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48.目覚め

(むっ〜よく寝たのじゃ〜?なんじゃ?なんで雅春…風呂場で眠っているのじゃ?)

俺は…紅玉の声で…意識が覚醒し…

(ふむ…まあ…雅春…妾の声が…いかに可愛かろうと…裸を見せつけるとは…)

俺は…無言の悲鳴を上げて、身を隠した…

(なんじゃ…生娘のような悲鳴を上げるのじゃ?それにしても…人の雄のモノなど初めて見たが…グロテクスじゃな)

俺は朝から…精神的に…ダメージを瀕死状態まで受ける事になった…


(ふむ…妾が眠っている間に…その様な出来事があったじゃな)

(ああ、あれは絶対に、お前と同じ力を持つ者だ…)

俺は何とか、精神力を回復させ、昨日の事を紅玉に話した。

(それに…あれは…先輩を殺した奴と考えるよりは…先輩を護ろうとしてくれた存在と考えるべきかも悩んでいる)

あの時…確かに先輩を助けられなかったと悔やんでいた…

(むむむ…妾らの存在で…守るといえば…一人おったが…あのものを見つけるのは…妾にも不可能じゃ)

再会を司る紅玉にしては…随分と弱気な発言だった

(それは、自分の願望になるからでの意味か?)

まえに紅玉が言った事を思い出して聞いてみたが…

(それも、含まれるのじゃが、それだけじゃないのじゃ、雅春が再会を望んだとしても、その存在を知覚できぬ)

それは、俺が考えていた答えと違った…

(それって…どう言う事なんだ?再会できない存在って…再会を司る力で会えないって事なのか?)

(うむ、ちょっと待つのじゃ…上手く説明する…妾も最近思い出した事じゃから…)

最近思い出した?そう言えば、記憶がないとか話していたっけ?

こんな状況じゃなかったら、一緒に喜んでやりたかったが…俺は、心の別の所で紅玉に謝ったが…

(別に良いのじゃ…その気持ちだけで妾は満足じゃぞ、雅春)

しっかり、聞こえていた…

(妾の仲間は、必ずしも妾と同じ姿ではないのじゃ…むしろ、妾のように石の姿をしているものの方が珍しいといっても良いのじゃ)

この姿の方が珍しい?

(それに、言っておくが、妾のこの姿も…本当の姿というわけじゃないのじゃから、そこの所は勘違いしないで欲しいのじゃ!!)

本当の姿?

(妾も雅春のような人の姿があるのじゃ、じゃから、あまり変な物をみせるでないぞ!!

今朝のあれは、現実逃避で妾は、恥ずかしく無かったわけではないのじゃ!!)

くはっ!?今朝の傷が一気に広がった…

(あれは、見せたくて、見せたわけじゃない!!)

(当たり前じゃ!!もし見せたくて、見せたのであったなら…お主はなんという変態さんなのじゃ!!)

変態ときたか…確かにそうだよな…って…!!話がずれている!!

(そうじゃな、話を戻すのじゃが…雅春が会ったと思う妾の仲間は…守護を司るものじゃ)

守りを司るもの…待てよ…じゃあ…先輩は…守りを司るものでも、護れ無かったって事か?それは絶対的な死なのか?必ず死ぬ定めなのか?

いろんな感情が…俺の心に渦巻くが…俺はまだ全てを聞いていない…

(そして、それは…人の姿をして…人の心に潜んでおるのじゃ)

それは…どういう意味だ?

(このものは人の世に紛れ、人として生きておる…じゃが、人の世に異質な力は目立ってしまう…じゃから、このものは…もう一人の自分を創り…普段はただの人間であるそのものに活動を任せておる…じゃから、再会しようにも…そのものを判断できぬ。

呼び寄せたとしても、それをそのものだと判断できないのじゃ…それに、勘違いじゃったら良いのじゃが…もしかしたら…狂っておるかもしれん)

狂っている?

(妾たちの力は、無から生み出されるものではなく、何かを代償にしているのじゃ…

妾もその事を昨日まで…忘れていた…もしかしたら、妾の代償は記憶なのかもしれん、

再会する為の代償が、妾の場合記憶だとすると、ほかの狂って壊れた妾の仲間の代償は、治療を司る者はその分の死を…理由なき戦いを阻止してきた存在も、狂って死をもたらし続けた…そう考えると…守護を司るものの場合は…守護者の命かもしれない…)

…待て…つまり…あれか!?自分で殺して…自分で仇を探す…そんな事をしているのか!?

(予想の一つじゃ…そうでなければ…守護の力よりも、強い存在が介入してるとしか考えきれんのじゃ…)

つまり…あの存在も…容疑者にまた戻ってしまった…しかも…あの存在は…普通の人に紛れている…探すのは困難だ…俺は力無く笑うしかなかった



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