人間割と適応できるもんだ
さて前回全裸で立ち尽くしていたと頃から、どうなったかと言うと割と適応して生きている。
いやいや最初はビビったし、どうすんのこれとか思っていたけど、水はところどころ湧き出しているし。なんとこの微妙に光ってる苔食べれるのだ割と甘くて美味しい、では何故こんな状況になったかと言うと数日くらい前に遡る。
「さて意味は分からんが取りあえず現実だと思うさっきから足の裏の卵の破片が痛いし」
この男割と肝が太いのだ。
「まずは現状の把握だな」
見渡す限りは洞窟みたいなところで、ところどころ光る苔が生えている後は水の音がするので飲める水なら水分は何とかなりそうだ。
「取りあえず水探すか」
しばらく、水の音がする方に歩いていくと岩の隙間から落ちている水が窪んだところに溜まっていた
「これ飲めるのかな、飲めなきゃ死ぬし、とりあえず少し飲んでしばらく体調見るか」
少しだけ口に含んで座り込み変化がないか待つ。
「何時間くらいかな、多分2時間くらいだと思う、特に体調に変化は無いな、うん飲めると判断しておこう」
次に考えるのは食料だな
「洞窟で食えるのって虫とかかな、流石に嫌だが最悪は覚悟決めないとな、イモムシとかなら食えると聞くが取りあえず探すか」
男は食料を探すためにまた歩き出した
「うん、何も無いなどうしよこれ人間が水だけで生きれるのって1週間か2週間だっけ」
男は独り言で気を紛らわしながら歩いていた、その時、湿った石に足を取られ、転んだ
「びびったー、苔の上だから大して痛くなかったのか。ん、なんか甘いペッ、これ苔かもしかしてこれ食える」
男はまた少しだけ食べて時間を置くことにした。
「多分2時間くらいたったよな大丈夫そうかな」
食料と水の心配がなくなった男は目をそらしていた現実を見る
「さて水と食料は何とかなりそうだけどこの後どうすればいいんだろうか」
そもそもここは何処で、何故こんな状況になっているかを考える昨日は納期間近の仕事をなんとか終わらし、帰ったときは深夜3時、帰ってからすぐに倒れるように眠ったはずなのに。
気が付いたら卵の中、これが分からない、思い付くのは転生が転移少なくとも地球で生きてきて、今の科学力で若返るなど無理だし卵の中に入れる意味もわからない、取りあえず超常的体験をしてると思う。
こう言うときこそ、我が聖書ラノベ的に考えることにしようまずチートがあるかだな、なければ苔を食って水を飲み全く知らない洞窟のようなところで死ぬまで生きなければならないかもしれない。
「さてテンプレと言えば、ステータス、‥‥‥何も起きないくそ魔法だ我が、マナより生まれし紅蓮の炎よ、その威を示せファイヤー」
何も起きない。(かつての病が出た)
くそ、テンプレじゃないのかどうすれば良い、なんの力もなく貧弱な日本人がこんな環境の中生きていけるわけ無いだろ。
「あれか、レベルが上がらないと駄目とかか、しかし生き物なんて見かけてないしなんの武器もないのに殺せるのか」
そもそも、レベル制なのか、スキル制かそもそもステータスがあるのか。
「駄目だこんなところで考えてもどうにもならん」
男はまた歩き出した