれテストでるの?って思うくらいにリア充または勉強していない自慢をするやつが乱用する。テストで分かんない欄にノーベンって書けよな、言ったやつ。


 京平は何度これを聞いたことか。

 リア充はノーベンを自らのステータスにでもしているのか?

 

 やってないのに50点とれたーって言えば終わった後も後味すきっり!だろ?

 実際にやってないならノーベンと言い触れるのは構わないが傍から見ればただのあほだ。

 

『勉強道具全部学校においてきた』


 ごく稀にこういう奴もいたりする。

これは、エリートではなく、仙人級だ。

 間違いなくやってない。というか、やる道具がない。


 リア充どもはノーベンと言うやつほど、それこそ2週間前からテストを内面で意識している奴もいる。


『やってないのに80点とれちったー』


『一夜漬けだけで90点とれちったー』


 ちったーマシなウソをつきましょう。



1週間後

 

 テストの返却がすべて終わる。

京平は全てにおいて80点後半。

 目立たないようにするポリシーのある京平にとれば少し高すぎる。

 それもそのはず、関口にひたすら基礎を教えていたため、難関問題の根幹を理解するのが簡単すぎて配分を間違えた。

 

 是非、関口をテスト勉強のお供にしてみてください。

 応用問題が基礎レベルに見えてきます。


「ちょっと来なさい」

「え、なんでよ」

「いいから」

 これ以上関口の要求を拒むと面倒なことになるので京平はしぶしぶ応じる。


 廊下の壁に追いやられた京平は、逆壁ドンでドキドキしていた。

 俺は。狩られる。

 肉食系動物を見たジャッカルの気分になれる。誰か俺の代わりに体験してみない?

今なら無料キャンペーン実施なう、です。


「本当はこんなこと言いたくないんだけどね」

 俺には寿命があった。しかしそれでは可愛そうだから早めてやろう。とか言ってるなコイツ。


「勉強教えてくれてありがと…」


「あぁ脳梗塞か…え?今何って言った?」


 ドスッ

 なんで踏むのっ!


「二回同じことは言わない。でもあんたのお陰で全教科70点いったのよ。すごく嬉しいわ」


 おいおい嘘だろ?お前が勉強教えてくれてって言ってきた時すでにテスト3日前だったんだよ?

 こいつ普通に才能なら俺をとっくに超えている。

 よし、もう教えてやんね。

 

 いつか、

『え?なにこんなところもわからないの?ヴァカじゃないの?』


 なんて言われたら泣きたくなる。


「だからその何かお礼をしたくてね。何かないの、なんでもするわよ?」


 な、なんでもだと!あぁああのなんでも

あんな事や、そんな事、うへへへへ

 とでもなると思ったか、


「誰のセリフだ」


「つまんないのー。マリネちゃんよ、マリネちゃんは面白いし可愛いけど、あんたはその真逆ね」

 

 エロゲーキャラと比較しないでくれませんか!?勝てるわけ無いでしょ、むしろ勝ったらまずいよ、それはそれで。

 とにかく京平の変な妄想はさておき。


「どこか、行きたいところとかないの?」

「出かける前提で話すのやめてくれない?」

「ここからだとふ○Qちかいわよ。じゃあ今週の日曜日の9時に駅集合で」

 ○じQなんて行ってたまるか。人混みとジェットコースターのある場所なんぞ近寄りたくもない。

「お礼したいなら俺を一人にしてくれるとすごい喜ぶ」

 そう言うと、より一層関口が俺に近づき京平の胸に手を当てられられる。


「……だめ?」

はぅ。そんな目つきされても、こ、困る。

「あいや、その、なんと言うかね、外出は面倒だなーって」

「じゃああんたの家いくね」

「くそ、今度引っ越すか」

「うふふ、じゃあそれで!ちゃんと9時に来なさいよ」


 勉強教えて、罰ゲームくらう俺ってどうなのよ。


 よし、忘れよう。今日の夕飯何作ろう。


ここまで読んでくださってありがとうございます。


 作者ってさ小ネタ挟むよね?と思って下さる方もそうでない方も引き続きお楽しみ下さいませませ。


では!次回話で!

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