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竜姫  作者: 月下部 桜馬
2章 白龍の娘
32/33

31.

 乙女な“鈴木さん”に意識を持ってかれてもて、あやうく質問忘れそうになった。


 「さっき海松茶のやつをやった時に地面に魔法陣みたいなん浮いとったやん?あれはどういう仕組みなん?」

 「あれは少し特殊魔法で眷属となるもの自体が魔力の塊ですので、このような設計図である魔法陣が記憶された指輪が売ってますのでそれを使いました」

 「…ま、まさかの量産品?」

 「……眷属を作る事自体が何と言いますか…魔法使い達の初イベントですので」


 …うん。なんやろう…さっきのあたしの神聖な気持ちを返してほしい。あんな厳かな雰囲気やったのに、量産品て……泣けるやん。


 「…つまりその指輪をはめたら誰でも出来るって事?」

 「そうですね。どの魔法でも一般的に売られている魔法陣でしたら起動呪文は同じですので」

 「え?普通に魔法って売られてんの?」


 …次々にカルチャーショックが起きてんねんけど。なんやこう…魔法って特殊なもんっていうかさ……使えたら特別!みたいに思とってんけど、普通に売ってたりしたら使えても別に普通やんか。


 「生活魔法などの陣は一般で売られています。攻撃魔法や結界魔法など軍備系指定の物を買うには国に申請が必要です」

 「…めっさ実用的やね…魔法」


 軍備系って…多分元世界の銃刀法みたいなもんなんやろうな。

 そら、この世界で魔法って普通に使われてるもんらしいから実用的になって当たり前なんやろうけどさ……宿と城(竜舍の掃除)の往復しかしてへんかったら3ヶ月間この世界におっても魔法なんか全然お目にかからへんかったし、ちょっと夢見とったのに…


 あたしの落ち込みようを見て焦ったんか、“鈴木さん”が必死になって喋ってきた


 「たっただ、魔法具があれば誰でも魔法は使えますが、この世界でも魔力を持っていない者は多いんですよ」

 「ん?どゆこと?」

 「先程説明したように、魔法陣にはすでに魔力と設計図が組み込まれた物がほとんどです。ですので生活魔法を使用する場合は共通の起動呪文さえ知っていれば魔力を持っていなくても使う事が出来ます。軍備系魔法陣は同じ陣でも設計図のみの物が多く、魔力の装填は魔法使いの魔力保有量に比例します」


 なるほどね〜生活魔法は鍵となる呪文を同じにする事によって共有制を高めといて、軍備系の物なんかの悪用されかねんもんは魔法使いしか使えんようになっとるんやな…なかなか考えられてるわ。 


 「少し話が基礎的なものに逸れてしまいましたね。ですので先程から話している無詠唱という方法に話を戻しますと、その方法は魔力の装填も設計図も思考で行われるという事ですよね?であれば思考を司る脳で魔力が凝縮され装填を行うと…雅様なら出来るかもしれませんが、あまりおすすめは出来ません」


 どう想像してもええ感じがせぇへん…凝縮とか…脳内レーザービームとかになりそうやん…なるほどだから焼けるって事か?


 「しませんっ。絶対しません!!」


 脳がレーザービームメッタ打ち状態になるなんて絶対いやや!!


 「もし試されるような事があるのでしたら、必ず私を側に置いて下さいね。回復系の魔法も使えますので…」

 「が…頑張って独自の方法考えます」

 「そうですか?雅様ほどの魔力でしたらあらゆる可能性があると思いますよ?」


 可能性…チート技術は死亡フラグが乱立してそうやし、そんな自ら危険に飛び込むような自殺志願者やありません。


 「私にはこれで充分でっす」


 貰った筆を“鈴木さん”へ向けて振った。


 「わかりました…では、色々実験して使いやすいようにカスタマイズしていきましょうか」

 「え?手伝ってくれんの?」


 てっきり一人で頑張らなあかんもんやと思とったのに…


 「もちろんです。私のこちらの魔法の知識が役に立つ事もあるかもしれませんし」

 「すっ“鈴木さん”!!」



 感動やで〜!!“鈴木さん”乙女あらため、めちゃええ人〜!!

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