分かれ道の右
男は分かれ道まで戻ってきた。
「どうすっかな」
なんて言いつつ男の心は決まっていた、あの景色に心奪われた時から。
「右側探して何もなければ外に出るうし、行くか」
男は右側の道を歩き出した、しばらく歩いているとピチャンピチャンと水が落ちる音がしてきた、段々と男の歩きも早くなっていく。
「助かった苔で誤魔化すのも………………」
またも男は言葉を失った、そこにあったのは苔の光を反射する地底湖
「ふー」
男が我を取り戻すのは先程よりかなり早かった、誤魔化していたとはいえ渇きと先程見た絶景のおかげである。
「とりあえず飲めるかな」
男は少しだけ掬って、飲みだすと止まらなくなった。男の体はもう限界に近かった、飲むと男は急激な睡魔に襲われそのまま眠りについた。
「あー、体バッキバキだ腹減った」
男は周りを確認するために動き出した。
「しっかし生き物なんにもいないなー、魚でもいたら食えるのに」
食べ物を探しながら歩いていると、水の中にワカメみたいな海藻?地底湖藻?まー、なんか分からんが男はワカメぽいものを手に入れた。
「これ食えるか、食えるにしても生でか、火を起こそうにも木すらないからな」
男はもうお馴染みになった毒味をするためちょっとかじって座り込んだ。
「味のついてないワカメだな」
男はしばらく待ったが特に問題はなさそうだったので生えてる?ワカメを持てるだけ収穫し、またなにかないかと探し出す
その後も周辺を探した男は、ちょうど良さそうな石を見つけたら
「氷柱みたいな石だなこれ、先端を石と擦ったら突くだけのナイフみたいになりそうだ」
男は数本の石を削り武器(石)を手に入れた
その後しばらく探索を続けた男だが、これといったものは見つからなかった