第5話 番号、振ってたよね
※本作は会話中心・漫才形式で進行します。
※合わないと感じたら、そっとブラウザバックしてください。
思い起こせば、 昨日のランチ。
ふたつの収穫があった。
「さん付けで呼ばれるの慣れてないから」
「アイちゃんって呼んで」
……マジか、と思った。
体に、電流が走った。
もうひとつ。
「あたし、気づいたんだけど」
「番号、振ってたよね。ネタのところに」
そう言って、 バッグから大学ノートを取り出す。
「一冊にまとめてみてよ、漫才ネタ」
シールに「ピューマのネタ帳」と
書いて表紙に貼る。
「それで、あたしに読ませてね」
ノートを差し出された。
……これは、来たな、と思った。
以前の漫才ネタを
寝る前に、清書する。
なるべく、きれいな字で。
翌朝一番、もう今朝の話しだが、
新しいネタも、書き足した。
学食のランチ時間に間に合うよう、家を出る。
クロが、外を眺めたまま言った。
「浮かれて、転んだりしないようにね」
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――Qの話(5/100)――
ボケ:Qって文字、必要?
ツッコミ:また急だな!
ボケ:クエスチョン、クイーン、クイックルワイパー!
ボケ:全部Qで始まるけど
ツッコミ:たしかに、始まりが全部、ク
ボケ:それ、アルファベットのCとかKで…
ボケ:よくない!?
ツッコミ:クイックルワイパーのCM!
ツッコミ:たしかにQは、CとかKでイイと思う
ボケ:お前、レギュラー譲ってくれたCとKに感謝しろよ(野球部監督風)
ツッコミ:野球部か!
ボケ:Qってさ、幽霊部員だよね?(女子マネ風)
ツッコミ:あくまで野球部の話として続けるか
ボケ:たまに来て「Qが入ってる単語は…」って語り出す(怪談風)
ツッコミ:Q、面倒くさいわ
ボケ:オバQ、ウルトラQ、エヴァンゲリオンQ…
ボケ:全部オカルト!
ツッコミ:それ、日本の話!
ボケ:でもな、Qももうオカルト板ではやりきったらしい
ツッコミ:日本語では、終了って事?
ボケ:ラテン語方面に、転居思案中らしい
ツッコミ:ラテン語、使わない
ボケ:監視カメラからコード伸びてますみたいな
ボケ:独自のデザインを武器に、自己主張するか
ツッコミ:解釈が独特すぎて、言葉に出来ないわ!
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今日も、学食でランチ。
アイちゃんの笑顔に、
俺は、興味ありません。という顔で、
ノートを差し出す。
アイちゃんは、大げさに喜んで、
笑いながら読んでくれた。
うなずいて、ノートを閉じて、
パンダに渡して言う。
「わたし、SF同好会に入ってるんだけど」
「オカルトも大好きなの」
「Qって、案外オカルトっぽいね」
俺は、涼しい顔をしていたが、
心の中ではガッツポーズだった。
「お前、オタクだな」
パンダが言った事は、
正直、あまり耳に入らない。
なんだか、これから、
毎日、楽しくなりそうな予感しかしない。
……けど。
「5/100ってことは」
「あと95あるんだよね」
アイちゃんの一言に、この状況、
希望と絶望が、
絶望成分多めで、薄めの希望が、
入り混じっている。
と感じていた。
※本作に登場する漫才ネタのみを加筆・修正し、note+にまとめています。
『ピューマのネタ帳』
(※URLはコピペでどうぞ)
https://note.com/mute_wasp6016
ご興味のある方は、のぞいていただけると嬉しいです。




