表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
執着やめて! ——六本木No.1キャバ嬢・一条愛里の「超訳・般若心経」  作者: はまゆう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
11/11

第11回:「無有恐怖」——怖がってる女から、先に崩れていく

ねぇ、みんな。

最近、“怖い”で動いてない?

嫌われるのが怖い。

一人になるのが怖い。

年齢を重ねるのが怖い。

お金がなくなるのが怖い。

見捨てられるのが怖い。

選ばれなくなるのが怖い。

もう通用しなくなるのが怖い。

で、そのくせ顔では平気なフリしてる。

でもね。

そういうの、思ってるより全然隠れてないから。

六本木にいると、よく分かるの。

人って、「何を欲しがってるか」より、

“何を怖がってるか”のほうが先に滲む。

欲望は盛れる。

言葉でも、服でも、メイクでも、肩書きでも。

でも恐怖は無理。

あれは滲むの。

目線、間、笑い方、確認の多さ、機嫌の揺れ方。

全部に出る。

しかも怖がってる女って、自分では隠せてるつもりなのよね。

あれ、だいぶ滑稽。

バレてないと思ってるの、本人だけだから。

「無有恐怖」——怖れに支配されなくなった時、人はやっと自由になる

般若心経の「無有恐怖」。

これ、超訳するとね。

“怖れが消えた時”というより、

“怖れに人生を乗っ取られなくなった時、人は本来の力を取り戻す”

ってこと。

ここで勘違いしないでほしいのは、

“怖いと思うな”って話じゃないの。

怖いものは怖い。

そんなの当たり前。

年齢も怖いし、孤独も怖いし、失うのも怖い。

それ自体は別に恥じゃない。

問題は、

その恐怖にハンドルを握らせたまま、まともな顔して生きようとすること。

だって無理だから。

中身が怯えてるのに、外側だけ余裕ある女を演じても、

だいたい目元から崩れる。

嫌われるのが怖い女は、だいたい先に自分を雑に扱う

たとえば恋愛。

嫌われるのが怖い人ほど、相手に合わせすぎる。

本当は嫌なのに笑う。

本当は寂しいのに強がる。

本当は不安なのに「大丈夫」って言う。

本当は傷ついてるのに「気にしてない」って言う。

本当は腹が立ってるのに、可愛い女でいようとする。

で、だんだん“本来の自分”が消えていく。

でもこれ、消されたんじゃないの。

自分で削ってるの。

嫌われたくないから。

重いって思われたくないから。

面倒な女って判定されたくないから。

捨てられたくないから。

そうやって自分を薄めておいて、

最後に「私ばっかり我慢してる」って顔するの、正直かなり都合いい。

だって最初に自分を雑に扱ったの、自分じゃん。

「失いたくない」が、一番女を醜くする

これ、かなり真理なんだけど。

人って、“欲しい”より“失いたくない”で壊れるの。

今ある関係。

今の立場。

今の評価。

今の売上。

今の若さ。

今の“選ばれてる感じ”。

それを失う恐怖が強くなると、人は急に不自然になる。

確認が増える。

監視が増える。

言い訳が増える。

盛りが増える。

牽制が増える。

余裕あるフリだけ上手くなる。

要するに、見苦しくなる。

六本木でもそう。

売れてる時より、“落ちるのを怖がり始めた時”のほうが崩れる。

数字を気にし始める。

他人を監視し始める。

若い子に妙に刺々しくなる。

お客さんの反応ひとつで機嫌が変わる。

SNSの数字にまで心拍数を預ける。

“私は大丈夫”って顔して、目だけずっと焦ってる。

全部、「恐怖」が中心に来たサイン。

怖いのは仕方ない。

でも、怖がり方がダサい女はすぐ分かる。

怖がってる時、人は自分を安売りする

これね、恋愛でも仕事でも本当にそう。

怖いと、人は判断を間違える。

・嫌われたくないから尽くしすぎる

・捨てられたくないから我慢する

・一人が怖いから、変な相手でも離れない

・落ちるのが怖いから、媚びる相手を間違える

・不安だから、いらない約束まで飲む

・見放されたくないから、必要以上に差し出す

つまり、

“恐怖”を埋めるために、自分を差し出し始めるの。

でも、それで得た関係って、だいたい長く続かない。

なぜか。

“愛されてる”んじゃなくて、

“怯えて合わせてるだけ”だから。

それって関係じゃないの。

延命。

しかも、かなりみっともない延命。

相手にとって都合がいいだけの我慢を、

“愛”って呼ぶの、そろそろやめたほうがいい。

強い女って、「怖くない女」じゃない

ここ誤解しないでね。

本当に強い人って、別に無敵じゃないの。

怖いものもある。

傷つく時もある。

夜中に急に不安になる日だってある。

鏡見て黙る日もある。

連絡ひとつで心が揺れる日もある。

でも、

“怖れを理由に自分の値段を下げない”。

そこが違う。

怖い。

でも媚びない。

不安。

でも安売りしない。

寂しい。

でも雑な相手で穴埋めしない。

焦る。

でも見苦しい動き方はしない。

それだけ。

でも、その“それだけ”ができる女は少ない。

みんなすぐ、怖さに言い訳をつけて、自分を売るから。

空気がブレない女は、恐怖を隠すんじゃなくて飼ってる

強い女って、恐怖がないんじゃない。

ちゃんとある。

でも、飼ってるの。

怖い。

はいはい、分かった。

でも今日はそれで自分を曲げません、って。

この距離感がある人は強い。

逆に弱い人は、恐怖と一体化する。

“怖い”がそのまま“行動”になる。

だからブレる。

だから読まれる。

だから足元を見られる。

六本木って、そういうの本当に一瞬で見抜かれるのよ。

怖がってる女って、守ってあげたくなる前に、

“扱いやすそう”って思われることのほうが多いから。

残酷だけど、本当。

世の中って、怯えてる人に優しいとは限らないの。

むしろ、怯えてるから雑に扱われることのほうが多い。

そこ、勘違いしないほうがいい。

「最悪、全部なくなってもまあいいか」で、女は急に強くなる

実はね。

人って、この感覚を少し持てた瞬間に急に強くなる。

もちろん、本気で全部失いたいわけじゃない。

失わずに済むなら、そのほうがいいに決まってる。

でも、

「まあ、その時はその時か」

ってどこかで思えてる人は、必要以上に媚びない。

追いすがらない。

確認しすぎない。

盛りすぎない。

相手の機嫌に人生を預けない。

“今失ったら終わり”みたいな顔をしない。

その余裕が、結果的に人を惹きつける。

皮肉だよね。

必死に掴みにいってる時より、

“なくなったらなくなったでいい”って腹を括った時のほうが、

人って急に魅力が出る。

だってその瞬間、やっと

“失う怖さ”より“自分であること”を優先してるから。

恐怖は、未来を守るふりをして、今の自分を削る

いい?

恐怖って、未来を守ってくれるように見えて、

実際は“今の自分”をどんどん小さくする。

嫌われないように。

捨てられないように。

落ちないように。

老けないように。

困らないように。

選ばれ続けるように。

そうやって守ってるつもりで、

気づいたら一番大事なものを削ってる。

自分の輪郭。

自分の値段。

自分の機嫌。

自分の美しさ。

自分の品。

自分の強さ。

怖がるのはいい。

でも、怖がりながら醜くなるのは損。

そこは分けたほうがいい。

だから今日から少しだけでいい

怖くても、自分を安売りしない。

それだけ意識してみて。

連絡したいなら、一回止まる。

媚びたくなったら、一回黙る。

不安で何か差し出したくなったら、

“それ、愛じゃなくて恐怖かも”って疑う。

確認したくなったら、まず鏡見な。

今のその顔、だいたい余裕なくて綺麗じゃないから。

その一回で、だいぶ変わる。

失うことより、

“恐怖で自分じゃなくなること”のほうが、ずっとみっともない。

そして、ずっともったいない。

怖いなら怖いでいい。

でも、その怖さで自分の値段まで下げるのはやめな。

安くなった女から、雑に扱われる。

それ、だいたい自分で始めてるから。


愛里


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ