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第2話「冷酷な恋敵とムキムキの愛人」

 徹夜作業を終えた生徒会室に、夜明けの光が差し込む。


 九条会長の「愛の試練(徹夜の資料整理)」を乗り越えた赤城の胸には、熱い『愛人としての覚悟』が脈打っていた。体は疲労でムキムキと音を立てていたが、心は高揚していた。


 その時、カツン、カツンとヒールを鳴らして生徒会室に入ってきた人物がいた。


「会長、おはようございます。徹夜作業、お疲れ様です。あら、赤城くんもいたのね。」


 声の主は、生徒会副会長の白石華しらいし はな。長く黒い髪を完璧にまとめ上げた、冷静沈着な美人だ。彼女こそが、会長の「仕事上の」右腕である。


(赤城の心の声): ちっ...本妻(とでも思ってそう)が来たか!俺が会長の夜の奉仕で疲れ果てたことを察したに違いない!


 九条会長は、コーヒーを啜りながら静かに言った。 「白石、赤城くんのおかげで、資料は完璧だ。彼の強靭な肉体と精神には、本当に感謝している。」


(赤城の心の声): 公衆の面前で肉体と精神を褒めるなんて...!これは俺たちだけの愛の証を見せつけているのか!?


 赤城が顔を赤くし、胸を張ると、白石副会長は冷たい視線で赤城を一瞥した。


「...そう。彼にしては、上出来だったわね。でも、雑用はあくまで雑用よ。会長、今日のスケジュールですが...」


(赤城の心の声): 雑用だと!?愛の奉仕を!!この冷静な仮面の下の嫉妬が透けて見えるぜ...!俺は雑用じゃなくて、会長の特別なんだ!


 白石は、まるで赤城の存在が邪魔だと言わんばかりに、会長との会話を続行しようとする。


 しかし、九条会長は白石の話を遮り、赤城のムキムキな肩に手を置いた。


「白石、赤城くんはただの雑用係ではない。彼は、私と君の間に立つ、重要な存在だ。私は、二人の協力を望む。」


 九条会長が笑顔を向ける。その顔は、白石に向けた宣戦布告のように赤城の目に映った。


(赤城の心の声): 間に立つ...!愛の三角形か!そして、会長が笑顔を見せた...!俺を選んだんだ!!


 赤城は熱い覚悟を胸に、白石副会長を睨みつけた。 (俺が、会長の愛人としての座を、この女に渡すものか!)


 一方の白石副会長も、九条会長の真意を「この熱血バカが、私の仕事の邪魔をしている!」と解釈し、冷たい炎を燃やし始めた。


 ここに、「真面目な仕事」「勘違いの愛人」「仕事のライバル」の三つ巴バトルが幕を開けたのだった。

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