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惑う不惑  作者: 松本 晶
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隣人は選べない

よくある隣人とのトラブル。私にとってトラブルのはじまりは、職員住宅からマンションに引っ越した時。下の家とであった。私たちが暮らす前は、男性の一人暮らし。ほとんど家におらず、生活感がない方であったようである。

 そこに中学生の兄、小学6年生の私、両親の4人家族が引っ越してくれば、生活音ぐらいするものである。大音量で騒ぐわけでもなく、飛んだりはねたりする年齢でもなくただ普通に生活しているだけで苦情である。そのため、リビングに置いていたピアノを自分の部屋に置くことになったり。生活音のこと、そして干した布団がはみ出てるとかちらちらするだとか(上を見上げないとわからない)、リフォームしたときの音がうるさかっただの、あれこれと苦情の電話(下の家なのにわざわざ電話をしてくる)が何度かあったと記憶している。

 とうとう父がガツンと言ったらそれ以降はおとなしくなったという。そんな階下のおばさまは、階段でよく長話をしており、通るときに大変迷惑だったことを記憶している。マンションなのだがエレベーターがなく、横につながらず左右に家のドアがある構造のため、通るしかないのである。

 結婚がきまり、そのマンションを出ることになった10数年前。アパートに引っ越したのである。下に引っ越してきた家がなかなかすごかった。夜中に転居してきて、夜中に大音量で音楽をかけるという家であった。旦那がピンポンをして注意したことも。妊娠中一人で家にいるとき、重低音に悩まされたことが。今思えば、それこそ通報すればよかったのかもしれないねという話である。

 その後、その世帯はいつの間にやら引っ越して、こちらも家を建ててお引っ越し。

 古い家を更地にしている間に、近所に空き巣だか忍び込みががあったことを苦情っぽくいってくるご近所さんだったり、建てている最中に日照状況がどうだの苦情を建築業者に言うご近所さんとかもいるわけである。      

 今でこそテレワークも主流であるが、その前から似たような生活をしていた旦那について仕事をしていないんではといった話をしてくるご近所さんも(子ども保育園いっているのに・・・)。

 そういったこれまでのご近所さんについて思い返したのも、今があるから。あれこれあって地方に転居し、借家生活中なのであるが、近隣の方から何度か警察に通報されていたりするという現実。半分以上こころあたりがないこと、普通に生活しててという部分がモヤモヤである。とりあえず、あれこれ相談しつつ様子見中ではある。


 近隣とのトラブルにおいては、ひどいと持ち家を手放したり、借家であっても引っ越すケースも多いときく。争って相手方を追い出すというエネルギーよりも、自分はともかく子どもに危害が加えられる可能性を考えてみると、住んでいることの不利益から逃れる方がよいということなんだろうなあと思う。

 ご近所トラブル繋がりで思い出したこと。公民館や地域にある公共の貸し出し施設だったり公共施設にはクレイマーが多いとか。そのために、施設のホールの窓の開閉が禁止だとか、駐車場の車の向きだとかあれこれ聞いた覚えが。車を逆向きに止めると乗り込んでくるので、直してくださいとか、絶対にとめないでくださいとか注意されたことがあった。公共施設の回りによくいるのではなく、公共的なところには(お役所に苦情いう感覚?税金で立ててるんだろう的な)文句をいいやすいといった感覚が多いと感じさせているのかもとふと思ったのである。なんでわざわざ自分ちの隣に人が集まるような施設たてるんだーというのもあるのかな。

 話しは違うのかもしれないがなんらかの施設の建築反対運動とかも根っこは同じなのかも。必要な施設である、でも自分の家の近くに建てるのはといった感覚もあるのかなとは。でもその施設が足りなかったりすることには不満だったりするんだろうなあ。

まあ、自分の家の前にマンションたちますっていったら、反対しちゃうよねそりゃあと思ってしまうので、自分も同じ穴のむじななのかも知らない。

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