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もう七話目です。
さてこの回は何を書こうかな。とりあえず、物語について書こうかと思います。
悪役令嬢物は案外難しい。これは言えてると自分では思っています。まず、テンプレを描こうというのはいいんですが。何かのパーティーの時などに主人公の悪役令嬢が断罪される。そして悪役令嬢はヒロインに婚約者を奪われて婚約破棄という事態になってしまいます。
これ、自分では想像できずに描けませんでした。なので体育館の裏側などに呼び出されて「……婚約解消してくれ」と言われたというシーンしか描けなかったという……。これじゃ、読者さんが悪役令嬢物じゃねえというのは当たり前だと思いました。うーむ。難しい。
「悪役令嬢ことシェリア・フィーラ~」は全然主人公が悪役令嬢らしくない作品になりました。こんなつもりじゃなかったのになあ。とまあ思いましたね。
ただ、相手のラウルが悪役っぽくって余計に自分では「こんなはずでは」となって。
まあ、「公爵閣下の思惑と悪役令嬢の願い」は人間らしさが出ていて良かったと感想をいただきましたが。ラウルは本作で出てくるゲームの「華やかなる貴公子たち~~フォルド王国物語~~」では隠しキャラという扱いです。何故か悪役令嬢であるはずのシェリアがラウルと結ばれるというエンドになりました。
これの経緯については「転生したら王子様だった。が、推しキャラの悪役令嬢を救いたいので婚約解消に持ち込みたい……。」で明らかになるかと。
これの主人公はシェリアの婚約者のエリック王子です。エリック王子も一筋縄ではいきません。これからどうなるかは乞うご期待と言う事でお願いします。
後、和物で描いた「桜花の姫君」について。桜花の姫君の主人公の桜はおとなしくて内気な少女です。姉にちょっとしたコンプレックスを持っていたというイメージで描いていたんですが。姉の梅乃姫は明るくて朗らかな女性です。
桜は梅乃姫を羨ましく思っていたのかなと今では思います。でも二人のお母さんは於禰の方といい、若くして亡くなっています。この時辺りから桜と梅乃姫は微妙な関係になっていたと思われますね。
義理の母で出てくる海野の方という女性も桜とはギクシャクしていました。こんな中で育った桜。よく真っ直ぐなままでいられたなあと驚くというか。暗い話をしてしまいました。でも桜花の姫君は戦国時代を舞台にしたものなので現実は厳しいのだと私は言いたいのです。
ではお読みいただきありがとうございました。