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crazyworld  作者: 存在理由
2/3

明日は…


黒夢「これで、何匹めだ?」

華夜「えっと…25匹目だよ、あと35匹だね」

黒夢「ぬ、あと35かよ…死ぬ」


俺達はある仕事をしていた。

その仕事内容は、ケロベロス

討伐任務だ。しかも、数は60匹だ。25匹を、倒した時にはバテテいた。


黒夢「休憩しようぜ」

華夜「ダメです。この仕事には、もう1つ任務があるでしょう?」 黒夢「人命救助…だろ?」

華夜「その通り♪」

黒夢「だから、休憩を…」

華夜「駄目」


キッパリ言われてしまった。…そう、この任務にはもう1つ仕事があった。…人命救助だ。ここ霊鉄の街には、 まだ人間がいる可能性があった。今は、地上で暮らす人はいない。化物…ルガが存在するようになってから、俺達人間は地下都市に身を潜めている。



華夜「仕方ないな〜。クイズでもしながら休憩しようか」

黒夢「賛成」

華夜「では問題です。ワーム類とケロベロス類の特徴を答えなさい」

黒夢「えっと、ワーム類は鼻、腕脚、目がなく。空気中の熱で獲物を探し、捕食する。ケロベロス類は、形が犬型で聴覚が発達している。あと、両方とも新種が確認されている」

華夜「正解、大正解!」


データベースに載っていて、当然誰もが知っている。大丈夫か、コイツは?


華夜「休憩終了」

黒夢「お前、知らなかったか?

もしかして」

華夜「し、知ってるよ!当然!」黒夢「…なら良い、任務の続きするぞ」

華夜「うん」



地下都市…エデンに暮らしている俺達人間はいつか来る、地上への暮らしを待ち望んでいる。2015年に当然出現したルガに地上を取られ、そこで設立された神聖騎士団に俺は所属する事にした。神聖騎士団…ルガ討伐団に。


???「グルル…」

黒夢「お出ましだ」華夜「…来るよ!」

???「ガッ!」


俺は日暮一文字を抜刀する。華夜も、星砕鎌を手に取った。そして振るい、斬る。それから、二時間で残り35匹を討伐した。


日暮「グチャァ」

黒夢「喰え、日暮一文字!!」


討伐した後、捕食する。証拠隠滅と素材回収の為にだ。そして、帰還した。



加奈「今回の報酬と素材です。今度も、宜しくお願いします」

黒夢「ああ」華夜「うん、頑張るよ〜」



今回の任務では人間がいなかった。俺は、鍛治屋に華夜は自宅に帰った。自宅…と言うより寮だな。華夜は両親がいない。ルガに捕食されてしまった。だから、寮に入っている。俺は、アパートに住んでいる。妹と二人だ。妹も我慢している、泣くことを。父母が死んでずっと泣いていた。アパートは叔母が、責任者として住ましてくれている。鍛治屋からアパートに帰った。



優香「お兄ちゃん、お帰り!」

黒夢「ただいま、疲れた〜」

優香「弱音を吐かない!」

黒夢「…はい…」

優香「よろしい、ご飯食べる?それとも、お風呂?」

黒夢「飯にする。おかずは何?」優香「鯖の味噌煮込みと、サラダ、お味噌汁だよ。」

黒夢「マジ!やった〜好物ばっかだ」


一時間以上、台所で妹と話したり食べたりしていた。家族との、話し合うが楽しい。心からそう思った。それから、風呂に入り、寝室で武器をみがいた。12時には寝た。



翌日、妹より早くアパートを出た。騎士団本部に行き、高校に向かった。俺達は、高校生だ。授業も休み時間も楽しい。普通の高校生でもある。騎士団でもある。複雑過ぎる青春だ。放課後、俺と華夜は騎士団本部に向かった。



新教官「新しく配属になった、シュラフだ。宜しく。」

黒夢&華夜「お願いします」

シュラフ「よろしい。では、任務について話をする。今回の目標はガルゼルだ」

黒夢「質問良いですか?」

シュラフ「ん、良いぞ。何だ?」黒夢「ガルゼルって何ですか?」シュラフ「知らんのか。新種のケロベロス類だ。ある所では、ウルフ類とも言うらしい。今回のは、大型のルガだ。他に質問は」

華夜「えっと、他のケロベロスとは何が違うのですか?」

シュラフ「ふむ、情報によると属性を持っているようだ。今回は、火属性のようだ」

黒夢「面倒くさい、ルガだな」

華夜「だねぇ〜」

シュラフ「他に質問は無いようだな。迅速に現地に行き目標を討伐、破壊してこい。健闘を祈る…」


霊鉄の街に俺達は転送された。俺は、氷刀セダに武器を変えて来た。華夜は、氷絶鎌に変えた。



華夜「前とは、気配が違うね…」黒夢「ああ、冷たい感じだ。」

華夜「怖いね…」黒夢「ああ」

華夜&黒夢「………」



怖い…か。そりゃそうだ、高校生で大人になる途中だ。いろんな感情が出てくる。この場所から逃げたい。そういう感情が…。


???「ぎゃあああ!」

黒夢「人の声だ!!」華夜「行こう!」


クチャクチャという音がした。

くそ、遅かったか。目の前で死人が出た。捕食しているのは、大型のルガだった。犬か狼に似たルガだ。どっちかと言うと狼だな。

赤い毛と黒い毛がある。火属性と言うのはわかる。ルガは属性の色を体に出すと言われている。



黒夢「鎧なのか?」

華夜「わからない、でも、アーマーみたいだね。」

黒夢「新種…面倒くさいな。本当に」

華夜「でも、倒さないと」

黒夢「当然だ、殺るぞ」

華夜「う、うん」黒夢「3、2、1、作戦開始!!」



抜刀する。脚を斬るが、ガシャンと音がした。弾かれた!!毛も鎧も頑丈だ。華夜は顔に叩きつけた、やはり弾かれた。華夜の武器は、斧と鎌が付いている。斧を使ったらしい。



黒夢「くっ!」

華夜「硬い…」

ルガ「キシャァァァ!」



脚に火を纏い、攻撃してくる。

回避…出来ない!!

俺はまともに攻撃をくらった。

華夜は何とか、かわした。

俺は、ビルに叩きつかれた。



黒夢「いてぇ〜!」

華夜「黒夢!?」

黒夢「攻撃を続けろ!」

華夜「わかった!!」



俺は、目眩をしながら声を出した。俺は、セダに指先を置いた。

「禁忌解放!!」と言い放った。禁忌とは、スキルの事だ。蒼白い光りが、刃を包む。氷属性を解放した。通常時でも、氷属性は出しているがさらに強化するのが、スキルだ。瞬歩を使い、間を一気に縮める。



黒夢「はぁぁぁ!!」


ズシャァァと音を発てながらガルゼルを斬る。剛毛が氷結し、消滅する。そこの、部分から血出てきた。ダメージは与える事が出来た。氷結させ斬るのが、セダの力だ。


華夜「やった!」

黒夢「二撃目、三撃目!!」

華夜「じゃあ、私も」


勢いに乗り、全ての技を叩き込む。キシャ…と小さな声を出すガルゼル。弱っているのがわかる。

もう、一息で終わる。と、気を抜いた瞬間、ガルゼルの体から青紫の炎が噴き出した。



黒夢「なっ!?」華夜「スキル?」ルガ「ゴシャァァァァ!!」



通信が、入った。加奈からだ。


加奈「その状態は、バーストアウトと言う限界を越えた状態です。破壊力、速さ共に上がります!!弱っている証拠でもあります。気を付けて下さい」



通信が切れた。その瞬間、ブレスを放たれた。俺達二人共、回避出来た。



黒夢「一歩、遅かったら丸焦げだな…」華夜「どうする?」

黒夢「あれ、使う」

華夜「えぇ!あれは…」

黒夢「うるせぇな。使わねぇと、二人共死ぬぞ?」

華夜「…わかった」

黒夢「…じゃあ、下がってろ」


華夜は武器を、しまい下がった。俺は、目を閉じて息を吸った。

再び目を開けた。すると、目の色を変えた。華夜からは、見えない。


黒夢「これで終わりにする…」

ルガ「ゴシャァァァァァァァ!!」

ルガが突進する。俺は、刃を振るった。目の前が、白くなった。

白い光は、消えて、そこにいたのは動かなくなったルガがいた。任務が終わった。


セダ「クシャァ」

黒夢「喰え、セダ…」



グチャと音をしながら、喰らった。二人共に疲れていた。



シュラフ「任務、ご苦労。ゆっくり休め。いいな」

黒夢&華夜「はい」



今日が終わった。もう、新しい今日が来ていた。まだ、この闘いは続くだろうか。それでも、俺達は闘い続ける。いつか来る平和な時代まで闘い続ける…………

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