第6話:『屈辱の夜、震える指先』
「くっ…!」 最後に喉の奥まで乱暴に侵入され、熱いものが無理やり注ぎ込まれた。 エスターは気道を塞ぐほどの不快感にむせびながら、必死に空気を求めて手をばたつかせた。
カールツェンは満足したように髪を掴んでいた手を放し、道具を褒めるかのようにポンポンとエスターの頭を撫でた。 そして額を押してエスターを突き放した。
口の中に溜まった生温かい液が溢れ出し、エスターの首筋と胸元を汚した。
カールツェンが顎でベッドを指すと、呼吸を整えていたエスターはおとなしく体を横たえた。 彼が足の甲でエスターの太ももをトントンと軽く叩きながら命じた。
「脚を開け。」
その言葉にエスターがためらったが、舌打ちの音が聞こえると、びくりと震えて脚を開いた。 しぶしぶ従う彼女にイライラしたのか、カールツェンは自ら腰をかがめてエスターの脚を大きく広げた。
恥ずかしい場所があらわになると、エスターの顔が真っ赤になった。 裸の状態だったので、隠しようのない全てがカールツェンの目に晒されていた。
エスターは今にも泣きそうな顔をしたが、カールツェンは気にせず無遠慮な視線で彼女を品定めし、指で辿った。
「っ……!」
粘着質な音が響き、エスターが悲鳴を上げて身を縮めた。 怯えた青緑色の目が自分を見つめると、カールツェンが冷たく言い放った。
「締まりがないな。自分で広げてよく見せてみろ。」 「え…?」 「聞こえないのか? 俺の手を煩わせるなと言っているんだ。」
言葉が終わるや否や、エスターは顔を歪めた。目元まで真っ赤だった。 彼女はしばらく動けなかったが、次の瞬間続くカールツェンの言葉に震える手を動かした。
「どうした、俺だけ見るのが退屈か? それなら外でやるか?」 「あ、いいえ…。」 結局、エスターはおぼつかない手を脚の間に移動させた。 屈辱で指先が震えた。 他人の目の前で、自らの恥部を広げて見せるなど、死ぬよりも恥ずかしいことだった。
ついにカールツェンの顔が苛立ちで満ちると、殴られるかもしれないと思ったエスターが泣き出した。
「泣くなよ。」
悲しい泣き声にカールツェンは呆れたようにエスターを見下ろした。 頬はもちろん、目元まで赤くして彼女は大声で泣いていた。 誰かを誘惑しようと淫らに涙を流しているのではなく、本当に子供のように泣きじゃくっていた。
「ひっく…、ひっ…。」 「……。」
泣き声がうるさく耳を打った。 エスターを見下ろすカールツェンの顔は、困惑しているようにも見えたし、情けないものを見ているようにも見えた。
カールツェンは再び舌打ちをした。彼は仕方がないというようにエスターに手を伸ばした。
エスターが怯えて肩をすくめ、カールツェンをちらちらと見上げた。 大きな手が上がると、彼女は目をぎゅっと閉じて身構えた。
カールツェンは苦笑した。しかしエスターの予想通りに本当に手を上げる気はなかった。
「誰が弱っちい国の出身だって? やっぱり弱っちい国の出身だな。すぐに泣き言を言いやがって。」 「……。」 「はあ、気分が台無しだ。イライラする。」
カールツェンがぶつぶつ言うと、エスターはさらに怯え、息を荒くした。 本当に首を絞められたり手を上げられたりするかもしれないと思ったからだった。
しかしカールツェンはそうする代わりに、エスターの体に自身の欲望を押し付けた。 敏感な場所を執拗に攻め立てられ、痛みと恐怖、そして強制的に引き出される感覚に、エスターの体は翻弄された。
エスターは荒い息を吐きながら、薄目を開けたまま、彼を受け入れる準備をした。
「はうっ……! ふぅん……。ああ……! あ……!」 内側を強引に満たされる感覚を全身で受け止めながら、エスターは揺れながらも目をぎゅっと閉じて安堵した。
助かった、助かった……。
行為が終わるまでカールツェンは彼女を外に連れ出さなかった。 だからエスターはその日も耐えることができた。生き延びた。今日も生き延びた。だからいつかは家族を……。 エスターは腕で涙を拭った。まだ耐えることができた。
全身がねっとりして熱気が漂っていた。エスターはじんじんする目元をぎゅっと押さえて深呼吸をした。 カールツェンにずっと揉まれ、弄ばれた体が痛くないところがなくうずいていた。
テントの入り口の隙間から見える外は、光一つない夜のようだった。 カールツェンが彼女を連れて行ったときは夕焼けが沈む夕方だったのに、もう夜だなんて。
どれくらい時間が経ったのか分からないが、今寝ないと明日はとても辛くなるだろう。 エスターは震える体を起こして、服を着替えようとした。




