空洞
掲載日:2025/03/14
いいじゃないの。
いくら年輪を重ねても
まんなかの空洞を埋められはしない
バウムクーヘンのような人生
だけど
なかにおおきな空洞を孕むからこそ
膜を衝かれるたびに
そのぶんおおきく響きをうける
太鼓のような感性
ぎっしり詰まってなくちゃいけないだなんて
嘆かなくていい
それでも
空洞だったまんなかに
いくらか消えずに残るものがあれば
ぎっしり詰まっていないからこそ
振るたびにしゃかしゃかと鳴らす
マラカスのような音声
やがてその
いくらか残っていたはずのものも
またすっかり消え失せて
もとの空洞をとりもどしたとしても
いまや その空洞こそ香り高く味わい深い
そんな生きかたができるのならそれもいい
塩バターパンのような現世
塩バターパン、好き♡










