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転生氷帝  作者: せってさん
1章 生き抜くための
8/12

二日目の午前

仕事で遅くなりました。

「んっ んん・・・」


雫は目を覚ますと、目の前に木々や横たわっている斧に赤い布が目に入った。


「そっか・・・異世界に来たんだった。」


と言って昨日あったことを思い出す。


「はぁ・・・今日も食料探さなきゃ。」


起きたばかりであるせいか、昨日のような元気が雫にはない。

むしろ元気がないと言うよりも、昨日の自分に呆れていたのかもしれない。


(良くあんなに行動的になれたよねー・・・なんか今日の私はだめかもしれない・・・)


若干鬱気味になっている雫は、「何で昨日は・・・」とか言いながらも昨日残していた肉が食べれることを確認した上で平らげ、かじって入れていた赤い木の実は、色が変わっていて危ないと判断し、捨てることにした。


その頃には、雫の調子も戻っていた。


「よしっ 今日の目標は、食料探しとお風呂・・・最悪身体が洗えるのを目標にしよう!」


他にも拠点探しも目標にすることも考えたが、先程試しに斧を持ち上げたり引きずろうとしたが全く動かなかったため、今日もここで寝ることが決定した。


あんなに重いもの盗まれたりしないとは思うが、拠点に移動した際、ここへと戻り方が分からなくなる可能性もないとはいえないため、拠点確保は後回しにすることにした。


まぁ探索している間に、見つけたら目印はつけておこうと思う。




しばらく探していたが、昨日探した範囲では動物も魔物も食べれそうなもの(赤い木の実やヨモギのようなものを除く)は見つからなかった。


「範囲広げよう。目印を付けておけば迷わない筈だし・・・この木がいいかな?」


持ってきていた赤い木の実とヨモギのようなものが入っている布の端を少し細長く裂いて、枝に結び付ける。


少し勿体ないかな?とは思ったが、落ちている物を目印にするのは心許ない。自分が何か持っている訳でもないので、赤で分かりやすく、長かったので裂いて使うことにした。


他にも複数同じような布を何枚か作りデニムのポケットへ入れた。


「よし、じゃあ少し遠くいってみよーっと」


と言って自分の仮拠点から遠ざかった。




しばらく、辺りを探しながら歩いては、昨日食べることの出来たつくしのようなものや新しく見つけた青色や緑色の木の実を採集していた。


それからしばらくした所に、木の生えていない開けた場所があった。

その場所は、少し前の方に横に続いているとても急な下り坂・・・崖といった方が近いだろうか?があった。


そこから、自分のいる高さよりずっと下の方にある森を一望することができた。


「ひょえーすごっいいい景色・・・じゃなくて、見渡す限り森しかないね。」


雫の言うとおり、そこには森しかなかった。

湖はもちろん、村のようなものも一切ない。


「大丈夫なのかなこれ?私ずっと森暮らしになっちゃう?」


と、心配していると見渡していた視界の中に、森の1カ所の位置で木が数本倒れるのが見えた。

最初は地盤が緩かったのかな?と考えたが、一直線に倒れていくのを見ると違うと思った。


「あれって魔物と誰かが戦ってるのかな?」


と予想でぽろっとでた言葉であったが、図体のでかい何かがちらちら見えていて、大体あっていることがわかった。

もう片方は見えない。

と言うかただあの1体が暴れているだけの可能性もあるが、そんな事はどうでもいいと思って、回れ右をして歩き出す。


あんな木を積み木のように倒していく魔物に見つかりでもしたら自分が高い所に居ようと危ないよね。と思いながら、少し駆け足気味で赤い布をたどって仮拠点へ戻った。



仮拠点に戻った後、まだ太陽は真ん中へ昇ってる最中であり、少し早いかもしれないと思ったが昼ご飯にした。


まずは、昨日石で囲った所の中の炭になった木を、石を少しずらし間をあけて広めの隙間を作ると、足で炭を5m位離れたところまでどけた。


それから石を元の位置に戻すと、近いところで木の枝と落ち葉を拾って、囲った石の真ん中に置いて、火の魔法を使う。


火がついた所で雫は、木が燃えているのを見て思った。


よく、乾燥していないような木が燃えるなと。


魔法が特別なのか、木が特別なのか分からないが昨日の地点で付いていなかったら魔法が失敗したと思って焼かないで食べていたかもしれない。


危ないところだった、と後になって安心する。


その後、今日とれたつくしのようなものを昨日と同じように焼いて、その間に新しく採集した青色の木の実を少しかじる。


「これはみかんだね。採取決定」


甘く熟し、みずみずしいみかんの味であり、採取することを決める。

それからすぐにペロリと食べ終え、次に緑色の木の実をかじった。


「苦いぃ もしかしてこれゴーヤ?」


食べられなくもない苦さでゴーヤみたいな味であった。

本物のゴーヤであれば栄養が結構含まれているのだが、これも栄養満点だったりするのだろうか?と思いながらもちょびちょびと食べ、完食した。


「これはきつかった・・・でも良薬は口に苦しともいうし・・・毒ではないでしょ。でも次からは余程困ってない限りはいいかな・・・」


といってから手を器にして、水の魔法を使って水を出して口の中をすすいだ。


それからは、つくしのようなものが焼けるまで、ステータス本を見て時間をつぶすことにした。



三上雫 レベル2


属性 水


体力 15

MP  14(+1)

力  19

敏捷 25

魔力 17

幸運 10      SP4


スキル 物質変化lv1



「午前中の行動だけでこんなにあがるんだ・・・MPも1上がってるし。」


歩き回っていただけだったが、SP4になっていたこととに驚きつつ、見ていて再度疑問が湧いた。


「物質変化って何なんだろ・・・もしも、物の形を変化させられるならコップみたいなの作れたらいいんだけど。」


昨日から、手を器の形にして水を出していて、零れるのが多くて、勿体ないのと不便だと思っていた雫は、コップを作れればいいなと思っていた。


コップが作れれば他のも何か作ってもいいだろうと、軽い気持ちで近くにある木に触れて、コップを作るイメージを浮かべた。


だが、少し膨れるという変化はあったもののそれ以上は動かなかった。


「あー動かせはするんだけど・・・lvが足りないのかな?それとも対象がでかい?」


で、また疑問点が増えてしまった。


これ以上疑問が増えるのもいやなので、その疑問をを解消すべく、lvはすぐには上げれないの

でまずは対象の大きさを変えてやってみることにした。


木の枝を集めてきて、先程と同じイメージをした。

すると、少しずつコップの形になっていき、後少しでできそうだと思われたとき、いきなり身体が急にだるくなり立ち上がるのも困難な状態になった。


雫は、異世界で初めて魔力枯渇による倦怠感に襲われることとなった。



違和感を取り除きながら、やっているので時間かかってしまいます。

今日中に出せたのでギリギリセーフだと思っています。すいません

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