表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/19

魔法

くぁwせdrftgyふじこlp


俺は目眩を起こして倒れそうになったが、倒れることすらできなかった。

地面に臥しており、倒れることすらできないのがゴキブリなのだ。


カサッカサッ

カサッカサッカサッカサッ


こんな理不尽なことが許されていいのか。

なぜ、俺がこんな目に。。。


その瞬間、前世でベンチに座っていたときのことをふいに思いだした。

踏みつけようとして、自動販売機の下に逃げていったゴキブリ。

あの邪神の言っていたのは、ベビーカーを押していた母親ではなく、あのゴキブリのことだったのか!!


カサッカサッ

カサッカサッカサッカサッ


くそっ!

くそっ!!


果てしない怒りがこみ上げてきた。

とめどない怒り。


その怒りが、目の前の死骸に集るベビーコックローチ達に向けられるのに時間はかからなかった。


◆◆◆◆◆


さらに三匹倒すと、二回目のファンファーレが聞こえた。

レベルが3になったのだろう。


レベルアップで力が上がったからか、さらに攻撃力が上がり、ワンパンで倒せるようになった。


ちょっとした無双ゲーみたいだ。

目の前でベビーコックローチが殺されてるのに、全く警戒をしないので、どんどん狩ることができる。


ちょうど次のファンファーレが聞こえたときに、周囲には動くベビーコックローチはいなくなっていた。

目の前には、コックローチの山が築かれている。


【ステータスオープン】


俺はひとまず現状把握をすることにした。


名前:田中山善光

種族:ベビーコックローチ

HP:6/9

MP:2/4

Exp:64/128

力:4

体力:3

素早さ:16

スキル:【強奪】lv1、【鑑定】lv1、【獲得経験値上昇】lv-

加護:邪神コックローの加護

称号:異世界人、同族殺し



少しステータスが上昇していた。

このおかげで、楽にベビーコックローチを狩ることができるようになっていたのだろう。


目の前の死骸の山を呆然と眺めた。

同じように背中に白い線の入った、同じような個体。

きっと、いまの俺はコイツらと同じような外見なのだろう。


絶望が襲ってきた。

目の前のコイツらをとにかく消し去りたい。

そう思った瞬間、ある考えが思い付いた。


スキルを覚えることができるのでは。

そう思い、スキルを獲得するよう念じてみた。


すると、目の前にうっすらとツリー状のものが見えてきた。

【魔法】

複数あるツリーの始点の中に、その文字が見えた。


俺はツリーを開くと、その先に十個の分岐があった。

【火魔法】【水魔法】【土魔法】【風魔法】【光魔法】【闇魔法】【時空魔法】【召喚魔法】【回復魔法】【特殊魔法】


げぇっ!こんなに魔法あるのかよ。

俺は、どの魔法を習得すべきか考え始めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ