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37.つぎの


あれから、何度も可愛いと言いつづけ…俺は意気消沈だった…

まあ、最終的に、どっちが可愛いかを聞かれ…逃げたが…

(まったく、タラシな奴じゃ…いつか背中を刺されるのは、覚悟するのじゃな)

(おい!!石!!そんなありえない、怖い事言うなよな!!)

あの二人が俺を殺そうとするなんて…信じられない

(まあ、そんな話は置いておくかのう…小僧…次の当てはあるのか?)

尾田の件か…

(いや…尾田を知っていそうな…いや…居るな)

居ないと言いかけた俺の目の前に…一人の男が居た…

「やぁ〜昨日は、ごめんね〜知らない場所に置いていくなんて…」

桜庭祭だった…この男は確か…尾田が脱走したことも知っている

もしかしたら、尾田を取材して…俺はその事を聞こうと思ったとき…

「この前の事を謝るついでに、君に聞きたいことがあるんだ」

桜庭はそう言った…顔の表情は、夕日のせいで暗くなって良く見えなかった。

「別に良いけど…なんだ?」

「君は…紅い石の噂を信じるかい?」

桜庭はそう呟いた…


「昨日、帰る時に、紅い石の話をしたね?鷲見君が探していた物…君は信じるかい?」

俺は…その質問に答えられなかった…

「いや、ごめん!!変な事を聞いたね〜別に気にしなくても良いよ〜」

少しの沈黙のあと、桜庭はそう言うと、笑った。

「実は、有力な情報で、尾田君が、この町にいる事がわかったんだよ」

俺は、桜庭をにらみつけた

「いやはや、怖いね〜僕も、この情報を手にしたとき、怖くなったよ…

まさか、彼がここまでして、鷲見君を殺しに来たんじゃないのかと思ってね〜

取材したときには、そんな事は無いと思っていたんだけどね」

こいつは…尾田と会話をして、取材もしている…自己紹介をした仲か…

石の条件に合っているが…俺はその事をなぜか言えなかった…

本能が、この事を話してはいけないと訴えていた。

それに…石もなぜか怯えていた。

(小僧!!妾の存在は絶対に言うな!!嫌な予感がするのじゃ!!)

こいつも、俺と同じ予感を感じていた。

「もし、再会する石が存在するなら…きっと、彼に出会えると思うのに…」

「そんなの存在する筈が無いだろう?そんな石があったら、生物学上明らかにありえないじゃねぇか」

俺は、これ以上この男と話したくなくって、さっさと切り上げようとした。

「まあ、そうだね〜あまりにも非現実的な発言だったね〜

生物学上ありえない話をして悪かったね〜知り合いが、この事件に関わっていると思うと…ちょっとね〜石が喋るなんておかしいよね?」

急に、桜庭の雰囲気が変わった…初めてあった時の雰囲気だ…

「ああ、そうだ…石が喋るなんておかしいからな」

「うん、そうだね〜石が喋るはずないよね

じゃあ〜僕は調べ物があるから…あっ、その前に面白い話があったから、君に聞かせてあげよう」

早く、この男から離れたいのに…桜庭は話し始めた…

三日月のように輝くナイフを持った殺人鬼の話を…



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