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頭の中に百本の漫才があるんだが、書かないと世界が壊れるらしい  作者: 山本禮太郎
第1章 このままで、換え難い日常

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1/6

第1話 頭の中に百の漫才があるらしい

※本作は会話中心・漫才形式で進行します。


※合わないと感じたら、そっとブラウザバックしてください。

朝、目が覚めると、机の上に置き手紙があった。

筆跡は、どう見ても俺のものだった。

――にもかかわらず、書いた覚えがない。


「頭の中にある百の情景をアウトプットしろ。

 できなければ、世界が崩れる」


……は?

普通の大学二年生の俺に、

世界の滅亡は大げさだろう。

そう思った瞬間、頭の奥がバクンと痛んだ。


重い。

脳みそが、ぎゅうぎゅうで、

何かがガチャガチャしている。


このまま放っておいたら、

頭がパンクしそうで怖い。


――頭の中の情景って、

このガチャガチャした何か?

俺は机に向かった。


名前は、穂高ピューマ。

お笑い好きのばあちゃんが付けた。


そのせいか、俺もお笑いは好きだ。

お笑いは、世界を変える力があるかも、

と思っている。


もっとも、お笑いの才能があるわけじゃない。

昨日までの俺は、

なんとなく毎日を過ごすだけの人間だった。


――昨日までは。


机の上、

黒猫のクロが日当たりのいいところで、

丸くなっている。


クロの邪魔にならないよう

書きかけのレポートの裏、ペンを取った。


そこから先の記憶は、曖昧だ。


レポートの裏には、

こんな事が書き連ねられてあった。


________________________________________


――バナナの話(1/100)――


ボケ:ロングロングタイム、アッゴォ

ツッコミ:急に、スターウォーズ!


ボケ:紀元前五千年、バナナが突然変異!

ツッコミ:えっと、バナナの話ですか?


ボケ:種有りから、種なしバナナ、爆誕!

ツッコミ:種のあるバナナとか知らんわ!


ボケ:種有りに、染色体一個追加したら、種なしに

ツッコミ:そんなバナナ


ボケ:それ、昭和のダジャレ?

ツッコミ:…


ボケ:偶然、種なし。甘くて、皮むきやすく

ツッコミ:おもわぬパーフェクト食材!


ボケ:ねえ、皮むいてよ

ツッコミ:背中のファスナーか!


ボケ:先生、バナナはおやつですか?

ツッコミ:フルーツはお菓子じゃない!


ボケ:バナナのおいしい変化に、トラップの予感

ツッコミ:食べる側には都合がいい


ボケ:食べたら特殊能力が付与されそうで、怖い!

ツッコミ:天の恵みと感謝するところ!


ボケ:せめて手の届かない所にバナナを配置して

ツッコミ:チンパンジーの実験


ボケ:大きくジャンプして、ゲットだぜ!青いけど

ツッコミ:とれるんかい!


ボケ:まずい!もう一本、ジャンプ!

ツッコミ:青いからな、ってか、それ青汁のCM!


ボケ:着地点にバナナの皮、まさかの転倒!

ツッコミ:そんなバナナ!


ボケ:……そのダジャレ、流行ってんの?

ツッコミ:うっさいわ!


________________________________________


最後の一行を書き終えた瞬間、

頭の中の重さが、すっと消えた。

偶然ではない、意図的なタイミングのような。


そして、書かれた文章を読み返す。

……なんだ、これ。


これって、漫才のネタ?



自分で書いたはずなのに、

まるで誰かのネタ帳を覗いているみたいだった。


……なんだ、これ。


「もう、バイトの時間だよ」

机の上で、黒猫のクロが静かにせかす。


気づけば、窓の外はすっかり夕方の色になっている。


頭痛は、すっかり消えている。

書き出せば頭痛は、消えるのかもしれない。


バイトに向かう途中、

俺は、ぼんやり考えていた。


※本作に登場する漫才ネタのみを加筆・修正し、note+にまとめています。

 『ピューマのネタ帳』

 (※URLはコピペでどうぞ)

 https://note.com/mute_wasp6016


 ご興味のある方は、のぞいていただけると嬉しいです。

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