暴れるみんちゃん
ある日の事です。
「コホンッ……コホンッ……」
今度はみんちゃんが風邪を引いてしまいました。
なので、今日はたっくんがみんちゃんにお粥を作ったりして食べさせています。
そしてお粥も食べ終わりました。
「……う~ん、やっぱり熱がちょっと高いね。大丈夫?」
たっくんがみんちゃんのおでこに手を当てながら心配そうにそう声を出します。
「みんちゃん、治るまで大人しく寝てるんだよ?」
「うぅ~……」
みんちゃん、たっくんに冷えピタシートをおでこに貼ってもらいながらどこか不満そうです。
「ヒマでする~!ヒマでする~!!」
みんちゃん、じっとしていることが苦手なのでお布団の上でジタバタと暴れています。
こらこら、みんちゃん。風邪の時は大人しく寝てなきゃ駄目ですよ?
「わ~!!みんちゃん!熱が上がっちゃうから暴れちゃだめだよ~?!」
たっくん、みんちゃんを掛け布団の上から押さえ付けて、みんちゃんが暴れるのをストップしようと必死です。
「だって、暇なんだも~ん!!コホンッ!コホンッ!」
みんちゃん、咳が出ても布団の中で暴れるのが止まりません。
しばらく暴れて疲れちゃったのか、みんちゃんの動きが弱くなってきました。
「じゃあ、僕は鍋を洗って来るから大人しく寝てるようにね!」
たっくん、そう言って寝室を出て行きました。
***
鍋が洗い終わり、みんちゃんの様子が心配になってたっくんはみんちゃんのいる寝室をそーっと覗きに行きます。
その時でした。
「?!!」
たっくん、寝室で寝ているはずのみんちゃんの様子を見てびっくり仰天です!
「へイッ♪ヘイッ♪ヘイッ♪ワンツー♪ハイッ♪ハイッ♪ハイッ♪」
わー!!みんちゃんがお布団の上で踊っています!!
みんちゃん!大人しく寝てないとダメですよ!!
「こら~!ちゃんと寝てないと悪化するよ~!!」
たっくん、踊っているみんちゃんを制止させて、お布団に大人しく横になってもらいます。
「全く……。じっとしているのが苦手なのは知っているけど、風邪の時は大人しく寝てなきゃ駄目だよ?」
「うぅ~……。だって~……」
「眠るまで僕が傍にいるからね!」
こうしてみんちゃんが寝るまでたっくんは傍でみんちゃんを監視することになりました。
「暇です~……暇です~……」
「ほら、眠るまで手を繋いであげるから大人しく寝ようね?」
たっくん、そう言ってみんちゃんの手を握ります。
「うー……うー……ヒマー……ヒマー……」
みんちゃん、たっくんの手を握りながらやはりどこか不満そうです。
「暇なのだ~!暇なのだ~!!」
みんちゃん、やっぱり布団の中でジタバタしちゃいます。
「は……れ……?」
みんちゃん、ジタバタしすぎたのかクラクラしてきちゃったみたいですね。
「ほら。風邪引いているのに暴れるから熱が上がったんだと思うよ?」
「うぅ~……」
「大人しく寝ていいようね~」
でも、やっぱりみんちゃんは大人しく布団で寝ることが出来なくてジタバタと暴れているのでありました。
***
次の日の朝です。
「……治った!!」
みんちゃん、熱も下がって元気になりました。
治ってよかったね、みんちゃん♪
「たっくん!もう元気だよ!暴れて熱が下がったのかな?!」
みんちゃん、嬉しそうに隣で寝ているたっくんにそう声を掛けます。
「よ……良かった……ね……」
あら?なんだかたっくんの様子が変です。
「どうしたの?たっくん??」
みんちゃん、そう言ってたっくんの顔を覗き込みます。
「?!」
みんちゃん、たっくんの顔を見てビックリです。
一体どうしたのでしょうか?
「こ……今度は風邪が僕に移ったみたい……。ゴホッ……ゴホンッ……」
あらま!みんちゃんの風邪のウイルスが今度はたっくんの方に行っちゃいましたね。
「大変!急いでお粥作るね!」
こうして、今度はたっくんがまた風邪を引いてしまい、みんちゃんが看病することになりましたとさ♪
追伸♪
皆さんも風邪を引いたときは大人しくゆっくり休みましょうね。暴れるとウイルスを余計にばらまいて、大切な人に移ってしまいますよ!by作者
ちゃんちゃん♪




